SCUM’S BLOG
満たされている時は
満たされている事に気付かない
むしろ枯渇すら感じる
 



実家に戻って、すごく楽しい事は、私の昔買ったCDが、山ほどある事だ。
それらを聞くと、すごく興奮する。
すごく懐かしくて楽しい。


歌の無い音楽なんて、音楽では無いという人がいる。
歌の聞き取れない音楽なんて、音楽では無いという人がいる。


私が若かれし頃、バンドでやっていた音楽は、パンクロックの中でも、かなりうるさい部類にあり、歌詞は聞き取れず、そもそも歌にメロディーなんて無いのが普通だった。
愛した音楽も、やはり歌詞は聞き取れず、メロディーも無いものが多く、吼えるだけ、唸るだけなんて当たり前。

そんな私に、あなたのやっている事は音楽では無いと、全面否定する人は、少なくなかった。

歌の聞き取れない音楽なんて、音楽では無い、と。
メロディーの無い音楽なんて、音楽では無い、と。

それに対するアンチテーゼは、今でも変わらない。

はぁ?

それじゃ、クラッシックも音楽じゃないの?
ほとんど詩なんて無いじゃん。
そもそも音楽に歌が無いなんて、珍しい話ではないではないか。

アフリカのパーカッションだけで作られるものは、音楽ではないの?
これなんて、メロディーも無いぞ。

歌がある事を否定するつもりは無い。
私だって、心に沁みた歌詞が無いわけではない。

しかしだ、歌ってのは、音楽の一要素にしか過ぎないのだ。
その音楽の魅力を増すための、一要素だ。

音楽ってのは、体で感じるものだ。
耳だけではない、全身で感じるものだ。
音ってのは、耳で聞こえるものだけではないのだ。
人間の耳は、そんなに出来が良くない。
耳で捉えきれない低音がズシズシと内臓を揺さぶる、そんな感覚がわかるか?

洋楽は音楽では無いというのか?
それともみんな、そんなに語学堪能で、聞いてる端から全て脳内で翻訳しているとでも言うのか?

翻訳カードを見て、それが良かったなんて言うなよ。
それは、「読んでる」のであって、「聴いて」いないではないか。

それが音楽の主だと思うなら、そんな連中は詩集でも読んでろってんだ。
フン。

商業音楽が溢れて、カラオケ市場が盛り上がった頃は、酷いものだった。
歌詞を目で追いかける事が音楽であるぐらいの定義がされる程であった。

今はだいぶ緩和されてはいるけれど…


たとえば、私はサザンオールスターズの歌は、聞き取れない。
舌のまわらない、ダラダラとなめるような歌い方をする、アイドルの歌も聞き取れない。

それでもいいのだというのだから、よくわからなくなってくる、商業音楽の定義。


でもさ、子供が話すかのように、聞こえたまま、適当な歌詞で口ずさむ歌なんてあるでしょ?
その曲がさ、好きだったりする時もあるでしょ?


歌詞なんて、知らない方が良い時もあるな、と思う事もあります。

特に、ロックなんて、私も含めて、頭の悪い連中が歌詞を書く事がほとんどなのだから、そりゃ酷いものが多いです。


久々に聴いて、そういえば、何を歌ってるんだ?と歌詞カードを見て、笑い転がされた作品を1つご紹介。


餌(ESA)
FLATBACKER, 山田雅樹, 本間大嗣
ビクターエンタテインメント

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「FLATBACKER」という日本のバンドの「餌」というアルバム。

一曲目、「GUERRILLA GANG」という曲の歌詞です。



Hungry! Hungry! 餌がない カラッポ
Hungry! Hungry! 情けない cannnot stand!

ゲッソリ頬こけて すぐに down! down!
足元も もたつき someday

Hide out! Hide out! 茂みにひっこめ
Hide out! Hide out! 一気にブッ飛べ

角刈りのゲリラ達 今 dush! dush!
反乱の企て It's now

GUE! RRI! LLA!
GUE! RRI! LLA!

GANG! GANG! 女が待っている
GANG! GANG! 子供が待っている
GANG! GANG! ん~ くたばるか
GANG! GANG! 腹をすかして待っている

Come in! Come in! 空き家があったぞ
Come in! Come in! 食物どっさり?

予想の裏返し ダメ! gap! gap!
ひざまづき 肩おとし ヤダ!

