全国初の品種茶専門店 心向樹 茶ソムリエのマイ茶ート

お茶の「品種」専門店だから出来ること。品種の魅力や新しい価値を提案致します。

5煎 お茶の育種 -品種が生まれる-

2016-01-05 06:38:31 | 品種茶関連
皆様、おはようございます。品種茶専門店[心向樹]代表 兼 茶ソムリエの川口です。

魅力はあるのに知らない人が多い お茶の品種 にまつわる話や、お茶全体の話題等について
読んで下さる皆様のお役に立てるようなブログをご提供できればと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。   前回のコラム お茶の品種別栽培状況  


さて、今日のお題は 【お茶の育種 -品種が生まれる-】 についてです。

前回のコラムでお茶の品種別栽培面積などをご紹介しましたが、今回は更に上流に遡って参ります。
新しい品種がどうやって生まれるのか、誰がどこで作り出しているのか、ご存知ですか?

品種は通常“育種”という過程を経て生まれますが、その育種には大きく2つあります。

・選抜育種:良いものを選んでくる。極端な意味では、道端に生えている元気な一株を採用するような。お茶は栄養繁殖(クローン増殖)が挿し木で比較的容易に可能ですので、この方法は非常に効率的と言えます。

・交雑育種:特定の母親or父親(あるいは両方)を意図的交雑させて、その子孫から選抜する。例えば、病気に強い父親と味がとっても良い母親を交配させる事で、病気にも強くて味も美味しいより良い品種が生まれます。あくまで例示ですので実際はそう簡単には出来ません。


*これ以外にも突然変異を狙ったり細胞融合させたりなど様々ありますが、こちらはご興味ある方は調べると面白いと思います

では、お茶の品種はというと昔は、選抜育種が主流でしたが現在は交雑育種がメインとなっております。
そして育種を行っているのは国や県などの研究機関がほとんどです。(一部個人育種もあります)
特に育種の中心を担っているのが独立行政法人 農研機構 野菜茶業研究所になります。
県単位では、宮崎県、埼玉県などが主です。他にも色んな県が共同で新品種の育成プロジェクトを行っていたりもします。

一つの新しい品種が生まれるのに、最低でも15年程度はかかります。
とても長く時間がかかり、根気のいる仕事ですね。ただ、その効果はとても大きく、品種は業界の礎となる存在ですので止まってしまったら業界の未来はないと言っても大げさではありません。

ちなみに、民間の個人育種も合わせると既に100種以上の様々な品種が誕生しています。
どうでしょう。そんな品種はどんな特長があるのか?一度飲んでみたくなりませんか?


次回は、【今注目の品種】 について少しご紹介したいと考えております。

それでは、今日もお茶で素晴らしい1日に!



-----------------------------
あなたのライフスタイルに合ったお茶はきっと見つかります。
品種茶だから出来ること。
お茶のソムリエ資格を持ち、品種茶の専門家である店主自ら厳選したお茶を是非ご堪能ください。
品種茶専門店 心向樹 (シンコウジュ)
http://www.shinkoju.com/
品種茶のお買い求めはこちら
お問合せはこちら

日本茶インストラクター
お茶コンサルタント & 講師

・品種のお茶をお探しの方
・品種について知りたい方
・新しい商材をお探しの飲食業界の方
・お茶の小売店、卸売店の方
・日本茶、特に品種茶についての講演や教室をお探しの方
・改植や新植をお考えの茶生産者の方
・品種別の製造方法や合組、品種に関する情報が必要な製茶工場・茶商の方
どうぞお気軽に当店までお問合せ下さい。
ご相談だけでも預かりますので、遠慮なさらずにご連絡いただければ幸いです。
-----------------------------

最新の画像もっと見る