たぶん、フロイドの言うところの「口唇期」にトラウマがあったのか、始終何か口に触れる物がないと淋しい。お喋りなのもへヴィスモーカーなのもこの辺りに起因するのだろう。
そういうわけで(どういうわけ?)、お菓子好きだ。スナック菓子の類。オールタイムファイヴァリットは「えび満月」と「ウニせんべい」、それに「ひねり揚」とか「綱あられ」とか称せられる染色体のねじれ構造みたいな形状のアレ。
深夜仕事しているときにバリボリ食べることが多い。ちょっと前まで眠る前、本を読みながらポテチ一袋平らげるという悪癖があり、2,3年、それを続けていたらかなり太ってしまい、最近は自粛している。
ここのところ、ハマっているのが「ぬれせんべい」。梅雨時に三日間くらい外気に晒され、しけって情けないくらいふにゃふにゃになった感じのせんべいだ。そんなせんべいが食えるかー! せんべいはパリパリが命だー! という江戸っ子な人には向かないかも知れないが、これがなかなか美味しい。
レンジでほんの20秒くらいチンして、熱々をはぐはぐと食べるとその軟弱な食感がほっこりとしみじみと口中に伝わり、穏やかな気分になれる。「晩秋の一押しスナック」と言えるだろう。ジジババ臭い食い物であることは否めないが。
というわけで、今夜ももしゃもしゃとぬれせんべい喰いながら、小商いにいそしむのであった。
画像は最近入手した「B級スナック」3種。
左:ギンビス「がんばらナイト」、「夜のパワースナック」というキャッチが怪しくて笑える。味は、まあ、あの「ギンビス」のガーリックフレーバーという感じ。それ以上でもそれ以下でもない。
袋の裏に「私は騎士(ナイト)ーみんなの元気と若さを守らナイト」云々という駄洒落コピーが書いてあり、とりあえず鼻先で笑うくらいのユーモアはあった。
中:トーハト「ガラムマサラ」、これは以前マイミク・パムさんが日記で紹介しておられた。「ムトゥ・踊るマハラジャ」である。これでもか、参ったか、というフレーバーを期待したが、辛いのは辛いけどわりとあっさり系の味で、カレー味のトルティアチップスという以上の強い印象はない。もうちょっとあの映画のような「くどさ」をフレーバーに加えて欲しかった。
右:ピーノッツ・オニオンガーリック(原産国アメリカ)、大豆のスナックである。アメリカでは基本的に大豆は人間の食する物ではない。飼料にするか日本に輸出する。で、このスナックのポイントはヘルシーであること。コレステロールフリーでレス・ファットでプロテイン&イソフラヴォン入り、ということ。健康志向とほど遠い僕だが、健康に良くてうまけりゃ言うことはない。これはなかなかいけます。でも、かなりしょっぱい。トゥー・マッチ・ソルトかも。健康に良くてうまいモノなんてないと、僕は思うんです。
うーむ、しょうもないスナック菓子のことで長々と書いてしまった。仕事に飽きてきたんです。今日ははかどらなかった、こんな日もあるさ。