あいさつ文の書き方

相手を思いやった素敵な挨拶文を考えよう、結婚祝いから新年の挨拶、お中元、お歳暮の挨拶等を心を込めて書いてみませんか?

年賀状の常識とタブー

2008-11-16 14:20:19 | 時候挨拶
年賀状の常識とタブー

 挨拶文における年間を通しての需要といえば、それはこの年賀状ということになります、普段は殆ど会社における文書しか扱わず、個人的用件は電話やメールでこと済ます方も、年に一度かもしれずに、年賀ハガキと格闘する方も多いかもしれません。

 そこで、年賀状の常識とタブーについて少しお話が出来れば幸いです、『へえ、年賀状にも常識やタブーがあるんだ?』などと思った方もおいででしょうが、実はこのもらった年賀状の大半はタブーの方が多いのです?

 いぶかしげに思われた方も多いかもしれません、ではどんな年賀状が『失礼』で『タブー』なのでしょう。

 元々、年賀状とは一にも二にも相手方の新年を祝う為のもので、自分自身の近況を報告するものではないのです、つまりこの近況報告は特に年が明けてからでなければならないということはないのです。

 つまり、一番恥ずかしい年賀状とは、家族や子供の写真を載せたり、会社であれば、従業員一同をのせ『謹賀新年』などといった年賀状をいいます。

 『え!ダメなの?』といわれるかもしれませんが、実はこの上もなく失礼な行為にあたります、繰り返しですが、年賀状の本質は相手先の新年を迎えたことを祝うものであり、差出人の家族や従業員を祝うものではないのです!!

 どうしても、家族の近況を知らせたければ、それはそれで別の手紙、ハガキを利用して知らせれば良いのです、わざわざ高い費用をかけて恥をかく必用もありません。


また、年賀状のタブーとして始めに相手の新年を祝う言葉が最初で、自分の近況や状況は後に書くようにしなければいけない、例えば・・・・


年賀状の悪い例として


『明けましておめでとうございます。
  今年こそは有意義な一年で仕事をこなせるよう努力したいと存じます、何とぞご支援、叱咤のほどをよろしくお願い申し上げます。
  一月元旦
                        豊田幸正』

というように、自分の抱負のみではいけないし、相手を重んじる御祝いの言葉でなければいけない。


つまり、年賀状の良い例としては・・・・


『新年明けましておめでとうございます。
   今年は○○様のますますの飛躍の年となられることをお祈りし新年の挨拶といたします、私も及ばずながら心機一転をこの年にかけ努力することを目標にいたしました。
  末筆ながら、ご家族皆様のご健康、御多幸をお祈り申し上げます。
  200○年元旦
                      斉藤 清』

どうしても自分の近況や今年の抱負を述べるのであれば、始めに相手を祝ってから最後に自分のことを書くのが年賀状の常識なのですね、またちなみに一月元旦と書いてはいけません、元旦は一月一日を指しますので、これも年賀状を書くときの常識ですね。


 また、厳密に言えば、カラフルなイラスト入りや、干支が刻まれた市販のスタンプも同じで、同僚や友人の場合はいいのですが、年輩や会社の上司に対し使ってはいけません、一番はなれなれしいし、相手の佳き年を願うべき年賀状が軽薄に写ってはいけません。


 そして、今はプリンターや年賀状を作ってくれるパソコンが普及しているので、安易に便利性がもてはやされていますし、もらう方もある程度理解できる社会になりましたが、しかし、印刷だけの味気ない年賀状ではなく、必ずや自筆を用い例え一行でも良いので添え文を書きしたためてくださいね。


 そのたかが一行があなたの行く末を良い方向向かわせるのは間違いないでしょう(^_^)v


 ただ単に印刷された活字が並んでいるだけの年賀状を受け取った側は、おざなりにされ、また『こいつは、みんな所詮一緒でしかないのだな』といった感じかもしれません、特に目上の人や上司の場合は自分が【虚礼】の対象になっているとさえ感じる方もおいでです十分気をつけることが大切ですね。