絆の法則

澤谷 鑛

スカブラという職業を知っていますか?

2011-03-21 | Weblog

どくとる☆はにわ

スカブラという職業を知っていますか?

昔、まだ九州で炭鉱が盛んだった頃の話です。10人の炭鉱マンが3勤務交代制で、石炭を掘っていました。勤務が終わると、炭鉱マンたちは、トロッコに乗って炭鉱から出てくるのですが、そこにはなぜか11人の炭鉱マンが乗っています。そして、その中の1人だけ、汗はかいていないし、服はあまり汚れていない。そして、ニコニコと笑っているのです。

この男こそ、「スカブラ」なのです。

スカブラは、石炭を掘りません。炭鉱の中で、エッチな話やおもしろい話をしたり、みんなにお茶を出したりしているのです。これが仕事なのです(笑)

このようにスカブラを採用して仕事をしていた九州の炭鉱会社でしたが、日本のエネルギーが、石炭から石油に代わっていくのに合わせて、会社も傾いていきます。

すると当然、リストラの話になるわけです。役員たちは話をします。当然、「何もしていない"スカブラ"からクビを切ろう」という結論になります。

そして、スカブラをリストラし、10人の炭鉱マンのみが、炭鉱の中に入って行くようになりました。

その結果どうなったか?

作業効率が大きく下がりました。スカブラがいなくなってから、今まで同じ時間でやれていた仕事が、全然できなくなってしまったのです。そして、炭鉱マンたちの人間関係もギスギスしていったそうです。

今、自衛隊や警察、消防の方々は、もちろん必要ですが、多くの人を笑顔にする「お笑い芸人さん」も必要なのではないでしょうか。会社もせっかく休みなら、エビスビールを飲みながら、お笑い番組でも見たいです。そこでストレスを発散して、英気を養うのです。

via: アゴラ

 
東北地方太平洋沖地震において
被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 
未だ余震も続いていて予断を許さない状況ですが、
10日を経過した今だから、あえて言及しておきたいのです。

今、ここに無事で生かしていただいている自分たちにできる
被災地への最大の支援は、平常を保つことだと思うのです。

初期の止血策や救援は、既にプロの手によって急ピッチで進められています。
ここに素人が加勢することは、たとえ善意であっても足かせになりかねません。

自分たちは、「もっと支援したい!」と思う自我を鎮め、
平常の生活を、平常の日本を維持することに専念したいものです。

節電や節約はしますが、
いつも通りシゴトをします。いつも通り勉強します。
いつも通り食事もします。いつも通り趣味やスポーツを楽しみます。
買い控えや買いだめをせず、いつも通り買い物をします。

それが、日本の経済を支えることになります。
自粛は、経済を停滞させ、不況をさらに進めることになります。

だから、ボクは、 自粛を 自粛します。

 
経済活動だけではありません。
生活態度も平常を保ちたいものです。

「大変ですね」「お気の毒に」という気持ちを持つことは当然ですが、
そればかりでは、日本全体が萎縮沈滞してしまいます。

反省や批判は、改善のために必要なことです。
不満を吐き出すことは、心のデトックスのために必要なことです。
しかし、それは後からでも できることです。

今は、すべてを受け容れて、明るく前向きにいきましょう。

特に、生命維持から復興へ動きはじめようとしている今、
スカブラのような存在が求められているのだと思います。

被災者やその関係者はもちろん、
救援や復興に励んでいる人たちにとって
スカブラ的な存在は、とても大きいと思います。

茶化すわけではありません。 とても重要な役割だと思っています。

 
また、惨状中心の報道に偏っているテレビは
連続して視聴しないようにしましょう。

被災地の方以外であっても
心理的に悪影響を及ぼすことはよく知られています。

最低限のニュースを確認したら、
あとは好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、
家族でゲームを楽しんだりしてくだい。

