Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol199:最近NIMEのサイトが凄い

2006年11月02日 | 大学のeラーニング
怒涛の公開
最近NIME(メディア教育開発センター)のサイトが凄い事になっています。さま
ざまな教育シーンにすぐにでも活用できそうなeラーニングのシステムやコンテン
ツ、はたまたASPサービスまで次々と無償公開しています。しかもどこかの携帯屋
さんのように「0円です」と言っておきながら、「21時以降のご利用は月200分に
限定させていただきます」と小さく断り書きをすることもありません。
これが無料?とびっくりするようなクオリティのものもあるのに、NIMEのTOPペー
ジからこれらを紹介しているサイトに辿り着くのが至難の業だったりするためか、
「知る人ぞ知る」状態になってしまっています。

ということで、今回は最近公開されたものを中心に内容とURLをご紹介します。

オンライン英単語学習教材「COCET3300」
http://cocet.nime.ac.jp/
一言で説明すると、英単語を覚えるeラーニングです。
NIMEさんのメールマガジンの紹介によると、

>>>>>以下NIMEメールマガジン(第6号)より>>>>>>>
「COCET3300」は、国立高等専門学校46校が参加する「高専I
T教育コンソーシアム」とNIMEが共同開発したオンライン英単語学習用
教材です。全国高等専門学校英語教育学会(COCET)が編集した理工系
学生に必修とされる英単語3300語を収録し、「見る・聴く」「確認する」
「テストする」の機能を使って和訳、リスニング、スペリングの学習ができ
ます。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

とにかく一度使ってみてください。もちろん英単語覚えただけで、英会話ができ
るようになる訳ではありませんが、とても完成度の高いFLASHのドリルコンテンツ
になっています。

CLAD(Contents of Learning Ability Development)
http://clad.nime.ac.jp/
こちらは9月オープンのコンテンツです。下記Webサイトの説明によると、「社会
の人材ニーズとして、大学・高等専門学校の卒業生に求められる知識・スキルな
どの能力開発のためのeラーニング学習システム」とのことです。
現在
・ 人間力系コース ------ 情緒力
・ ビジネス系コース ---- 会社と社会
・ 技術系コース -------- Linuxスキル判定等6コース
・その他のコース ------- コンピテンシーチェック(問題解決力、実行力)
が公開されています。位置づけは、学生を対象とした職業能力開発コースのよう
ですが、一部のコンテンツは一般の社会人でも十分使えると思います。ちなみに、
教材の構造や学習目標の定義の仕方を見ると、おそらくUさんあたりが開発に絡ん
でいるのではないかと推察しています(~_~)。

READ(Remedial eLearning for Ability Development)
http://read.nime.ac.jp/wbt-v1/login.do
CLADが就職を意識した「出口の実力養成」とするならば、READは「入り口の実力
養成」つまり、大学や高専に入学してきた新入生向けのリメディアル教育サービ
スといった位置づけです。
内容は
・ 数学(三角関数、指数関数、対数関数)
・ 物質工学(金属材料、半導体材料、無機材料、有機材料、複合材料)
・ 生物(基礎生物、生命科学)
等。実は最初に紹介した「COCET3300」も、このREADの1コースのよう
でした。

草の根eラーニング
http://kusanone.nime.ac.jp/
実は一般にはあまり知られてませんが、「草の根eラーニング」は経済産業省系の
ものと文部科学省系の2つの流れがあります。メディア教育開発センターで担当
しているのはもちろん後者のほうですCLAD、READと異なり、草の根eラーニングは
在学中の学生でなく、卒業後の若者の就業対策ということで推進されています。

K-tai Campus
http://k-tai.nime.ac.jp/pc/
NIMEではコースコンテンツでなくシステムも公開しています。K-tai Campusは、
大学等での利用を想定した、携帯電話を用いた情報流通システムです。簡単に言
うと、昔の大学の掲示板(休講情報とか追試の案内とかが張り出されていたけど、
最近はあるのかなあ?)を携帯で実現したものです。今後、アンケート作成・自
動集計などの機能も追加する予定になっており、講義単位から学校内単位に至る
幅広い領域での利用が期待されるとのことです。

リアルタイム評価支援システムREAS
http://reas2.nime.ac.jp/cgi-bin/WebObjects/top
簡単に言うと、ネット上でのアンケート作成・運営・集計ができるASPサービスを
無料で使えるというものです。eラーニングのみならず、さまざまな授業評価、研
修評価のために活用できそうです。
ただし、利用の範囲を「教育機関・研究機関等に所属する個人が非営利な教育・
研究目的で使用する場合」としているので、一般の企業研修等で活用するのは難
しそうです。
実は、この仕組みを先々週から公開しておりますTARA-REBAeラーニングのアン
ケートを集計するのに使わせてもらっています。
(実物はこちらhttp://www2.hj.sanno.ac.jp/tarareba/tarareba2.htm
まだまだアンケート回答が少ないので、ぜひ回答してみてください。

といった具合で夏から秋にかけて、次々とリリースされています。ぜひ有効に利
用しましょう。

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