輪舞曲－ロンド－

「輪舞曲－ロンド－」。第２話まで見た。

「冬のソナタ」のチェ・ジウと竹野内豊との夢の共演。日韓共同制作。
鳴り物入りで始まったが…。

アジアンマフィア「神狗」に父を殺された金山琢己（竹野内豊）。仇を討つため、警察官になり、組織に潜伏。
父を探しに日本にやってきたユナ（チェ・ジウ）。
この二人を軸に、かれらを取り巻く人間模様を描いていく。

映像は美しい。丁寧に作り込んだ画。ＣＧも駆使している。

しかし、暗い。
なぜ、いま、アジアンマフィアなのか。要は国際的なヤクザの話！？
風間ホールディングってヤクザの進化した組織？
「神狗」のドン・風間龍一郎（杉浦直樹）はその息子・風間龍吾（速水もこみち）を政界に入れようとする。裏社会のボスが何を大それたことを考えているのか？

ユナが日本で開こうとする店に嫌がらせにくるヨンジェ（シン・ヒョンジュン）たちの暴力。ずいぶん、韓国ドラマで描かれたシーンだ。

せっかく、チェ・ジウのような大物女優を起用しているのに、日本に来る必然性が上手く描かれていないような気がする。説明不足もあって、役柄がなにか陳腐じゃないか？チェ・ジウと妹のユニ（イ・ジョンヒョン）がマフィアの手下に虐げられるシーン。これも韓国ドラマでよく描かれたシーンの連発だ。

仇討ちに、日韓にわたる「純愛」がテーマ。
おいしいところをいただき。

と、思いきや、いまのところ、不発のように思う。

原因はなんだろうか？
テーマがありきたりすぎる！？
おどろおどろしすぎる。

日韓共同での制作だから、もっと違った切り口で、テーマを選べばよかったかもしれない。

日韓の間にある歴史的な壁。これに真正面から取り組んでもよかったかも…。
娯楽作品を作るとしても、ギャングの話じゃつまらない。

今後の展開でもう少し、そういう日韓のセンシティブな部分が描かれるといいのだが…。

輪舞曲・公式ＨＰ

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