緋野晴子の部屋

「たった一つの抱擁」「沙羅と明日香の夏」「青い鳥のロンド」「時鳥たちの宴」のご紹介と、小説書きの独り言を綴っています。

ついに!

2009-12-18 10:58:11 | 空蝉
数日前の小春日和から、一挙に雪の便りです。今年もあと少し。
このあたりはまだ穏やかですが、それでも師走ですね。何やかやと雑事に振り回されているうちに、更新が滞ってしまいました。
 でも!
でも、このことは、これだけは! 書かずにはいられません。
ウフフ・・・ついに! ついに、見ました! 流星群!!
なあんだなんて言わないでくださいね。願懸けしていたんですから。11月のしし座流星群は空が明るくなってからでしたので見られませんでしたが、今回のふたご座流星群は絶好のコンディションで、しっかりと見ることができました。
オリオン座流星群の時は、布団を引き被って家の窓から見た寒がりな私ですが、今回は窓には収まらないので外で見ました。とっても寒かったです。首も痛かったです。でも、1時間のうちに15個も!見ました。
うち2個は巨大流星!! 3秒ほども流れていたでしょうか。そして、言えたんです!
「きらら文学賞が取れますように」って、一文まるごと! 
フフフ・・・。ふふふ・・・。 ただそれだけですけど、フフフフ・・・笑っちゃいけませんか?
だって、とっても幸せな夜だったんですから。ふたご座流星群とは言いながら、全天に広く、次々と流れた星々・・・ああ、宇宙は生きて動いているのです。そしてなんと、美しいこと!  
それだけでも幸せです。その上、星に願いを懸けることができたのですから。
来年の春になったら、儚い夢は夢で終わっているのかもしれません。それでも、夢を見られるということが、人間に与えられた大きな幸福の一つだと思うのです。
昨夜は、ほんとうに、ほんとうに、幸せな夜でした。


  願い懸けませ 夢見る人よ 天翔ける 星の命の 尽きぬ間に、さあ!  


* 緋野晴子の著書「たった一つの抱擁」(文藝書房)の出版社・書店在庫が残り合計100冊ほどになりました。おそらく重版はなされないだろうと思います。興味を持っていただけました方は是非、ご一読ください。本の詳細は「たった一つの抱擁」「読者さんレヴュー」カテゴリー記事をご覧ください。

☆全国書店・インターネット書店でご注文いただけます。
 
      「7&Y」ではコンビニ受け取りで
      「本やタウン」では提携書店受け取りで、送料・手数料が無料です。      
      「アマゾン」にはお値打ち商品があります。   
       「紀伊国屋書店」「楽天ブックス」「boople」「bk1」にも在庫があります。  

幸せのレシピ

2009-12-11 15:59:00 | 空蝉
楽しさはそのままでとっても美味しいからお刺身で

嬉しさはちょっとぴょんぴょん跳ね過ぎるからお酢を使ってしめましょう

あこがれと夢はミックスしてふわふわのケーキに焼いておやつがいい

苦しみもお湯に溶かしてまろやかな抹茶葛湯で少しずつ

痛みだって春巻きふうに揚げちゃってバリバリ食べればけっこういける

寂しさは羽二重餅でくるんでしまおう

切なさはかき氷にして苺のシロップかけたらいいかな

悲しみはやっぱり紅茶にしても苦いからミルクとお砂糖たっぷりね

そうやって好き嫌いせずに食べたなら

きっと健康的で素敵な人になれるでしょう

そうやって全部きれいに食べ尽くしたなら

きっと幸せが見えてくる 


* 緋野晴子の著書「たった一つの抱擁」(文藝書房)の出版社・書店在庫が残り合計100冊ほどになりました。おそらく重版はなされないだろうと思います。興味を持っていただけました方は是非、ご一読ください。本の詳細は「たった一つの抱擁」「読者さんレヴュー」カテゴリー記事をご覧ください。

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緋野家の不思議話

2009-12-03 22:25:44 | 空蝉
季節は初冬、猿も小蓑を欲しげなほど冷たい時雨がひたひたと降っております。怪談にはまことに相応しからぬ季節で恐縮ではありますが、きょうはひとつ、現代の科学では未だ解き明かし難い緋野晴子ファミリーに起こった数々の怪現象についてお話したいと思います。

「霊を感知する? 夫」 編 
        ・・・彼に起こった現象はほとんどすべて、睡眠時あるいは半覚醒時のものです。

 ①「親父が死んだ夢をみた」と私に話した数日後、父は突然死いたしました。虫の知らせというものでしょうか?
 
