ホンダ・スポーツの愛好者に限らず、自動車を趣味として捕らえている人たちはオリジナリティを求める人とパワーなどを含めたポテンシャルの向上を求める人の2種類に分かれると思う。
僕は、僕のホンダ・スポーツを作り上げたかった。
結構、チューニングは泥沼のようなもので、用心深く一つ一つの課題を克服していかなければ目標に近づくことができない。
ところで、S600の後期からウエット・ライナーがメガネ、いわゆるツイン・スリーブになる。
AL700も同様にツインであるがシールが数字の8の様に繋がっているのである。
つまり、ボア・ピッチをそのままに285Eブロック(アッパー・クランクケース)の限界まで拡大したためにこの様な形になってしまったのである。
高宮ボーリングの親父さんに無理を言い、アッパー・クランクケースを限界まで加工する。
ある程度の部品はそろったが、ピストンピンが一回り大きい。
スモール・エンドを拡大するにはクランクを分解しなければならないのであるが、再び組み付けるとき冶具が必要になる。しかし、その当時に、すでにホンダ用のクランク組み付け冶具を持っているボーリング屋は福岡には存在していなかった。
つてを頼り、情報を集めたところ、大阪の「高速ボーリング」がまだ持っていることが分かった。
早速、クランクとAL700のピストンピンをカバンに入れ、新幹線に飛び乗る。
無論、オーバー・ホールを兼ねるのであるからリテナーなども持参する。
ちなみに、福岡からは僕の他にNサンも行かれていたそうだ。ちなみにNサンは「リュック・サック」だったそうである。
高速ボーリングに着き、事情を話していると、「とことんやるなら鏡面したほうがいい」と言う。
やり方を聞くと「金属研磨」をするところならどこでもできる・・・とのことである。
鏡面と言う泥沼に入ることとなった。
とりあえず測定と分解をしてもらい、ニードル等の用意もあるので直ぐに終わるはずも無い。
分解されたクランクを再びカバンにつめ、一旦、福岡へ戻り、鏡面加工を施した後に、また、出向くこととした。
なお、今も「高速ボーリング」が存在しているかどうかは分からないが、Sのオーナーでクランクのオーバーホールを考えているのであれば調べてみる価値はあると思います。なにより、他の加工屋さんとのネットワークが凄く、その気になればゼロからクランクぐらい作れる。 「これが大阪か・・・・」と、妙に感動したことを覚えている。
以下、つづく
僕は、僕のホンダ・スポーツを作り上げたかった。
結構、チューニングは泥沼のようなもので、用心深く一つ一つの課題を克服していかなければ目標に近づくことができない。
ところで、S600の後期からウエット・ライナーがメガネ、いわゆるツイン・スリーブになる。
AL700も同様にツインであるがシールが数字の8の様に繋がっているのである。
つまり、ボア・ピッチをそのままに285Eブロック(アッパー・クランクケース)の限界まで拡大したためにこの様な形になってしまったのである。
高宮ボーリングの親父さんに無理を言い、アッパー・クランクケースを限界まで加工する。
ある程度の部品はそろったが、ピストンピンが一回り大きい。
スモール・エンドを拡大するにはクランクを分解しなければならないのであるが、再び組み付けるとき冶具が必要になる。しかし、その当時に、すでにホンダ用のクランク組み付け冶具を持っているボーリング屋は福岡には存在していなかった。
つてを頼り、情報を集めたところ、大阪の「高速ボーリング」がまだ持っていることが分かった。
早速、クランクとAL700のピストンピンをカバンに入れ、新幹線に飛び乗る。
無論、オーバー・ホールを兼ねるのであるからリテナーなども持参する。
ちなみに、福岡からは僕の他にNサンも行かれていたそうだ。ちなみにNサンは「リュック・サック」だったそうである。
高速ボーリングに着き、事情を話していると、「とことんやるなら鏡面したほうがいい」と言う。
やり方を聞くと「金属研磨」をするところならどこでもできる・・・とのことである。
鏡面と言う泥沼に入ることとなった。
とりあえず測定と分解をしてもらい、ニードル等の用意もあるので直ぐに終わるはずも無い。
分解されたクランクを再びカバンにつめ、一旦、福岡へ戻り、鏡面加工を施した後に、また、出向くこととした。
なお、今も「高速ボーリング」が存在しているかどうかは分からないが、Sのオーナーでクランクのオーバーホールを考えているのであれば調べてみる価値はあると思います。なにより、他の加工屋さんとのネットワークが凄く、その気になればゼロからクランクぐらい作れる。 「これが大阪か・・・・」と、妙に感動したことを覚えている。
以下、つづく