時間との苦しい戦い

2013年04月12日 | Weblog


▼こんな書き込みを頂きました。

~書き込みを原文のまま引用~

青山さん大好き!
2013-04-11 14:11:54
ももち

青山さんいつもお疲れ様です。
ワイドスクランブル見ました。
京都に自衛隊ありますよ~。
舞鶴に海上自衛隊
桂に陸上自衛隊
「私たちの事忘れないで下さい」
てズッコケた隊員いるかも(笑)
やはり徹夜明けは駄目ですよ
ボイス、NSC会議、チャンネル桜の
収録終わったらゆっくりとしてほしいです。
だって長生きしてほしいから…。

~引用ここまで~


▼えー、ぼくが徹夜明けでボケて、「京都の自衛隊」を忘れてしまった…というご主旨だと思います。
 忘れてしまったわけではないのです。

 まず、ぼくが「ワイドスクランブル」(テレビ朝日)の4月11日木曜の生放送で申したのは、「京都の街」、すなわち京都市です。
 したがって、舞鶴の海上自衛隊は、京都市ではなく京都府舞鶴市の部隊ですから触れませんでした。

 また、京都市西京区の陸上自衛隊桂駐屯地は、あくまでロジスティクス専任の駐屯地です。
 桂駐屯地の公式HPにも下掲のように記されています。
「桂駐屯地は(中略)中部方面隊の兵站(へいたん)中枢基地として、主要装備品(火器、車両、施設器材等)の補給整備、回収、方面隊各部隊の輸送支援、そのほか、民生の安定のため不発弾処理を行っています。また、歴史と文化の古都京都の大規模災害発生時には、状況により初動対処の役割があります」
 ぼくが指摘していたのは、戦闘部隊としての自衛隊、米軍基地の存在の有無でしたから、この桂駐屯地にも触れませんでした。

(*なお、その意味では、京都府としてはこのほかに、福知山駐屯地、長田野演習場、経ヶ岬分屯基地、宇治駐屯地、大久保駐屯地、長池演習場、祝園分屯地、上杉送信所などがあります。いずれも京都市外であり、また戦闘部隊ではなかったりします)

 番組をご覧になっていない人も多いと思いますから、簡単にぼくの発言の主旨を述べますと、番組では「北朝鮮の労働新聞が、東京、大阪、名古屋、横浜、京都の各都市を挙げて攻撃する意志を強調した」という指摘がPJ(プロジェクター)を用いてレギュラー・キャスター陣からありました。
 ぼくはこれを受けて、「核攻撃をちらつかせてもいるが、都市へのテロも意図している可能性を考えて備えよう。たとえば京都には、米軍も自衛隊も(戦闘部隊が)いないのに、それをターゲットに含めていることに、テロへの意志が感じられる」という主旨を申しました。


▼あの場面、ありのままに申せば、他のかたの発言が予定を超えて長く、生放送の時間がどんどん無くなり、カメラの横や後ろをフロアディレクターが必死の形相で走り回って、「終わり! 次のコーナーへ!」という紙をキャスター陣やぼくらに示していました。

 そこで発言を極力、コンパクトにして、「京都府全体では無く、京都の市街の話」という補足説明も、「ロジ(兵站)などの拠点の話では無く、戦闘部隊の話」という補足説明もしませんでした。

 そのために「徹夜明けで忘れちゃったか」というお気持ちを、視聴者に生んだのでしょう。ご心配をかけて、申し訳なく思います。たいへんに、申し訳なく思います。


▼ぼくは共同通信の記者時代に、京都市伏見区に6年間、住みました。
 舞鶴の海上自衛隊基地の近くから出港して、中国へ出張したこともあります。
 このとき、京都府庁が仕立てた船で当時の林田知事らと共に出港しましたが、われらの海上自衛隊の戦闘艦がしばらく併走して、自衛官が右舷にずらりと並んで敬礼し、見送ってくれました。

 それから桂離宮の「昭和の大修理」は、当時のぼくの重要な取材テーマでもありましたから、桂駐屯地の凜々しい正門前を何度も通っています。実は、沖縄の那覇空港(自衛隊の那覇基地を併設)で飛行機に乗るときと同じく、タクシーの車中から、ちいさく(見えないように)敬礼をしていました。

 いずれも、この胸に鮮やかです。

 そして兵站の大切さは言うまでもありません。
 兵站の拠点が、戦闘部隊の基地より格下だという話をしているのでは、まさか全くありません。あくまでも北朝鮮の邪悪な意図を考えての発言でした。
 書き込みに深く感謝しています。
 誤解を生んだことに気づかせてくれましたから。
 こうした書き込みは、このかた、おひとりでしたが、誤解なさったのは、きっとこのかたひとりではないでしょうね。ごめんなさい。


▼いま4月12日金曜の午前3時56分です。
 きょうは早朝に東京駅から長野県のある市に向かいます。この市は、信州の清い水を抱擁するところのひとつです。
 まもなく改選の是非を問う投票日を迎える現市長の応援です。
 この若い市長は、中国が水資源を奪いに来るのを阻止したいと、ぼくにも相談され、ぼくは一時期、市の委員にもなり、そしてこの市は日本の水を護る画期的な条例を定めました。

 政治的な応援はなるべく限定していますが、こんな志のあるひとは、北朝鮮危機のさなかにあっても応援しないわけにいきません。

 そして、そのあと東京にとって返して、きょうはテレビ朝日の夕刻の報道番組「スーパーJチャンネル」の生放送に参加します。

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