愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

自由猫

2006年09月26日 | 




 アーサーを連れて、人気の無い寂れた公園に散歩に行く。
 その公園は明らかに自治体の管理が行き届かず、広場と言わず砂場と言わず草がボーボー。その砂場のヘリを一匹の黒い仔猫が歩いているのが見えた。
 飼い主さんに無事お引き渡しした2匹の仔猫と、ちょうど同じぐらいの大きさだろうか。いや、もう少し小さいか。

 仔猫兄妹をお引き渡しして一週間強。飼い主さんから2匹が幸せな様子を刻々と届いているため、寂しさは無いのだが、ひとつ物足りなくなった事がある。
 猫の写真が撮れなくなった事だ。
 最初は、なんとかいい里親さんを見つける為と、少しでもかわいく見えるようただただ必死にシャッターを押していたのだが、気がつけば猫を写すことそのものが楽しみになっていたようだ。
 アーサーはアーサーで撮り放題で楽しいが、あのまるっこい顔や短い鼻も懐かしい。

 というわけで、最近アーサーとの散歩にカメラを携帯するようになった。
 こうして見ると、近隣には野良猫が意外に多いと気付かされる。



よくひなたぼっこしているハチワレ
(はっちゃん似)


同じくミケ。鼻横の黒ブチがちあきなおみ似


ハチワレ君(ちゃん?)と似ているけど鼻ブチが違う
勝手通称:ヒゲダンス氏


しっぽの先だけ黒いシロ。
しっぽが太いのはアーサーを見つけてるから。


 さて、今日会った公園のチビクロであるが、首輪が無い上、こんな月齢から外をウロウロしていることから、間違いなく野良猫だろう。
 驚く事にこのクロチビは、我々が見ている前で悠々とひっくりかえって身をよじり、ベンチに腰掛けるおばあさんにチョロチョロと近づいたりしていた。
 ご近所の方々にでもゴハンをもらってここまで大きくなったのだろう。人を恐れる様子が無い。私が差し伸べた手にもゆっくり近づこうとする人なつっこさだ。





 しかしここまでが限界。横にいるアーサーに警戒してしっぽを精一杯立てて膨らませ、アスファルトの奥に引っ込んでいった。
 小さくても野良の人生を、力強く歩き始めている。