「未来の学び」をデザインする―空間・活動・共同体東京大学出版会このアイテムの詳細を見る |
美馬のゆり 山内裕平(東京大学出版会、
2005年)
昔ある人が「結局会社なんてどこも似たようなもので、いい所にあって、建物
が立派ならOKだよね」とすごく極端な発言をしていたのですが、最近「それっ
て正しいかもしれない」と思っています。
同様に大学も「場所と建物」で決めてもいいんじゃないかなあという気にすら
なっています。誰だって「いい場所と建物」で勉強したいと思うし、先生だっ
てボロボロの校舎より、綺麗な校舎で働きたい筈ですもの。
「場所と建物」に長けた学校は、だんだん人気がでてきて、いい学生や先生が
集まってくる。いい学生と先生が集まれば自ずと教育レベルも高まる。特に協
調学習等を中心とした学びでは、周りの仲間によって学習の質が変わってくる
から「いい学生といい先生といい空間」は必須だと思います。
本書では「いい学び」を創出するための「空間」について書かれています。も
ちろん箱だけでは学習は成立しないので、「空間」に加えて「活動」「共同
体」の3つの切り口で語っていますが、私はこの「空間」に対してのコダワリ
に共感しました。本書で紹介されている「公立はこだて未来大学http://www.f
un.ac.jp/」なんて、もう建物の写真見ただけで、何を教えていても構わない
から入学したいと思っちゃうほどすごいです。
筆者の一人である美馬先生は、私の大好きな日本科学未来館の副館長さんです。
あの建物もスグレものな「学習空間」だと思います。もう一人の筆者である山
内先生は前回ご紹介したBEATのフェロー、実は私が読んだ本は山内先生から
直々にいただきました。この場をお借りして御礼もうしあげると同時に、書評
ご紹介遅くなりまして申し訳ございませんでした。
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