千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

ちょっと不敬罪的な話。

2015年02月26日 19時02分07秒 | 生活

今、気になるのは阿部首相と天皇の温度差です。

天皇は、どうも集団的自衛権とか、積極的平和主義とかにあんまり賛同してないんじゃないかな?と思う時があります。少なくとも、世界に誇れる日本に近づくらしいこれらのことに喜んでいるように見えない…個人的には。

ここで歴史に思考が飛んでしまうけど、日本では権威と権力が別々であることが多かった。藤原氏から源氏、足利、徳川に至るまで。権力者は、権威である天皇から権力を委託されることで統治する形をとったし、それを大事にしていた。

変わったのは明治時代。憲法によって、はっきりと天皇が最高権力者と決められたし、現人神として祀られた。実際は、天皇が政治を行ったわけじゃないのだけれど、曖昧さを減らしたのだ。つまり、天皇が絶対の存在になった。

ここから戦争に至り、敗戦後にあったのが天皇の「人間宣言」と憲法による「象徴」。ここで起きたのは、天皇の権威の失墜と天皇の権威と権力の完全な分断と言う、なんだか矛盾したものだった。

話は飛ぶけど、戦後民主主義を体験した表現者にとって天皇とは「人間」なんだな、と気づいたのは、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を見ていた時。ここでの天皇の描写はとんでもなく人間臭い。普段テレビで見る、万事控えめな今の天皇とはえらい違いであった。戦後どころか高度成長期すら体験していない私から見ると「ちょっとここまで俗物だと子孫となる今の天皇が見たらちょっと嫌かもなぁ」と思うくらいだった。

まぁ見ているこちらはなんとなく今の社会においては違和感があるよなぁ、この描写…と思っていたわけです。でも、この映画が例えば1980年につくられました、と言われたら、「あぁ、気にならない」という印象を持つじゃないか、ということに、ふと気づきました。

う~んと、ここから言えるのは、天皇の権威が少しずつ高まっている、つまり「人間宣言」がなかったことにされてるんでは?なんていうことでした。

右傾化が言われる昨今ですが、右傾化と天皇への視線の変化がセットになっているのかな?という気がしたのですね。

しかし、その天皇と、右傾化のシンボルのような阿部首相とが、なんだか噛み合ってないんじゃないか?という気がする。まぁ天皇は「象徴」だから、決して政治的言動が出来ないのだけど。

これが実は阿部首相がどんどん思うが儘に進められない一つのポイントではないか、なんて思ったりしたのです。

また話は飛ぶけど、日本人は無神論だ、とか多神教だ、とかよく言われますが、天皇に対する一神教様な感情があるのではないか、という妄想?が時たまやってきます。つまり、「天皇のもとではわれら皆平等」と言う感じでしょうか。そのせいで、日本では階層が見えにくいし、あっても受け入れてしまう、だって、天皇のもとではおいらの主人との違いはないはずだもの。

で、天皇に対する一神教様感情があり、権威から権力が移譲されるものだった過去があり、戦後ここまでは正に「象徴・飾り」だった天皇の権威が回復しつつあり、その天皇が時の権力者の思想に全面賛成でないようだ、となれば、

文化的に阿部首相は動きにくい気持ちをもっているのではないかなー、なんて思ったわけです。

ここで阿部首相が例えば藤原摂関政治、とか、徳川幕府、とかをアイデンティティにしていれば、権威を利用しつつ権力を払うなんてするもんでしょうが、明らかにアイデンティティは明治で、その時代の天皇といえば国家元首。だから、もし、私が感じている通り天皇とウマが合ってないようなら、猶更やりにくいだろうなーなんて思ったのでした。

「天皇」をどうするか、というのは日本人にとって文化的には非常に大きな問題のはずなのだけど、今後どうするのかってあまり話題にならないなぁ、と言うのも、個人的に気になっているところです。

ちょっとまとまらない話ですが、そんなことを考えていたこの頃でした。


好きな曲。

2015年02月19日 19時42分29秒 | 音楽

創作作業のBGMに、ハードディスクに埋もれた音楽を発掘していました。

そしたら出るわ出るわの懐かしい音源。

その中でも特に懐かしかったのはL→Rとフライングキッズ。

L→Rは「ライムライト」という曲を発掘。フライングキッズは「真夜中の革命」

今聞いても案外古びていないことにびっくり。自分が若いときに聴いたせいか、今聞いても若々しい力に溢れてました。

それからKUWATA BANDのライブアルバム。ボブディランの「風に吹かれて」をカバーしてましたが、原曲がなんだったかさっぱりわからないアレンジで、最初気付きませんでした。

COCCOの「風化風葬」これをバンドでやってた子がいたなぁ。今聞くと更に切ない、というか、ぎりぎりで生きているのがびしばしと伝わってくる、切迫感を通り越した荒涼とした感じ。それが美しさともなっているのだけど…う~ん、つらい…。

井上陽水「長い坂の絵のフレーム」こういう人を食った歌詞をよく書けるなぁ、と違う方面で感心してしまいます。

漫画の方は、丸に十字で台詞のバランスを取る下描き作業があと8pくらい?今日中に終わるといいなぁという感じです。

全部で40P。5月までにゆっくりと完成させたいものです。出来たら番外編も描きたいから、頑張ります。


コミティア111立ち寄って下さった方ありがとうございました!

2015年02月02日 20時42分55秒 | 創作

昨日のコミティア111、立ち寄って下さった方買って下さった方本当にありがとうございました。

買って下さった方のご期待に沿える様な作品でありますように、と祈りつつ過ごしております。

今回はいつもよりたくさん来てもらえました。やっぱりP&Rの効果は大きくて、一見さんがいつもよりとても多かったです。もし作品が面白いと思ってもらえたら、また来てもらえるかな~、また来てくれるといいな~、と祈っておりました。

ペーパーが早めに切れてしまい、後半の人には渡せませんでした。ごめんなさい。一部に受けた?ペーパー漫画、読みたい奇特な人がいたらコメントで教えてください。ブログにアップします。

その勢いそのままに今日からネーム創り開始です。2月中に下描きに突入したいです。6月新潟コミティア参加予定です。7月の福島も行けたら行きたいですね。そして秋のコミティアでサークル参加10年目の予定です。なのでなんとしても出たいですね。日程が合いますように(>_<)!

ちなみに6月か秋の新潟コミティアで、10年目の無謀企画で、展示参加を考え中。大したことは考えてなくて、1年ごとの原稿を並べてみるとか、ネームから原稿までを展示してみるとか、「こんな感じで(も)10年やれる」見本として自分を晒してみようかな…なんて。

さて今回、買う方では財布が空っぽになるまで買いました(^_^;)。

お隣のサークル「tito」の新刊「NOT6」が面白かったなぁと、すぐに思い浮かびます。

あとコミティア総集編読んで「次買おう」と思っていたサークル「狐塚」の「すばらしい日々」も良かったです。

サークル「pastime cafe」の「coffee  and glasses」、合同誌ですが、どれも個性的な味わいでした。もうね、「少女漫画」が詰まってましたよ。私も参加したくなりました。

他にも、読んだら書いていて、P&Rの準備になればなぁなんて思っています。

残念だったのは、一番楽しみにしていたサークル「紅燕」が来られなかったこと。あぁー。新刊あったら買いたかったぁー。