茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

サワラちゃんの加計呂麻日記-073

2013年11月23日 | 教育

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                       -073

 

 

 まるで大津波が来たようなフィリッピンのレイテ島の惨状 

いたいけない子供の眼が痛ましい!

伊豆大島の土砂災害

 

 

日を追うごとに死傷者の数が増え、今回の台風30号の被害がいかに凄かったかが、改めて実感されます。ちょうど、2年前の同じ日に奄美大島は台風の大災害を受けました。河川の土手は崩壊し、あるいは田畑が流されました。砂利が畑を覆い、以後その撤去に苦しみました。ですから、フィリッピンの人達の苦しみが実感としてわかります。土石流の恐ろしさは体験しなければ分かりません。今後、温暖化に伴って大雨、猛烈な台風が多くなるそうですが・・・

世界中から援助の手が差し伸べられております。日米は東北大震災の経験から、いち早く大編成の援助隊が派遣されました。軍事に無駄な金を掛けねばもっと被害が少なくて済んだはずです。愚かな人間たちへの神仏の強い警告でありましょうか。

 

加計呂麻島桟橋から見た奄美大島本島・瀬戸内町古仁屋

 

 

 対岸の大島本島・古仁屋も此方も瀬戸内町内。幅は極僅かですが橋は架かっておりません。戦時中は大島海峡の中の、三浦・久慈・押勝という場所に、「震洋」と名付られた特攻機の前線基地がありました。三浦からは4人、久慈からは10名の方が、特攻出撃されました。

今でも海上自衛隊の基地で、時々大きなフリゲート艦、輸送船、潜水艦が海峡に停泊しております。今も軍事基地です。この先は中国まで島がありません。実際に終戦間際には、米国の艦船や戦闘機が入ってきました。加計呂麻島には18機の米国の戦闘機が撃墜されて、どこかに墜落している模様です。

震洋

 

山が低い割には峻険で、全島に猛毒のハブが生息しておりますので、なかなか隈なく探すのは大変に違いありません。1952年2月に日本国に復帰してから、60年が経過しております。米国の基地が無かった関係で、沖縄とは違った政治経済環境があります。 

 

    ***島暮らし-019*** 

ムラ社会>-05 

 

 

 先回に引き続いて、<ムラ社会>について考えて見ましょう。 

 先回まで「排他主義と<苛め>についての関係や、<血は水よりも濃い>などを詳細に書いてみました。ムラ社会の中で長い期間に熟成された伝統を重んじ、それを愚直な迄に実行して行く態度には、都会辺りから入り込んできた人には、息苦しさを感じるかもしれません。

皆さんはかなり昔の事になりますが、 黒澤明監督 ・「七人の侍」 を映画やTVの再放送で見られたと思います。

 

 

 

 この映画を注意深く見ておりますと、WIKIで掲載された<ムラ社会>の概念が、そのまま投影されております。三船 敏郎演じる素浪人(農家出身)の弁から、痛烈に農家・ムラ社会の批判がされている事がお分かりになると思います。つまり、この問題は戦後日本の当初から、少なくともいろいろ物議を醸し、問題化されてきた事柄である事が分かります。

爺が依然住んで居りました北近江には<オコナイ>という、長い間民衆の間に伝えられてきた伝統がありました。この地域の生活は一年の全てがこの<オコナイ>を中心にして動いて行くのです。勿論、これはこの地域の最高法規であって、ある面では日本国憲法以上でしたでしょう。千数百年以上の長きに渡って、この地に伝えてこられたものですから。

古老はもちろん初老・中年の人達の頭の中心には<オコナイ>が鎮座ましましておりました。しかし、最後まで爺はその感覚が実感出来ませんでした。されど、この加計呂麻島においても似たようなものがあり、本土とはかなり異質の伝統、文化が民衆の骨の中まで浸透しているのは確かです。山間僻地や他の離島でも概ね似たような状態であろうと思います。

このような論点で思考する学問としては、「社会科学」や「民俗学」、そしてそのような両分野に通ずる「文化人類学」が有ります。

少し別な見方をして見ましょう。

  

 北海道・<道産子 

 

 爺の生家の北海道・札幌は、今まで申し述べた地域とは、かなり異次元の空間でして、古来からの伝統はなし。文化財らしきものはなし。全て明治時代以後に作られたり、導入された新しいものばかり。日本全国からの寄り集め所帯ですから、民衆の眼が何時も外向き状態でした。