バラエティやアニメ番組があったら、すすんで視聴してください。

そして、
花見やゴルフコンペを予定している人は
予定通り、実施しましょう。

自分たちだけが楽しむためではありません。

始める前に、みんなで黙祷して、
その場で、義援金を募りましょう。

平常を保つこと、経済を支えること、
明るく生きることで自分自身の健康を保つこと、
それが被災地への最大の支援になるのです。

 
あなたがそういう状況にあるのは、ちゃんと見ていますよ。
みんなが助けようと頑張っているので、必ずあなたのもとに届きます…
…そういう想い、願いを届けるために。。。

俺たちはヤバイかもしんないけど、日本全体としては ちゃんと動いてる…
…そういう信頼感を持ってもらえるために。。。

 
あなたと
あなたの大切な人たちが
無事でありますように
心から お祈りしています。

 

神戸の経験より。あの時は、3日目くらいからニュースやる傍らでバラエティ番組も放送していたと思うの。でもそれが不謹慎だとエラく叩かれてね。でもね、あの時、ずっと家の中にいて、余震に震えるしかなかった私たちにとっては、ドラえもんの放送が、とても嬉しかったんだよ。

via: Twitter / シマコ@プラズマみかん

 
 

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29 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
緊張と緩和 (ゴンタ)
2011-03-21 09:23:21
「スカブラ」の話いいですね。初めて聞きました。必要ですよね。
今は亡き落語家・桂枝雀がよく緊張と緩和という話をしていたのを思い出します。
笑ってリセット (はちみつ)
2011-03-21 09:24:01
どくとる☆はにわさまへ

震災から10日になりますね。『スカブラ』のお話、とても興味深く読ませていただきました。
震災から数日後 、自分があまり笑ってない事に気づきました。昭和45年生まれの私にとっては、何不自由なく育ってきてしまった世代……テレビから流れてくる地震や津波や原発の惨状は、同じ日本として信じがたい状態でした。そんな時「欽ちゃんの仮装大賞」の総集編が放送されていました。欽ちゃんや香取慎吾くんや仮装を家族や仲間同士で一生懸命つくりあげ笑わせてくれている姿に 、本当に救われました。笑ってもいいんだなと思いました。被災者の方々には不謹慎かもしれませんが……私達は笑ってリセットして被災者の皆さまを支える立場にならなくてはと元気がわいてきました! 次の日は本屋さんで西原理恵子さんの「毎日かあさん」の漫画本を引き寄せられるようにまとめ買いしてしまいました。今はこの漫画本が余震の怖さを大丈夫だよって励ましてくれています(笑)私にとってのスカブラは 、同世代の「毎日かあさん」なんですね♪

元気が出る気づきをありがとうございました!

(^人^)
ドラえもん、万歳。 (May)
2011-03-21 09:24:36
ありがとうございます。
今日、久しぶりに、緊張の糸が解れた気がします。
知らず知らずのうちに、頑張っていました。
我慢していました。
やり場のない、抑圧された思いが溢れ出そうでした。
周りに甘えて、少し休んだら、楽になりました。
被災された方々なら、なおさらのこと。
緊張しっぱなしだと、ぷっつり切れてしまいますものね。
こんな時だからこそ、リラックスしてお笑いを見る余裕が必要なのでしょうね。
自分に優しくして、人に優しくできるのですね。
人生を楽しみながら、それぞれのペースで復興への道のりを歩んでいきたいと思います。
ドラえもん、万歳。

ありがとうございます。

ありがとうございます。
自分が生き生きと生きることこそが。 (さくらみるく)
2011-03-21 09:28:53
全く同感で、うんうんと頷きながら読ませていただきました。
わたしも自粛を自粛しています(笑)

感傷に浸って悲しむのではなく
他人の痛みに無神経な笑いではなく
悲しみも痛みも知り尽くしてなお笑いかけられる
そんな絶妙の美しい笑いで笑い続けて行きたいです。
心の奥にまで染みとおるような笑いで、笑い続けていたいですね。

