シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

ソフトロック「12.1」

2005年11月27日 | ソフトロック
 昨日は知人に会いに北九州に行き、帰宅が遅くなった。
 なのでブログ更新はお休みでした。

 さて、出発前に近所のセルフの給油所で給油をしたら、ガソリンがリッター121円だった。確か前回は124円だったので安くなってきてるようだ。数年前は安いところでリッター86円だったもんなー。

 さて、この「121」という数字から、ソフトロックのKEITHを思い出した。彼の曲には3ケタの数字のタイトルの曲があるからだ。

 そういえば、近年てっきりソフトロックの再発、人気ともに頭打ちになってきた。
 狭義の「ソフトロック」とは、雑誌『VANDA』で紹介されたり、そこが編集した『SOFTROCK A to Z』 という本(以下:ソフトロック本)に紹介されたレコードということである(自信はないが、おそらくそうだ)。

 元来、中古レコード屋で、60年代アメリカというくくりで峻別されるレコードには、よくわからないのがたくさんあった。例えば、ソフトロックで有名なLOVE GENERATIONも、ソフトロックとして体系化される以前はそういうくくりで普通に並んでいて、2000円前後だった。たぶんママス&パパスみたいなやつだろうと思って購入したら、結構よかった。しかし、紹介された後は急に値段が上がった。
 今はソフトロックのものも、以前はだいぶサイケの方にカテゴライズされていたりもした。

 そういう、よくわからんがジャケだけみると良さそうな60年代のレコードがソフトロックとして体系化され、そして自分もめちゃくちゃ夢中になった。
 ちょうどソフトロックがバブリーな時代は、どのレコード屋にもソフトロックのコーナーができ、まとまったジャンルとして並ぶようになった。

 ハーパスビザールのようなバンドをソフトロックのコーナーにならべ直しただけのところもあったが、ピンポイントにソフトロック本掲載アーチストをどんどん発掘しているレコ屋もあり、足繁くそういうレコ屋に貢いだ。当時は¥4800でアルバム買うこともあったし、¥3800なら安い方だった。

 なかにはFREE DESIGNのアルバムをウン万出して買った知人もいた。
 それだけみんな当時は欲しかったのだ。

 当時は未CD化のレコードが大半で、必死でソフトロック本を読んで頭に知識を叩きこんでいたものだ。

 あの本の掲載のものすべてがCD化されてるわけではないが、もっともソフトロックファンの念願だったSALT WATER TAFFYがアナログ・CDで再発されたところで、どうもリイシューは頭打ちになってきた気もする。まだ聴きたいのもだいぶ残ってます。トミー ロウのカート ベッチャープロデュースのやつとか、本気で最高だし、是非CD化してほしいんですけど。

 当時最も再発が進んでいたころに発売されたCDが結構見なくなってるので、買っておいてよかったなあと思う。ロバートレスターフォルサムとか。ロバートレスターもウン万のアイテムだったし、ソフトロック本がなければこんな再発もなかっただろう。



 そういえば、キースにはこういう思い出がある。

とあるレコード屋での男性二人の会話。

 男A「オレ、キース探しとんねん」
 男B「へえー、キースリチャーズのソロ探してるんやー」
 男A「ストーンズちゃうで。今、キースゆうたら、ソフトロックやで」

こんな時代があったんです。

 キースもCD化は意外と遅かった。とても素晴らしいポップチューンの数々です。
 モータウンとかのノーザンソウルのニュアンスがそのまま60年代ポップスになった感じで、最高です。

ちなみにキースの数字3ケタの曲は「98.6」だった。

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