革命時のロシアからの亡命人、アイヌ人、倭人(日本人)や米国人のより集め所帯。今でも東京都札幌区という状態にあり、新製品はまず札幌で販売して、その売れ行きで全国展開を図るの通常的。東京の主要企業は必ず札幌支店ありという状態。・・・・なれど、本州は「内地と呼んでおり、この点は奄美と同じ意識を持っておりました。つまり、外国の日本・・・外地なのでした。

 

札幌・大通り公園周辺

 

爺が若きころ勤めていた会社が今も見える。懐かしい!ホッとする感じ 

 

 北海道でも余程田舎に入ったり、漁村にでも入ると多少言葉に訛りがあり、そこ独特の生活の匂いを感じますが、本州やその他の地域とは全く違った開放感があります。 基本的に<郷入れば 郷に従う>という意識、強制は余りありません。 民衆が新し物がり屋ですから、新人(Iターン)の生活に新鮮味を感じ、積極的に取り入れるという態度に出てきます。ですから流行に非常に敏感ですね。

若い女性は基本的にお洒落で、札幌の街中は東京の銀座を歩いている感じで、余りその違いを感じません。ですから大阪や名古屋、京都は正直言うと、爺は随分最近まで田舎に見えておりました。北海道人はある面では見栄っ張りなのでしょうね。

夜景

賑やかになったもんだ! でも、大筋は変わっていないね。

でも、最近は凶悪犯罪や、大きな鉄道事故が多発、騒がしくなってきた 

 

 

 明治以来の国の政策が強力に進められてきた関係から、札幌も爺が若いころは70万人程度の人口でしたが、現在は200万人に近い人口まで増加しています。近くには広い台地がいくらでも有りますから、今後は人口や経済力は東京・横浜・札幌の順位が現実味を帯びるでしょう。

日本にもこのような地域も有るのです。ただ、かなり異質な生活空間でしょうね。ですから、その空間で若き日を過ごした爺にとっては、本州、九州、四国、南西諸島は全く異質な空間、つまり外国でした。<郷に入れば 郷に従え>に対して、可也強い拒否反応を示すのは、上記のような理由からなのかもしれません。Boys be Umbicious 精神が爺の骨の髄まで染み込んでいるのでしょう。「為せばなる 為さねばならぬ 何事も」+「向上心」はこの地で培われました。

 

 

   

 よく人の中には「物言わぬ」方が居ります。特に悪い事でもなく、控えめで冷静な方にも見られる方に多いのですが、他人から誤解を受けたり、<何を考えているか分からない>と訝しがられたりすることにもなります。

雄弁は銀なり」という事が、古代からの東洋世界の長い伝統でした。これが「サイレント・パートナー」と西欧人から揶揄される事にもなりました。しかし、現在のようなグローバル社会に於いては、自らの意見はハッキリと言うという態度は必要だと思います。最近は国際社会でも日本人は、自らの意見を言うようになりました。国際評価も次第に上昇して来ています。

それに伴ってもう一つ大事な事は「不言実行」ではなく、「有言実行」で有るべきだと思います。どちらが難しい事かはすぐお分かりの通り、不言実行有言実行 です。自らの言葉に責任を持ち、且つそれを実行に移すという意志力を他に示す事になります。思っていても何もしなければ、初めから何も無かったのと同じです。

古来からの道徳律に「陰徳」とか「惻隠の情」というのがありますが、今の若者には余り通じない概念かもしれません。東洋の高級な道徳観なのですが。昭和は遠くなりつつあります。

 

 

 

  喫茶店-02  

嘘も100回繰り返せばそれは真実になる

果たして、ゲッベルスはそう言ったのか? 

 

 結論から言えば、このセンテンス通りには言ってはいないようである。そこで、種明かしをしてみよう・・・・

A・・先ずはドイツ語のオリジナル

  • Wenn man eine große Lüge erzählt und sie oft genug wiederholt, dann werden die Leute sie am Ende glauben. Man kann die Lüge so lange behaupten, wie es dem Staat gelingt, die Menschen von den politischen, wirtschaftlichen und militärischen Konsequenzen der Lüge abzuschirmen. Deshalb ist es von lebenswichtiger Bedeutung für den Staat, seine gesamte Macht für die Unterdrückung abweichender Meinungen einzusetzen. Die Wahrheit ist der Todfeind der Lüge, und daher ist die Wahrheit der größte Feind des Staates.

