Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol.400:東北に捧ぐ

2011年03月19日 | お知らせ
(本記事は3月14日に配信したメルマガです)

Sanno Learning Magazine読者の皆様

本メルマガも今回400号を迎えることができました。
これも読者の皆様のおかげです。
あらためて御礼申し上げます。

さて、先週から400回のメルマガで何を書こうかと悩んでいたのですが、3月
11日に発生した東日本巨大地震の揺れと共に全てふっとんでしまいました。
まぐまぐ!のサービスが停止していたためメルマガ配信も1日遅れました。

読者の皆様はご無事でしたでしょうか?

被災地にお住まいの皆様にお見舞い申しあげます。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申しあげます。
行方不明の方が一刻も早く見つかることをお祈り申しあげます。
そして、被害に遭遇した皆さんが、東北地方が、そして日本が、復興するこ
とをお祈り申しあげると同時に、自分も何かしなければと考えました。

そこで、今回のメルマガでは、通常の内容でなく、
この地震にするメルマガ執筆陣からのメッセージをお送りしたいと思います。

■「震災に、メルマガの来し方を重ね」 シバタ
読者の皆様、さまざまな状況の中でこの400号をお読みのことと存じます。
まずもって被災された方には衷心よりお見舞いを申し上げます。

「奉祝すべき400号を歴史的震災の中で迎える」と、2題噺的にまとめるわ
けではないのですが、この悲惨な状況ならばこその座興と、一筆啓上させて
いただきます。

東京駅前のビルで地震にあった私は、運休の電車も大行列のバスも断念。携
帯もつながらず、公衆電話も大行列の中、約15kmを歩いて帰ることに決めた
ました。幸いにも途中から開通した地下鉄に一部乗ることができたこともあ
り、なんとか22時ころに帰宅となりました。

仕事柄、すぐ教訓抽出に頭が向かうのですが、この体験から得たことは、

1)テレホンカードは持っておこう
(コインの使えない公衆電話だけが人待ちがなかった)
2)家族と集合場所やメッセージ預けなど申し合わせをしておこう
3)カロリーメイトと携帯充電器をしのばせておこう
4)散歩の犬のように道中のトイレに寄りまくろう
といったところでしょうか。

さて、有楽町付近の公衆電話の列に並んだ際のこと、ボックスの中では二十
歳くらいの女性2人組が長々と話をしていました。どうやら
「今夜の飲み会、どうするどうする?」
という話のようです。外では寒さに震え、5、6人が並んでいます。その2
人、やっと受話器を置いたと思ったらそのまままた別のところにかけ始めま
す。まあ、非常識ないまどきの若者と言えばそうに違いないのですが、その
彼女たち、実に申し訳なさそうにボックスから出てきたのです。それを見て、
この状態でもなりふりかまわず最優先にしなければならないほどのヒリヒリ
とした友人関係なのかな、という想像に立つことで、子供たちの安否もわか
らぬ苛立ちを収めたのでした。

そんな中、この3月半ばにしてはあまりに寒い5時間の道中に、心動かされる
できごとが2つありました。1つは、大門付近の小さなオフィスビルの玄関
の「トイレあります。どなたでもお気軽にお使いください」
「寒いですので、ロビーをご自由にお使いください」
という2枚の貼り紙でした。こういう企業こそ発展してほしいと心底思いま
した。

もう1つは大混雑の地下鉄浅草線車内のことでした。駅のドアが開き、車内
の奥の方から誰かがとても穏やに
「ここに降りる人がいます。降ろしてあげてください」
と声をあげました。それを契機に何人もの人が慈しみ深い声をかけあい始め
ました。そして見知らぬ同士が雑談をしたり、どこの駅で降りたら自宅まで
の距離が一番近いかを教えあったりというコミューンになりました。私も、
想定していた下車駅より1つ先まで行った方が、バスに乗れる可能性がある
ということを教えてもらいました。

その手触り感は、eラーニングという硬質なものを扱いながら「人とのかか
わり」を大切にするこのメルマガと、どこか通ずるものがあるなあ、と、こ
の十余年を振り返る震災の夜でした。

というわけで、eラーニングの浮沈に一喜一憂せず、500号、600号をめざし、
微力ながらお手伝いさせていただく所存です。

■自由が丘から横浜まで5時間かけて帰宅しました  マツモト1.0
テレビなどで被災地の状況を見ると本当にかける言葉すらないと思います。
自分は子供がひたすら心配だったので、被災地の家族で子を亡くした親や親
を亡くした子がいるかと思うと泣きそうです。
本当に自分の無力が恥ずかしいのですが、いまはただただみんな生き延びて
と祈ることしかできません。

■阪神・淡路大震災の経験から  ナカダ
16年前に阪神・淡路大震災を経験しました。
テレビで観る気仙沼の火災はあのときの長田と重なり、あの街にまだ多くの
人がいるかと思うと胸が痛みます。
一人でも多くの方が救助されることを願ってやみません。

なお、発電所の停止によりしばらくは電力の不足が予想されます。
家庭や職場での不要な照明や電気機器の使用は控えて、電力を必要とする
人・施設に必要な電力が少しでも多く供給されるように協力しましょう。

一刻も早く被災地に必要な支援が行き渡るために、他にも何か出来ることは
ないかさらに考えてまいりたいと思います。このメルマガの読者の皆さんか
らも、なるべく多くの支援が寄せられることを願っております。

■僕を育ててくれた宮城県  コガ
大学を卒業してから産能大学に入職するまでの2年間コガは某消費財メー
カーに勤務しており、最初の配属先が仙台支店でした。工場のある四国での
新入社員研修の後、まだコートなしでは寒い4月の仙台駅に降りた時のこと
を今でも鮮明に覚えております。

