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2014年に小学校を建設。
家族がともに暮らせ、夢を持ち歩める環境へ。

スタッフから貰うもの。

2017年04月19日 | 日々

 


カンボジアのお正月を終え、またのんびりとした空気が村の中に戻ってきた。


正月は、スタッフとともにクーレン山へお参りへ。

1月から正月は遊びに行こうと計画を立てまだかまだかとみんなで待っていた。
その代わり終わってから仕事を頑張ろうと!


お祈りをしてから、水遊び。

普段は大人しいスタッフたちが子どもの姿に。

 

正月は、家族との再会。
遠くへ働きに行っていたお父さん。
離れ離れで暮らしていたお母さん。
タイに行っている兄弟。


スタッフの家族とも乾杯をして、色んなことを話した。

その子の過去。嬉しい思い出に、悲しい思い出。大変な想いをさせてしまったこと。
感謝の気持ち。どこにいても親は子を思っている。


家族、大切な人。
身近な人への想いをそんな瞬間から学ぶ。

校長先生の家にも遊びに行き、今年も宜しくお願いしますと同時に
新しい要望を早速相談。
先生にも家族がある。普段見ない顔を見せる先生。その姿は微笑ましい。
この先生とは付き合って4年近く。
本当に生徒への考え方が少しずつ変わってきているなと感じる。

 


僕は小学校を建設を通して沢山のことを学び、感謝の気持ちを知った。

今思うと、不器用で人見知りで口下手な自分。
だから、自分が前に立ち自分を奮い立たせたかったのかなって思う。


そうして多くの人たちが応援して助けてくれた。

何もやりたいことがなく毎日が淡々と過ぎ去っていったあのころ。

そこで気づいた自分が失いかけてた心。
中学や高校時代にテレビで流れていた貧しい生活をしている子達。
同世代の自分。それに対して何かできるんじゃないかという勝手な想い。

そうして辿り着いたカンボジア、リエンポン村、小学校。


今、スタッフという形で3名を雇いバッグを作っている。
小学校から未来を切り拓くんだ!という目標。

立ち上げから今まで忙しさに追われ、その中で幾度となく壁にあたってきた。

バッグづくりを通して、僕は個の内面を成長させて行きたいと今強く思う。

金銭的な余裕が無ければ、挑めないこともある。
心の想いを強く持たないとつまずくこともある。

仕事の1日1日、給料を渡す。その瞬間。
そこにどういったメッセージを込めて、どう捉えて貰うか。

そんなことを最近は考えている。

バッグづくりは、彼女達が自分に対して挑戦するスタートライン。

 

最近、1人辞めた子がいた。

給料が足りないと。
今渡している給料は、ラインとして1か月村の外へ働きに行かなくても済むような額。

話し合いをしたけれど、難しかった。

後日スタッフの1人がその子の家に行き話し合いに行ってくれた。ティオ(スタッフの名前)が怒ったよと別のスタッフから聞いた。

私たちは、今◯◯ドル貰っている。それは、足りないかもしれない。
けれど、隆太たちは私たちのことをずっと考えて、沢山の楽しいこと、新しいことを教えてくれる。応援してくれている。
時間はかかるけれど将来、私たちが働きたい仕事や家族を助けれるようになんだよ。だから私は頑張るんだ。

と。怒り口調で言ったよう。

 

それを聞いた時は胸が熱くなった。

働く子、辞めていく子がいる。

長くいる子には、僕が伝えたことに自分の想いを乗せて一生懸命頑張っているんだと実感した。

 

去年、僕らの仕事を辞めて、遠くの村へ住み込みで働きに行っていた子がいる。4月からシェムリアップで働いている。
毎日のように電話がかかってきて、何気ない話をする。
レストランでご飯をつくっているんだ。食べに来てよ。そんな会話から今何しているの?と時間があるときにかかって来る。

僕が彼女に励まされている。電話の終わりはスースー(頑張ろう!!)がさようならの合図。

シェムリアップという町で働いてみたいという憧れ。そこには最初はやっぱり寂しさもあるのかな。

 

本当にまだまだ。
スタッフとして働いて貰っていた子達に、何も出来ていない。

彼女達が、シェムリアップで働きたいなら僕は村にいて仕事をしなくてもいいと思う。
けれど、その前に伝えたいことや自分としっかり向き合うこと、そういう形で支えもっと応援出来たらなと思う。

それは、言葉としてもそうだし、形として表現できる結果も必要。


だから、彼女達と向きうために自分自身の成長をしなければならない。

 

選択できる余裕と向き合って語り掛ける応援の存在。そこが僕のバッグづくりの仕事にかける原点。

そこから彼女達スタッフが求める目標や憧れの職に1歩1歩近づいていこうと思う。

挑戦する。難しかったらここからまた始めればいい。
また、頑張ろう。スースー。と。

新しい商品、スタッフの環境、雇用、給料。そして小学校から表現していくためには。
課題は沢山あるけれど、村の中。自分らしく1つ1つ乗り越えて行こうと思う。

 

 

 

 

 

バッグづくり Leang Pong School

 

隆太

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