上中田成二と申します。昨年中小企業診断協会広島県支部に入会させていただきました。
私の専門は「会計」を中心に行っていますが、中小企業を取り巻く環境は悪化の一途をたど
り厳しい状況を肌で感じております。
また、その「会計」の世界では平成14年に中小企業庁を中心に関係団体が集まって「中小企
業の会計に関する研究会報告」をまとめあげ公表いたしました。我が国ではグローバリズム
の影響から2000年頃から始まった「会計ビックバン」なるもので怒濤のごとく「会計基準」
が制定され、大企業中心に大きな変化の波にさらされていました。 しかし、中小企業では
その「会計基準」を取り入れるには経営資源的にも大きな負担がかかる等で実行可能性が疑
問視されていたところでした。「研究会報告」後も関係団体間の意見相違等も見られてバラ
バラになっていた基準をやっとの思いで平成17年に「中小企業の会計に関する指針」として
統一して発表することが出来ました。現在はこの「指針」に基づいて会計処理を行っている
場合には信用保証協会の保証料や金融機関の借入金利の優遇がはかられる等のメリットを施
策的に実施しています。
しかし、中小企業にとっては、内部的にはその「指針」に到達するまでの内部体制の不備
等が多々見られ、また外部的にも景気減退の厳しい環境にさらされている中で、「役に立つ
会計」をどう展開していくかが求められているところではないでしょうか。私は、すべての
入口は「会計」にあると思い込んでいます。そしてたぶん出口もだと思います。
そんな中で、入口→(プロセス)→出口~のもっとも重要なプロセス部分に診断士の力量
が必ず必要となってくるのではないでしょうか。このプロセス部分には診断士試験で学んだ
数々の手法等が目まぐるしく活用できる。実践し活用する、他から持ってくる、その分野の
専門の診断士にお願いする、いろいろできますね。迷ったときにはプロの診断士を活用する
ことは最善策なのでしょう。
こんな感想を今抱いています。
最後に、会計の世界に戻りますが、これからは大企業を中心に国際会計基準(IFRS)
の時代がやってきます。中小企業はどうなるのでしょうか?
たぶん、すでに本家イギリスでは「中小企業版IFRS for SMEs」が完成していますので日本
も引きずり込まれると予想しています。
診断士としてこの分野へ注力しようと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
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