序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

劇団芝居屋第三十二回公演稽古場日誌その3

2016-11-07 22:22:14 | 本番稽古


さて、本番三週間前。

集中稽古が始まりました。

これまでの隔日の稽古から連日稽古になるわけです。

これからが本格稽古です。

これまでの稽古で言えることは、役者はなんて安心したがる人種なんだろうということです。到達した場所を手放さないんですよ。

そこを出発点にすれば君は一段階段を上がることが出来るんだよ、と言ってもまず役者は安心を選択して無為な時間を過ごすんです。

まあ、演出の言葉が腑に落ちるまでの時間ですがね。

それは分かります、其れは分かるんですが・・・なるべく無駄な時間を短くする事に努力して欲しいんです。

その為には頭を使うことですよ、考えることですよ。

でも一瞬の安心を求めるんです役者は。

本番まで三週間「しか」ないじゃないんです。

表現者は本番まで三週間「も」あると思わなけりゃ駄目なんですよ。

最後まで最良の自分を求めて足掻き通さなくてはならないんです。

その足掻きが自分を高める為のエネルギーなんですから。

それは自分に対する期待と欲がなせる技なんです。

もっと自分にプライドを持って欲しいもんです。

いくら自分の殻を打ち壊せと演出が言っても、結局打ち壊すのは役者本人なんですから。


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