 ② ある寝苦しい夜のことでした。彼がふと薄目を開けて私の方を見ると、私の布団の足元にふたりの幼児?
乳児?がいます。ぎょっとして起き直って目を凝らして見ると、はて? 何も見えなくなっておりました。
私には流産の経験が二度あり、明くる朝その話を聞いた私は、すぐに二人の子の霊ではないかと思い、恐ろしいという気はまったくしませんでした。ああ、私と共にいてくれたのだと思ったのでした。
 
 ③ 学生時代のことです。私たちは同じアパート(別部屋)に住んでいました。あまりに近すぎてつい一緒にいることが多くなってしまい、お互いに一人の時間が大切だということで、彼はそこから離れた海の近くのアパートに引越しました。ところがそのアパート、妙な雰囲気が漂っていたのです。
私も行ったことがありますが、淋しい感じというよりも何か薄気味悪く落ち着かない感じでした。どう言えばいいか・・誰かに見られているような・・。
風呂・トイレ・炊事場は共同でした。入居まもなく、彼は部屋の外で物音がするので誰かが炊事をしているのだと思い二階の部屋から挨拶に降りていくと・・誰もいません。?。 風呂に入って体を洗い、流してもう一度そこに置いた洗いタオルを掴もうとすると・・無い! 風呂中何処を探しても無いのです。たった今使ったところなのに・・。
不思議なこともあるものだと思っていたある日、前日の徹夜マージャンから帰って昼寝をしていた時、金縛りにあったように体が動かず、何かが乗っているように重くて目が覚めました。薄っすらと目を開くと・・か、顔! 目鼻立ちは分かりませんが確かに顔のようなものが目の前にあったのです。「わあ!」っと大声を出し、目を大きく見開くと見えなくなりました。
それを機に、彼はどうにも気味が悪くなってまた大学近くに引っ越してきましたが、そういえば、8部屋もあって人の動く気配もしたのに、2ヶ月間いて、ついに誰とも出会わなかったというのは、それも奇妙なことです。


「念力がある? 私」 編

 ① 私はよくクジに当たる人間です。と言っても、宝くじのように偶然によるものはダメです。自分の手でクジを引く時、非常によく当たります。この頃はそれほどでもありませんが、子供のころは恐ろしいように当たりました。恐ろしいというのは、お菓子屋のおばさんが私を見て多分そう思っただろうという意味です。
子供の頃、5円のクジのお菓子がいろいろありました。行く度に必ず何等かを当てたものです。当たればまた次が引けるというクジでは連続5回も当たり、恐れをなしたおばさんが、「次はおばさんが引いてやるでね」と言ってはずれを引いてくれた思い出もあります。クジを選んでいる時、何故か当たりのものからは「ここだよ」(セネカさんのまねではありませんよ 笑)というオーラを感じるのです。そうとしか説明できませんが、他とは違う何かがそこにあって、そう、存在感が浮き立ってみえるのです。今はクジを引く機会は少なくなりましたが、意識を集中して引けば、かなりの確率で当たります。
また、むこうから転がり込んで来た当たりの場合でも、『あ、当たったな』と感じます。何故?

 ② 小学生の時、私の絵が特賞に入り、朝礼でメダルをもらったことがありました。嬉しくて、早く母に見せたいと一日中そのことばかり思って、うきうきしながら家に帰りました。心を静めて「ただいま」と戸を開けるやいなや、「おかえり!何かいいことあった?」と母が飛び出してきたのです。驚きました。聞くと、何だかきょうはいいことが有りそうな気がして一日中落ち着かなかったというのです。私の念が母に届いていたのでしょうか?

 ③ 二度流産したお話は先ほどしましたね。その時、奇妙な体験をしました。何の自覚症状も無かったのに、ある夜、突然夢を見ました。両掌の上に何かが載っていました。「ああ、私の赤ちゃんだ」とただ丸く柔らかいだけのその物体を、何故かそう思いました。とても愛しく大事なものに思ったとたん、その物体は形を崩し、あれよあれよという間にばらばらになって溶けて小さくなっていくのです。「だめ!だめ!」と必死になって寄せようとするのですが、ついに水様になって指の間から流れていってしまいました。
嫌な感じの夢で、その時は自分がお腹の子を心配していたから見たのだろうと思いました。しかし、次の定期検診で私はお腹の子がもう死んでいると告げられたのでした。3ヶ月めに入ったところでした。後から思えば、あれはお腹の子が私に別れを告げていたのだと思います。
二人目の時は夢は見ませんでしたが、ある予感がし、そのすぐ後にやっぱりダメだと知らされました。
母体と胎内の子、何かのシグナルが出るのでしょうか?