仕事は宮城県内の卸店やスーパーを毎日営業車で訪問していました。入社当
時「営業」という仕事は余り乗り気のしなかったのですが、東北の人の温か
さに触れ、営業という仕事の魅力を知ることができました。

今回の地震の被災地で、報道にもよく出てくる亘理、多賀城、塩竃、石巻、
松島、気仙沼、等は度々営業車で訪れた地域です。それと支店の事務所が卸
町という仙台港に比較的近いところにあったため、今回津波で壊滅的なダ
メージをうけた若林区近辺はとても思い出深い場所でもあります。

そんな事もあり悲惨な姿をニュースで見る度に落ち込んでいます。

気仙沼では問屋さん主催の釣り大会で初めて船釣りを体験しました。石巻の
問屋さんでは、行くと必ずインスタントコーヒにたっぷり砂糖とクリープを
入れたホットコーヒーを出してくれました。普段ブラックを飲むコガは当初
困惑しておりましたが、寒い東北の朝には不思議とこの甘ったるいコーヒー
が合っていて次第に好きになりました。亘理では、問屋さんの営業マンと同
行営業し、1日20件以上の小売店を回ったことがあります。どれも社会人1年
目の大事な思い出です。

社会人1年目の私を優しく時には厳しく育ててくれたのは、会社の先輩や上
司より、むしろ宮城県内の取引先の問屋さんや小売店の方々だったのではな
いかと考えております。

こうした恩義に応えるためにも、宮城県や東北の皆さんの何かのお役に立ち
たいのです。そこで、本メルマガでは皆様に寄付金のご協力を呼びかけたい
と思います。以下の募金サイトは、コガが調べ問題がないと思われる団体の
ものを掲載しました。他にも沢山あるかと思いますがよろしくご了承のほど
お願い申し上げます。

■寄付金サイトまとめ

公共団体系

日本赤十字社「東北関東大震災義援金」

ADRA Japan

AMDA

公益社団法人 日本国際民間協力会 NICCO

国境なき医師団(MSF)

公益社団法人 Civic Force

社団法人シャンティ国際ボランティア会

NPO法人 チャリティ・プラットフォーム

難民を助ける会

ピースウィンズ・ジャパン

(特活)ジェン(JEN)

国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

日本財団「日本財団CANPANプロジェクト 東北地方太平洋沖地震応援基金」


携帯系
NTTドコモ「被災地支援チャリティサイト」

AU(KDDI) 被災地支援義援金サイト

ソフトバンク チャリティダイアル(*5577)

ネット系
goo「東北地方太平洋沖地震の義援金」

nifty「災害救援活動へのご支援」

Yahoo「緊急災害基金」

グルーポン「東北地方太平洋沖地震 義援金のお願い」

ポイント寄付系
お手持ちのポイントを寄付に回すもの。

Tポイント「お手持ちのTポイントを寄付に回します」

はてな「はてなポイントによる東北地方太平洋沖地震義援金」

ニコニコポイント「余ったニコニコポイントで寄付しよう!」

政党系
民主党

共産党京都府委員会

幸福実現党

ここ数日に読んで感動したつぶやきやブログ
最後に、ここ数日間で読んでいて、なるほどなあ、とか目頭熱くなったネッ
ト上のつぶやきやブログを紹介したいと思います。

>>>>>以下転載>>>>>
◆一日一偽善だバカヤロー(Twitterより)
泉谷しげるが、北海道南西沖地震の時も、阪神淡路大震災の時も「てめえら、
募金しろ!」つって一人でゲリラライヴやってたよね。売名行為だと言われ
て「売名?あーそーだよ、オレはよ、売名行為でやってんだ。なぜならよ、
有名じゃなきゃ金は集まらんだろ。売名行為だ。一日一偽善だバカヤロー」
って。(yuuki_xxx 裕貴)

◆みんな頑張れ!
(地震発生時気仙沼にいたお笑い芸人サンドイッチマン伊達みきおのBlog)
http://ameblo.jp/mikio-date/entry-10828418807.html

岩手県一ノ関にいます。
かなり揺れた地域です。

全てのお店は閉まっています、信号もありません。

でもね、ちゃんとお互い助け合って順番を譲ってあげたりしています、
だから変な事故とか争いがありません。

みんなスゴいです!!

戦後、俺たちのじいちゃんやばぁちゃんは日本を復活させた。
世界には奇跡と言われた日本の復興。

必ず復興します!
日本をナメるな!
東北をナメるな!

(ちなみにこのBlog記事は後日のイギリスの新聞インディペンデント紙の1面に掲載されたそうです。
英紙1面で『がんばれ日本』きっかけは芸人ブログ」 (asahi.com 2011年3月16日)


◆「こころに残るつぶやき」
http://prayforjapan.jp/tweet.html
どれも感動的なつぶやきばかりなのですが、
コガが一番感銘を受けたのは、No.14です。

No.14
避難所でおじいさんが「これからどうなるんだろう」と漏らしたとき、
横に居た高校生ぐらいの男の子が
「大丈夫、大人になったら僕らが絶対元に戻します」
って背中さすって言ってたらしい。
大丈夫、未来あるよ。@nekoshima83

>>>>以上 転載終わり>>>

最後までお読みいただきありがとうございました。
400回目のメルマガがこのような内容になるとは考えてもいませんでした。
明日何が起こるか分からない。だから悔いのないように今を一生懸命生きよ
うと、心に誓ったのでした。そして、皆で協力し、この悲劇から復活しまし
ょう。これからもよろしくお願いいたします。


それと、11日に予定しておりました400号記念突破オフ会は当然ですが、
延期となりました。落ち着いたら仕切り直しします。

また、当面の間、メールマガジンの配信も休刊させていただきます。
きっと暖かくなる頃には復活できると思います。

では

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