社会と労働

市民社会と人間労働の問題の研究を行います。(社労研)

労働契約

2008年04月23日 | 関係法規

市民社会の本質は労働である。そこで、人間は資本、土地、原材料、労働力を結合して商品を生産する。市民社会とは商品を生産し交換し合うし市場であることがその本質規定である。

そして、勤労者、労働者とは生産資本、生産手段を保有せず、自己の労働のみを商品として所有する。近代市民社会が資本主義社会と呼ばれるのも、その社会においては生産手段の私有が認められているのに、その生産は社会的に、すなわち、資本の所有者が自家労働として従事するのではなく、市民社会という自由労働市場において、他者の労働力を購入して、すなわち雇用して生産的労働を行うというところにある。そして、生産手段の所有者でかつ労働力の購入する資本家、経営者に労働力を売って生産活動に従事する勤労働者たちが、購入者すなわち経営者、資本家と勤労働者との間に取り結ばれる労働条件について取り結ぶ契約が労働契約である。