葬儀屋日記 byノブアキ

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葬儀代なく、母親の遺体を山に捨てた…

2009年12月20日 | 葬儀特集の感想

「葬儀代なく、母親の遺体を山に捨てた…」遺棄容疑で長男逮捕 宮城の女性死亡
2009.12.14 00:21


このニュースのトピックス:伝統芸能
 宮城県登米市の山林で、近くに住む無職、佐藤みきさん(84)がブルーシートに包まれた状態で死亡しているのが見つかった事件で、宮城県警佐沼署は13日、死体遺棄の疑いで、長男で無職の佐藤義行容疑者(56)を逮捕した。義行容疑者は「母は11月に亡くなったが、葬儀代がなく、処分に困って山に捨てた」と容疑を認めているという。

 同署の調べによると、義行容疑者は11月中旬から今月13日までのあいだに、同市中田町石森の山林に佐藤さんの遺体を埋めた疑いが持たれている。

 同署によると、義行容疑者は佐藤さんと2人暮らし。11日夜に近所の住民から「最近、親子の姿が見えない」と連絡があり、同署や消防が捜索していたところ、13日になって遺体を発見。現場付近で義行容疑者も見つかり、同署で事情を聴いていた。

 義行容疑者は「朝に母を呼び起こそうとしたら、死んでいた。自分は手をかけていない」などと話しているという。佐藤さんは足と目が悪く、義行容疑者が介護していた。

 遺体に目立った外傷はなく、同署は司法解剖を行って詳しい死因などを調べる方針。
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という記事について一言
この事件の本質は葬儀代が無かった事ではなくて、非常識な判断をしていた
ということが問題なわけです。

こっそりと、自分の母親を山に埋めるのは大変だったと思います。
でも、福祉の人に相談する事も親戚の人間に相談する事も放棄して
山に埋めてしまうというのは正常な判断ではありません。

福祉で一時的にお金を借りる事も出来たはずだし
こういった事件は、金銭の問題として見出しをつけられてしまうのは
まずいんじゃないかと思います。

分からない事は、人に聞く。人に相談するといった、コミュケーションの
能力が全体で落ちているとしたら、世の中は成り立たなくなっていきます。


もしかしたら、親の年金を貰い続けるために、こうして埋めてしまったのでは
ないかという下衆の勘繰りもありえますが、もしそうであったとしても
人が死に、弔うといった基本的な事を放棄しても平気な人達というのが
イマは多く存在するのかもしれません。

最低限人としたら、身内を弔うといったことを忘れてはいけない

そんなつまらない、当たり前のことを言わなきゃいけないのは
とても辛く、寂しい事なのかもしれません。

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