系譜

現在、世に出ている著名な政治家の血縁を辿ると、随分昔から権力者の系譜が続いている。例えば麻生太郎の祖父が吉田茂という事は有名だが、吉田茂の妻は大久保利通を祖父に持つ。つまり、明治維新で政権を奪取した薩長の血縁が今も国家を牛耳っている。他にも経済学者の竹中平蔵や日銀総裁の黒田春彦が豊臣家の家臣の血縁という噂がある。明治維新については「赤い楯」こと英国ロスチャイルド（Rothschild）家が、ジャーディン・マセソン（Jardine Matheson）商会の代理人トーマス・グラバー（Thomas Blake Glover）の手引きで成就したことになっている。今では結構知られている事実だが、これだけ公になっても外国勢力への反発があまり起きないのは、日本の支配階級が彼らに牛耳られているせいではなく、実は彼らと対等の立場で日本を牛耳っているからかもしれない。日本は外国に対して及び腰だとよく言われるが、果たして本当にそうだろうかと思う。