関トット一生懸命

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関トット「ミャンマー報告」ー3ー

2006-04-05 13:21:09 | コラム
ミャンマー報告―3―
職人の街・古都マンダレーで物づくりの心再発見・・・
 拙い私の「ミャンマーの旅報告」では、参考にならなかったかもしれませんが、今回で最終回といたします。
バガンの次は、ミャンマー第二の都市・古都「マンダレー」です。中古のプロペラ機に乗って30分程度で新空港に到着です。しかし、驚いたことに新空港は何故かしらマンダレーから遠く離れたいなかの真ん中。空港施設も新しいだけで何も無し。アクセス道路も整備の緒についただけ。(高速道路らしいが、牛車・馬車・古びた耕耘機・自転車・屋根上までもが乗客で一杯のバス等が混在して使用)従って、都心まではガタガタな田舎道を走るのみです。でも、ミャンマーの農村や町と田園風景、生活風景を見るだけでも結構楽しい道のりでした。
ここでの目的の一つは、郊外にある織物と染色の学校視察でした。この学校は、金沢美術工芸大学とも交流があり、お互いに研修交換も行っていると聞いていましたが、生憎と休校日に重なり、展示室のみの見学となりました。しかしながら、忙しい中、校長先生に会うことができ若干の意見交換も行い、かつ、金沢市からの訪問と聞いて、研修生や講師の方々の作品が格安で購入でき、女性陣は大満足。ちなみに私の買い物は、シルクのマフラーが800円前後となり、コットンでも600円前後、帰国してから正札を見たら50ドルと表示されており、自信満々でお土産とさせて頂きました。
もう一つは、これまた輪島塗とも関係があり、製品の行き来もあると聞いた漆塗り工房の訪問でした。工房では、一日1ドルにも満たない?若い職人達が、黙々と手作業で各工程をこなしていくさまは、日本の原風景を彷彿とさせ、モノづくりの心の再発見ともなりました。特に、ミャンマーの漆塗り製品の多くは、細かく裁断した竹を編みその上に馬の尻尾の毛を編み込み、漆を重ね塗りしていく独特な物であり、これまた極めて安価で購入できました。また、マンダレーは、職人の街とも言われ、この他、すべての工程が手作業で行われている祈りのための石像づくりの石屋と金箔作業所や織物工場も見学、忘れがちとなった職人の技や手づくりの美しさを再発見できました。
さて、マンダレーは、イギリスに占領される前まで、この国最後の王朝が置かれた古都であり、中心部に復元した旧王宮(日本軍も王宮に駐留し、イギリスとの闘いを展開、炎上と共に敗戦)を配置し、基盤目状の町並みとなっています。また、町全体を眺望できるマンダレーヒルは、丘全体が寺院で埋め尽くされており、多くの参拝客は、表参道を守る大きな二体のライオン像を通り、黙々と頂上まで歩いています。(私たちは、トラックを改造した乗り合いタクシーをチャーターし、暑さと怖さで手に汗をにじませなが、途中のエレベーター入口へ)
マンダレーヒル参拝後は、ヒルの南東麓に建つ「クドードォパゴダ」へ。このパゴダの特徴は、境内を埋め尽くした729の白色に統一され整然と立ち並ぶ小パゴダ群です。それぞれのパゴダの中には、「ブッタ」が悟りを開いてから死ぬまでの説教をまとめた経典を刻んだ石版が1枚ずつ納められています。建立は1857年の旧王宮の造営と同時に始まったもので、さほど歴史のあるパゴダではないものの、730番目の石版には、この「世界最大の経典」が造られた経緯が刻まれており、2400人が昼夜の別なく突貫作業で働いて、完成まで6ヶ月を要したと聞きました。
その他、マンダレー最大の「ゼェジョーマッケット」では、案内頂いたミャーさんのお姉さんが働いているミシン店も紹介頂き、日本では珍しくなってきた足踏み式のシンガーや蛇の目ミシンやそれらの各部品が並べられており、多くのお客さんで賑わっていました。(電力事情が悪く停電や未点灯地域も多くあるようだ)
以上三回に渡り、本当に短時間のミャンマー訪問におけ垣間見た私の報告と言うより感想になりましたが、神秘と謎の国・魅力溢れたミャンマーに触れ、貴重な不思議体験ができました。特に、留学帰国した「サンダーレー」さん「ビクトリア」さん両我が娘と再会できたことは、私にとって何に増してもの喜びであり、里親の幸せさをかみしめたものとなりました。また、彼女達が頑張っている様子を知ることができ、再度の訪問を約束し涙・涙?の別れをしたものです。
1995年の観光元年政策により、欧米からの観光客も増え、日本人の観光者や経済界からの資本投資も増加傾向にあることも知りましたが、これからの軍事政権やスーチン女史の動向、突然の首都移転問題、今後のインフラ整備の動き、経済動向と市民生活など、今回の旅で触れることや知ることができなかったことも多々あり、正確な報告とならなかったことをお詫び申し上げます。まずは、一見は百聞に如かずです。古都・バゴー、不思議なゴールデンロック、神秘で浮草と水上村のインレー湖など、まだまだ見所が一杯です。帰国留学生との再会を果たすため、もう一度、訪ねてみたい国・ミャンマーでした。
拙い報告となりましたが、ご一読頂き本当に有り難うございました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログって (風来爺)
2006-04-07 06:03:46
軽く続けて 2,3行でいいじゃん。

花は付けたし 酒も美味い時期 香林坊も読んでるかも。 
有難う・・・ (関トット)
2006-04-07 10:42:38
始めたばかりで、慣れていません。

写真等も入れて軽くいきたいと思っていますが、当面は、長い報告が続きますので、お付き合いください・・・・