oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

ゴアは偽善者?

2007-04-14 | 見方・視点
昨日触れた、『不都合な真実』。このプロパガンダ映画(?)を製作したアル・ゴアの環境活動に対する誠実さが先月問題になったようです。

アカデミー賞受賞後にゴアの地元、テネシー州のある民間団体が、ゴア家の莫大な電気消費量(昨年一年間で350万円相当)を「暴露」したとか。けれど、この団体は保守系で、地球温暖化防止運動に対して快く思っていない方々の集まり。ゴアの政治ライバルであるそんな団体のエゲツナイ暴露に「ほらな、ゴアはやっぱり偽善者だ!」だと飛びつくのは、その団体の思う壺にはまるだけ。

このブログのファン(?)の方はお分かりのように、わたしは地球温暖化防止には協力の立場を表明しています。とは言ったものの、わたしは例えば以下の行動は取っています。

●シャワーや風呂などで熱湯を使用しています
●コンピュータや料理を含め、電力を使用しています
●遠隔地から莫大な(?)化石燃料を使用して輸送された食材や商品を購入するときがあります
●買い物で使用するビニール袋は繰り返し使用するけれど、ぼろぼろになったり汚くなったりしたら捨てています
●飛行機や自動車を利用するときがあります
●植林作業はしていません

こんなわたしが「地球温暖化防止に協力している」と言うのは「偽善」ですか?「この程度」なら偽善にはならない?「偽善」と「偽善じゃない」のを決める基準は何ですか?誰がその基準を設定するのですか?「ゴアは偽善者だけれど、自分は『誠実に』地球温暖化防止に取り組んでいる」と思ってらっしゃる方がいたら、そう思う根拠は何ですか?

「ゴアは屋敷に一年間で350万円もの光熱費をかけている=地球温暖化の危機を訴えるゴアは偽善者である」という単純な方程式には「?」。「350万円」が偽善者になるのであれば、いくらまでだったら偽善者にならないの?それに、地球温暖化を悪化させる要因は電気やガスだけではないはず。他の要素を考慮せずに、光熱費だけを基にゴアを批判するのはフェアじゃない

わたしにとっては「ゴアと映画は別」なので、「ゴアの目的は選挙資金集めである。だから、『不都合な真実』を評価しない」というロジックにも「?」。映画の内容自体に対して建設的な批判をするのは分かるけれど、ゴアの動機だけを問題にして映画を評価するのは「?」。「あの映画はゴアの選挙資金集めのためだよ」と言われても、「ふ~ん、そうなんだ。それで?」。純情無垢なお子チャマでもあるまいし、元アメリカ副大統領ともなれば何かしらの「目的」があるのは当然だと思いますが。「わたしはこの映画に対して私利私欲などこれっぽっちもございません。すべては公共の利益のためでございます」などともしゴアが本心から思っているなら、かえって怪しい。と言うより、「コイツ、バカか?」と思ってしまう。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (「環境問題調査室」のJun)
2007-04-14 09:04:04
おじゃまします!
どうもですでーす^^

僕のサイトでこちらの記事ですが
紹介させて頂きました。
また遊びに来ますネ!

紹介記事・・・
http://earth2012.blog100.fc2.com/blog-entry-25.html
返信する
コメント、ありがとうございます (しんのすけ)
2007-04-19 11:03:56
リンク、ありがとうございました
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