GANG! GANG! へこたれそうになる
GANG! GANG! 子供が待っている
GANG! GANG! Ah...はらへった
GANG! GANG! Ah...




どうですか?
どれだけはらへってんだ!
でもね、このバンド、当時はすごく人気があって、みんなこれに拳振り上げていたわけですよ。
このフラットバッカー、後に「E.Z.O」と改名し、アメリカ進出までします。
この歌詞を書いた山田正樹は、「E.Z.O」解散後、「LOUDNESS」という、日本ロックの重鎮的バンドに加入。
この同時期、「LOUDNESS」にベースとして、「X japan」の「Taiji」が加入したりして、話題になりました。

そう、こんな日本ロックシーンに、名前を刻み付けた人の書いた歌詞がコレ。
この歌詞の乗った曲に、どれだけのロック小僧達が、興奮し、心躍らせた事か…

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (salsa)
2004-12-28 19:06:43
>Hungry! Hungry! 餌がない カラッポ

>Hungry! Hungry! 情けない cannnot stand!



>ゲッソリ頬こけて すぐに down! down!



がははははははははは

一行目からわらかしてもらいました。

ひどすぎて面白すぎて私の腹筋が大変です!

助けに来てくださいHelp Me! cannnot stand!
 
 
 
Unknown (SCUM)
2004-12-29 00:58:32
あはは。

曲はね、格好良いんですよ。

歌詞なんてあまり意識しないで聴いていたのですが、節々に「ん?」と思うフレーズがあって、今回歌詞カードを見てみたわけです。



名盤だけど、迷盤ってカンジでしょうか。

色々、すごい歌詞が他にもありました。

一部抜粋。





・たのむから 知らんぷり

・懐寒々風が吹く

・ヤケのやんぱち千鳥足

・注射大嫌い!





…まぁ、フラットバッカーに限った話ではなくて、変な歌詞って、探し出したらいくらでもあるものですけどね。

みんな若くてバカなのに、頑張ってわかったような事を書かなくてはいけないんですよ。

ロック小僧は。

うんうん。
 
 
 
Unknown ()
2004-12-29 15:17:54
昔お付き合いしてた人がですね、若かりし頃バンドをやってて、

パンクとかロックとか大好きだったんですよ。

それまでの私の人生にはないうるさい音楽に戸惑いつつも、

体で音を感じるあの感じにけっこうはまりましたねぇ。



音楽って、歌詞を味わうのもよいけれど、

音の上にのってこその歌詞だと思うんですよね。

声も楽器のひとつだと思うしー。



あー、久しぶりに聞きたいなぁ。

なんて曲なのかきいときゃよかった…。

 
 
 
Unknown (SCUM)
2004-12-30 01:28:48
ほぉ。

わしさんにしても、海さんにしても、なんだか意外なカンジです。



>声も楽器のひとつだと思うしー。

そう!そうなんスよ!

これがわかってくれてると、すごく嬉しい。



>なんて曲なのかきいときゃよかった…。

鼻歌でも聴ければ、わかるかもしれないんですけどねぇ…

わかんないかな。

私、オーソドックスなロックとか、案外知らないからなぁ…

なりさんの方が、断然わかるのだろうな。

私のフェイバリットなんて、たとえばこんなんスから↓

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000583Z/qid=1104336142/br=1-6/ref=br_lf_m_5/249-0047789-5621919



Brutal Truthってバンド。

ページの真ん中ら辺りで、試聴ができます。

酷いでしょ(w

でも、これがアマゾンのデスメタルコーナーの売り上げ6位のアルバムです。

まだまだ聴きやすい方って事ッス。

こんなの聴きながら、当時を思い出して、懐かしんだりしているんス。
 
 
 
Unknown ()
2004-12-30 18:47:43
は、はげしいっすね…^^;

まーでも、嫌いじゃありません。

部屋の中でくつろきながら聞きたい…とは思わないけど(笑

激し目の曲聴きながら大掃除したら、

はかどるんかなー?

掃除しなきゃ^^
 
 
 
Unknown (SCUM)
2004-12-30 20:57:55
私的には、まだ激しい方ではないんですよ。

激しさレベル、中の上ぐらいかな。

くつろぐには、むかないでしょうね(笑

私は本当にくつろぎたい時は、音が無い方が良いかなぁ…

激しい曲聴きながら掃除したら、雑になるかも(笑

私もいくらなんでも、明日中には、片付けないとだわ。

お互い年越しに備えて頑張りましょう(w
 
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