キノコ・シダ・コケ観察日記

野山を歩くと目にする、きのこ・苔・シダを観察して生態やからだのしくみを掲載します。

ヒトクチタケ

2017年08月15日 04時30分54秒 | キノコ
ヒトクチタケは、マツが枯れると、まもなく発生します。上面は無毛、平滑で茶褐色になっております。よくみるとニスのような光沢があるのですぐにわかります。下面は革質のやや厚い被膜でおおわれていて、管孔は若いときは露出しないが、のち基脚部の近くに楕円形の口が開きます。その頃に、特有のテレピン油のようなにおいを発散し、虫をひきつけます。胞子は集まってくる昆虫に付着して分散します。昆虫に付着して広がっていくのでよくできたキノコになっております。