爺は若いころは少しはドイツ語はやったのだが、今となっては・・・それで英語訳を

 If you tell a lie big enough and repeated often, then people will believe it at the end. You can claim a lie as long as it manages the state to shield people from the political, economic and military consequences of the lie. It is therefore of vital importance to use for the state, its entire power for the suppression of dissent. The truth is the mortal enemy of the lie, and therefore the truth is the greatest enemy of the state.

爺の和訳

「もし、貴方が大嘘を充分に且つ、しばしば繰り返したならば、民衆は最後にはその嘘を信じるであろう。嘘によって生じる政治的、経済的そして軍事的結果から民衆を保護する国家を管理している限り、貴方は嘘を使う事が出来る。国家のために、反対意見の抑圧に全ての力を用いる事は、極めて重要な事である。 真実は不倶戴天の敵であり、したがって、真実は国家の最大の敵である」

  あ~、ちかれた!

何処にも <100回繰り返せば・・>の文章や、単語はない。結論から申せば簡略化された意訳ということになるが、名訳でもある。であるからあちこちで使われるのかも。

読者の方も各自 名訳をされてください。

これで鹿児島大学の入学試験に来年合格できるかな???・・

 ひょっとしたら行けるかもね! サワラ  (嘘・・百回繰り返せば

 

 

 

 

 

喫茶店でちょっと一服   ]

 

                       株式市場の天気予報

 

 いよいよ今月も残り少なくなって、師走ももうすぐ傍まで来ました。再度、円安100円~101円。いずれ相場の癖から、120円を目指すのでしょうか? 相場という奴は周りのものがなんと言おうが、一度目指し始めて動き始めたら最後、必ず目標を取りに行く癖が有りますから・・・・それにしても過去、78円の円高が最近まで有ったんですから・・・・考えてみれば怖いですね。

3年間の相場 

 

 2012.11月頃をご覧ください。大底値付近をうろついておりました。考えられないでしたね。翌年の5月にはダメ押しまでして、所謂逆三尊底ですね。でも、つい最近の現実でした。

NYと東京市場が追いかけっこしてます。絶対値POINTでいずれ追いつき追い越すでしょう。NYが何処まで行くかということでしょうか?爺にも正直分かりません。NY市場が下値を気にしなくなり始めているような感じがします。これはヤバイ現象です。プロはせっせと空売りで売りあがっていると思います。もうすぐ大天井でしょうか。近い様な感じがするんですが?・・・・・・日経も最近ポツンとそんな事を言った様な記憶があるのですが。

最近、中国と韓国が妬けにイラついて来ておりますね。これが経済的に何を意味しているのでしょうか。日米の「お友達作戦」が気に食わない位なら良いのですが・・・・「二黒土星の習主席は気を付けなきゃ」って、爺が昨年言った通りになってきました。運命学的な心の焦りが政策に出て来てます。いずれにしても中国の動向次第でしょうか。 まさか、爺の住んでいる奄美群島を攻撃しないでしょうね??

最近、オスプレイが屋根の上を飛んで行くと・・<ゾッとします! 

 

 

先行きですが・・・教科書的には・・B-A+C=Dということになります。算数ですので皆さん計算してみてください。Dが天井の値です。ということは相当上がありそうですが・・・なかなかそうは問屋は卸しませんもので・・・青の楕円のところで、どの程度も見合うか、すぐリバンドするかですが。

15.000円を抜いてきてますので、これが下値支えになるはずですが。順調に行けばこれ以下の下値は付けない筈です。

最近の相場

 

年末まで恐る恐付いて行って、クリスマス頃にどてん売り逃げて、正月は寝転がってチビリちびりやっているのが利巧でしょうか。丁髷を掴みに行かないほうが宜しい様で。

爺ならその様にさせてもらいます。

お知らせ

 <島暮らしシリーズは次回で最終回です。 

 

 

 

<金融超入門講座島暮らしが終了するまで、お休みします。(島は電話回線のADSLですので、大きなブログが出来難い技術的理由からです

 

 

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