1955年に文化財保護委員会から織部焼の技法を知らしめたとし
て第1回「国指定重要無形文化財保持者」いわゆる“人間国宝”
に指定されたものの、これを断固拒否した人物が北大路魯山人。
魯山人は日本や中国の古陶器を基に幅広い作品を生みだしてき
た。特に桃山時代の陶器に魅せられたようで、緑釉と鉄絵を組み
合わせる技法は斬新なスタイルを生み出すため“織部”にこだわっ
たようだ。
その魯山人の作品が1点展示されていた。「織部蓋物」(1940
~45年作)。織部は中国・漢代やペルシャ陶器の緑釉がルーツだ
が、魯山人の手にかかると、青碧のように釉溜まりに青みが出た
深遠な味の織部が特徴だろうか。
魯山人は、陶芸家以外に画家、料理家、書道家等々さまざまな
顔を持つ芸術家の巨匠だ。
(東京国立近代美術館工芸館:千代田区北の丸公園1-1)
て第1回「国指定重要無形文化財保持者」いわゆる“人間国宝”
に指定されたものの、これを断固拒否した人物が北大路魯山人。
魯山人は日本や中国の古陶器を基に幅広い作品を生みだしてき
た。特に桃山時代の陶器に魅せられたようで、緑釉と鉄絵を組み
合わせる技法は斬新なスタイルを生み出すため“織部”にこだわっ
たようだ。
その魯山人の作品が1点展示されていた。「織部蓋物」(1940
~45年作)。織部は中国・漢代やペルシャ陶器の緑釉がルーツだ
が、魯山人の手にかかると、青碧のように釉溜まりに青みが出た
深遠な味の織部が特徴だろうか。
魯山人は、陶芸家以外に画家、料理家、書道家等々さまざまな
顔を持つ芸術家の巨匠だ。
(東京国立近代美術館工芸館:千代田区北の丸公園1-1)