Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol191:ドラえもん (ロボット編)

2006年07月26日 | eラーニングに関係ないかもしれない1冊
ドラえもん (ロボット編)

小学館

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藤子・F・不二雄(小学館、2002年)

ブックオフの棚を何気に眺めていると、見つけたのがこの『ドラえもん〔ロボ
ット編〕』です。この他にも「スネ夫編」「ドラミ編」「のび太グラフィティ
編」「恐竜編」がありました。
この本をなぜe-Learningで取り上げたのか(というよりどうe-Learningにこじ
つけるか)、というと次の2点がeラーニングに関係ありそうだったからです。

ドラえもんって究極のeラーニングかもしれない?
学習の目標を「パフォーマンスの向上」に置くならば、学習システムは仕事の
プロセスと一体化し、よりパフォーマンスサポートシステムそのものとなって
いくだろうという事が、eラーニングでもよく言われます。

とするとドラえもんをはじめとしたロボットって「人間のパフォーマンスサ
ポート」のために作られている訳ですから、これは究極のeラーニングなんで
はないかと考えたのです。そうするとこのロボット編は、未来型のパフォーマ
ンスサポートシステムの総集編とも言えるのでは?・・・

例えば「反応テストロボット」というのがあります。これはロボットの顔の部
分がホワイトボードになっており、ここに似顔絵を書くと、その人がどういう
反応をするかシミュレートしてくれるロボットです。のび太はジャイアンから
借りた本を汚してしまい、返すときどう謝れば怒られないかシミュレートして
からジャイアンに会いにいくという物語です。まさにLearning by Failureで
すね。この他にもeラーニングっぽいロボットが沢山でてきます。

しかし、冷静に考えると、ロボットであるドラえもんがロボットに頼るという
「メタロボット関係」というのもちょっと変ですよね。

リユーザブルコンテンツ
この本は文庫本サイズで、今までに出た単行本の中からロボットがでてくる話
を再編集したものです。個々の話をラーニングオブジェクトとして捉えるのな
ら、単行本というシーケンスとは別のテーマという切り口で異なる本を作って
いるところが斬新だなあと感じました。同様の手法は「クッキングパパ」とい
うマンガでも使われているようで、こちらは料理の素材別に再編集して文庫サ
イズのマンガを出しているそうです。

このようにeラーニングの教材もオブジェクト化し、様々なコンテキストで再
利用できるようになるといいなあとマンガを読んでいて思っておりました。

未来の世界のネコ型eラーニングは現れるのだろうか?



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