それが、生きることなのだと思います。
命を肯定すること、相手を肯定すること、
命や相手の力を信じること。
つまり、生きていくことなのだと思います。

自分が生き生きと生きていないのに、どうして人を生かせるでしょうか。
自分の命をいっぱいいっぱいに輝かせていきたいと願います。
そこからこそ、すべての支援が可能になるのですね。

ありがとうございました。
それぞれが (谷川和英)
2011-03-21 09:29:45
スカブラっていう職業があったのですね。考えてみたら、スカブラとは呼びませんが、どんな組織や集団にもそうした役割を果たしている人がいるような気がします。

かといって、みんながみんなスカブラにはなれないし、またなってしまったら回っていかないし…九州の炭鉱ではそのバランスが絶妙だったのでしょうね。

直接支援に参加する人もいれば、平常を保つために努力する人もいる。多くの人を笑顔にする人もいる。その力が合わさって初めて復興につながるのでしょう。

それぞれが自分に与えられた役割をしっかり果たしていきたいですね。
笑い (もも)
2011-03-21 12:07:05
笑うことは、免疫力を高めますし、日常には、欠かせないことだと思います。

「笑う門には福来たる」

日本中に笑顔が溢れる日が一日も早く訪れることを、心から願っています。
笑顔 (ジン)
2011-03-21 12:07:38
ストレスを発散して、英気を養う…

そうだった。大切なことを忘れかけていました。

「スカブラ」も、必要な役割ですね。そこにいるだけで、ちゃんと役割を果たしていますから。当時、現場をよく見ていたからこそ、必要性がうたわれたと思います。

この1週間、余震や仕事の特殊な対応、通勤などに神経を張りつめていた自分自身に気づきました。

たまったストレスは抜かないと、いつか爆発してしまう。
だからこそ、ストレスを発散して、英気を養うことが大切ですね。

ありがとうございます。
今必要なこと (咲世)
2011-03-21 12:08:07
スカプラというお仕事があったこと、はじめて知りました。
でも、とても大切な役割だなあと思います。
娯楽がどれほど生活を潤すか、それによって新しいアイディアが生まれたり、発想の転換になって、またやっていこうと思える大切なことだと思います。
阪神大震災の体験談で、被災者が震災直後に無事な家族とともに、ゲームをして気持ちを整えることができたという記事を見ました。
今回の震災は、規模が大きくその後の対応も長期化が考えられるので、心のゆとりも確保しながら、長く支え支えられる環境を作れたらと思います。
ご紹介、ありがとうございました。
ありがとういございます (こかた とも)
2011-03-21 18:30:02
 自分が生き生きと生きる。笑顔で生きる。事で、そのエネルギーを送っていくことができるのですよね。ともすれば、すべての楽しみを自粛する方向に心が動き、沈んでしまいがちになっていきますが、今、日本を元気に、笑顔に包むことで、その力が被災地にも届き、元気を送ることができるのですね。
 「そんな贅沢今はしてはいけない」など、孫達にもつい言いたくなっていましたが、目が覚めました。
 私が笑顔で日々を充実して送ることで、少しでも元気を被災地の方々に遅れるよう意識していきたいと思います。
一日も早い復興を心から祈りながら。ありがとうございました。
心構え (プリン )
2011-03-22 05:12:12
どくとる☆はにわさん、はじめまして。

スカブラという存在はじめて知りました。安心できる場、心が和む存在、
その方にどれだけ皆さんが支えられ、助けられただろうと思いました。

やはり潤滑油は欠かせませんね。

ちょうど、先週の金曜日にドラえもんを見ました。
普段は子どもがみている間に、家事をすませるのですが、
この日は、なんだか動けない。

それで、一緒にみることにしました。
震災後、日常生活は送れているのに、気が休まりませんでした。
自然とホッとしている自分がいました。
必要な時間でした。

おかげでやる気がでてきて、
そのあとのミュージックステーションでかかる曲を聞きながら、家事をしていたら、随分はかどりました。

地に足つけて、
いつも通りの生活を楽しみ味わいながら、元気なパワーを送れるように過ごしいきたいです。

大切な心構えを教えていただきありがとうございました。

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