緋野晴子の部屋

「たった一つの抱擁」「沙羅と明日香の夏」「青い鳥のロンド」「時鳥たちの宴」のご紹介と、小説書きの独り言を綴っています。

清書に入ります

2009-05-21 21:25:28 | 空蝉
さあてと。 ずいぶんゆっくりしてしまいました。
そろそろ清書に入らなければなりません。今回の清書は厄介です。

このごろは草稿の段階からどんどんPCに打ってしまう人が多いようですが、私は今時珍しい鉛筆派。
両目の視力が極端に違うせいかどうか分かりませんが、画面を長時間見つめていることに目が耐えられません。加えて、キーを打つのって、腕や肩に微妙に変な力が入りませんか? 肩凝り性の私はこれがまた辛いんですよね。

もちろん紙に書くのだって肩は凝ります。
それで私が辿り着いた究極の書き方は、3Bの鉛筆による手書き。3Bですと、ほとんど筆圧をかけずにサラサラサラ~~っと書けます。そして濃くて見やすい。2B以下では硬すぎるし、4Bでは柔らかすぎてすぐ削らなければならないので面倒。やっぱり3Bです。
これを10本尖らせておいて、丸くなったら次々持ち替えて、またサラサラサラ~~とやるのです。
10本全部が丸くなった頃がちょうど1日分です。10本丸めてしまうと「きょうはこのくらいで良しとするか」という満足感に至ります。
そして、削るのがまた、いい。手動の鉛筆削りでガリガリガリっと削る感触がたまらなく好きです。子供の頃からなぜかこれが好きでたまりません。ガリガリやりながら、きょう書けた分を反芻し次の展開に思いを馳せる。この時の充実感がなんともいいんですよ。自分がきょうを確かに生きたと感じられる瞬間ですね。

さらに、PCに打つのは、修正する時に先に書いた表現を消さなくてはなりませんよね。これが、疲れるどうこうという以前に決定的に私にはダメな点です。私は表現を何通りか並記しておいて後でまた読み直したいのです。その上、メモを書き込んだり、矢印で引っ張ったりして、草稿は文字の直列というより、ほとんど幾何学模様的になってしまっています。汚いものです。これは打ち込みではとうてい無理です。

というわけで手書き派ですから、1作めは清書だけワープロで打ちましたが、「やってられない」 と2作目は清書も手書きで送りました。でも、今回は「きらら文学賞」に応募するために、いやでもwordで打たなくてはなりません。やれやれ。もしかして草稿を書き上げるより時間がかかったりして・・・。清書といっても、やっぱり推敲しながらになってしまうし・・・。などと思いながらずるずるしておりました。
でも、5月ももう半ば過ぎ。自分が設定した締め切りは8月末です。8月に入ればすぐ現場取材をして最終的な手を入れなければなりません。第2推敲を兼ねた清書は7月中には終えておきませんとね。

ということで、やっと取り掛かることにしました。ちょうど私が執筆中にyahooブログのtontoniboyさんが「作者が間違う落とし穴」というタイトルでPCでの記述のルールを記した記事を掲載していてくださいました。
ラッキーっとばかりに、これをありがたく道標とさせていただいて、取り組んでみることにします。
いつもながら、tontoniboyさんはありがたい方です。感謝!
確かにPCに打ち込んでおけば何度でも修正したり取り出したりできるので、その点、便利は便利ですよね。好きではありませんが、まあ、頑張ることにします。


*「たった一つの抱擁」は新たに2名の方が読んで下さることになりました。感謝!
  まだまだ、諦めてはおりません。初めてこのブログにお越しの方は、ぜひ「たった一つの抱擁」と「読者さんレヴュー」記事を覘いてみてください。

「たった一つの抱擁」 その後

2009-05-12 15:44:52 | 「たった一つの抱擁」
たいへん!
新しい作品の執筆に没頭していた間にすっかり忘れられてしまったのか、「たった一つの抱擁」の売れ行きがパタッと止まってしまいました! 売れる売れないというのは、こんなものなんですね。
誰かがどこかで紹介していないと売れないものだということがよく分かりました。
やはり私の本はブロ友さんたちからいただいたレヴューのお力ひとつで売れていたんです!感謝!!

でも一方で、もし、手の届く所に本があれば、無名人の本でも人はけっこう読んでくれるものだということも分かりました。
現在、全国の15の図書館が「たった一つの抱擁」を入れてくださっているのですが、それが借りられているかどうかを時々ネットで調べるのがちょっとした楽しみになっています。
そのうち2つの図書館ではかなり頻繁に借りられています。理由は、新本コーナーに置かれていたり、開架でもカウンターに近い目立つ場所に置かれているからだと思われます。
やはり本というものは、手に取られやすい場所に置かれるというのが、読まれるための大きな条件なのですね。

 * これまでに確認できた、ささやか~~な販売実績 *

   図書館に                 15冊
   ブロ友さんに              15冊
   オークションに              1冊  
   書店以外の場所に置いてもらった  61冊
   ネット書店から          10~17冊? (ここは、はっきり掴めていません)

     合計        102~109冊

販売初日から約6ヶ月間、出版社にお任せでボ~っとしていた間にはどのていど売れたのでしょう? 
3ヶ月くらいして雑誌の片隅に広告が掲載されましたが、その効果はどれくらいあったのでしょう?
今は知る由もありませんが、あと数ヶ月すると出版社の書籍保管期間が終了し、残部が著者に引き渡されることになっています。いったいどれくらい売れ残って来るのかしら? と思うと、恐ろしい~~~。 

久々にAmazonで「たった一つの抱擁」を検索してみましたら、中古が8冊も出ていて、最安値は116円! 
1,260円が116円って、・・・なんか、悲しいです。
ネット書店って、初めからその本を買う気のある人しか検索しないので、どこかでその本のことを知る機会がないと、いくら長く置いてあっても売れないんですよね。私が執筆に入る前は確か800円くらいだったと思うのですが、3ヶ月放っておいたらもう、116円です。

もう一度、ここで頑張って声を上げてみますね。

 「女って何だろう?」「女である自分を大切にしたい。」 と思っていらっしゃる女性のみなさん、

 「妻であることが寂しい」 と感じていらっしゃる女性のみなさん、

 「妻の気持ちが分からない」 と戸惑っていらっしゃる夫のみなさん、

 「夫婦の間がどうも上手くいかなくなった」 と感じていらっしゃるご夫婦のみなさん、

緋野晴子著「たった一つの抱擁」(文芸書房)をお読みになってみてください。ただし、こうすれば大丈夫といったハウツーものではありません。小説ですので、お間違えのないようにお願いします。

Amazon以外でもほとんどのネット書店で販売中です。
小説の詳細は当ブログの「たった一つの抱擁」記事と「読者さんレヴュー」記事をご覧ください。

すでに買って読んでくださった方は、もう要らないと思っても捨てないで、誰かにあげてくださいね。
出回っている冊数が非常に少ない本ですから、あと10年持っていてくだされば、ひょっとして幻の一冊ってことになるかもしれませんよ~。  (笑笑笑)  よろしく。