 ④ みなさんも食器を落として割ることってありますよね。私も気がそぞろになっている時はよく割ります。でも実は、落としてしまった瞬間に、食器を見捨てず『ふっ』と念を込めて上方へ気で引っ張り上げると、たいてい割れずに済むのです。本当ですよ。何度も経験しています。気を入れないとダメですよ。見捨てると割れます。みなさんもやってみてください。できる方いるかもしれません。


「気を飛ばす? 次男」 編

 ① 彼は私以上にクジやジャンケンに強い。何故かその種の福を持ち、ジャンケンなどはまず負けません。運としか思えないようなクジでもよく当たり、気のないジャンケンにも勝ちます。不思議です。
 
 ② が、そんなことより、彼には驚くべき怪現象が起こるのです。
彼が中学生の時でした。ある日「僕の体から何かが出るよ」と変なことを言うのです。聞けば、受験勉強中にイライラしてきた時、隣りにあったPC(PC8801という、ごく初期のもの)の方をキッと見るとスイッチランプが点くというのです。
そんな・・と思いましたが、彼は2~3度やって見せ、私は確かに目撃しました。同じ場所から私がやってみても何も起こりません。彼もいつも起こるわけでは無く、勉強している時だけに起こるというのです。特殊な状況下で息子の体から本当に電磁波のような何かが出るのかもしれません。してみると、超能力と言われるようなものを持った人もひょっとしているのかもしれないと、その時思ったのでした。
 
 ③ 剣道の強かった彼の瞬間の気迫は凄いもので、強い気を飛ばす習性がついたのか、吠えている犬をぐっと睨んで黙らせてしまうことができます。怯えて後ずさりする犬もいるそうです。が、ここまでなら人も動物、にらみ合いに勝ったまでと思うこともできますね。しかし彼の場合はそれだけではありません。
庭に来る小鳥たちは私が見ても平気で遊んでいますが、彼が目を向けると、べつに睨んだわけでもないのに、とたんに一斉に飛び立つのです。面白いほど必ず。彼の目からはやはり何かが出ているのかもしれません。

 
「何も無さそうな? 長男ですが」 編

 彼ほどクジ運がなく、ジャンケンにも弱く、霊感の欠片も無い人は珍しいほどです。ですから彼はセイラ家の「民主ジャンケン制」を卑怯だと言ってひどく嫌っていました。実際、彼が弟に勝ったという記憶はいっさいありません。
小さい頃ビックリマンチョコというのがあって、彼が中のシールを欲しがるので私はよく買ってやりました。二つ買って、彼が長男の権限で選びます。位の高いビックリマンとザコのビックリマンがあるのです。いいのが欲しくて、それはそれは長いこと迷いまくって選ぶのですが、彼が最終的に選ぶのは決まってカスのシールが入った方。弟にやった方からキラキラしたいいシールが出てくるのです。弟の方はチョコにしか興味が無く、やがて捨てたままにしておくので彼はこっそり拾って自分のものにするのですが、必ずハズレというのは、見ていて気の毒でした。
でも何が幸いするかは分かりませんね。運などいっさい当てにできないと悟った彼は、不運を差し引いても残る実力をつけることに走り、何事も調べまくって用意周到に準備し、頼りになる男になりました。
しかしながら、よく考えてみると、確率二分の一で必ずハズレを引くというのも妙なことです。彼は彼なりに何かを感知し、これか?と思った瞬間に、欲のために逆を取ってしまうのかもしれません。


さてさて、すっかり長話になってしまいましたが、以上が緋野家の不思議です。みなさんにも、こうしたことが何かありはしませんか? 
この世界で私たちが分かっていることなんて、まだほんの僅かのように思います。人間にはまだ隠された能力がある、この世界にはまだ未解明の摂理がある、と私は思うのです。
 

* 緋野晴子の著書「たった一つの抱擁」(文藝書房)の出版社・書店在庫が残り合計100冊ほどになりました。おそらく重版はなされないだろうと思います。興味を持っていただけました方は是非、ご一読ください。本の詳細は「たった一つの抱擁」「読者さんレヴュー」カテゴリー記事をご覧ください。

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