『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

『人はなぜ転職するのか?』

2006年10月16日 | 就職や転職についてあれこれ

 
 人はなぜ転職するのか?
 
 これは私にとっても主要な研究課題です。

 今回ソフトブレーン・サービス社の社長、工藤さんのブログを拝見して少しもやもやしていたのが晴れたような気がします(笑)。

 私はシンガポールで人材エージェントをしていますので、シンガポール人を多く面接します。転職を考えているその人たちになぜ転職するの?とその理由を尋ねると、圧倒的に多いのが、“Change Environment”、現在の職場環境を変えたいと言うのです、そのChange Environmentですが、中身はそれぞれ変わっていて、仕事そのものや人間関係に問題があったり、もっと給料の高いところへ行きたいとか、または今の会社に将来性がない、などの答えが大半のような気がします。

 前出の工藤さんのブログ、「外部要因が嫌で転職した場合は、ほとんどが同じことを繰り返す。」つまり、仕事が嫌、上司が嫌、給料が安い、という外部の要因で転職を試みた人は、仮に新しい職場が見つかって就職しても、数年後また以前と同じような理由で転職活動を始めるというのです。これには私も同感です。

 この前会った候補者さん、現在の職場に5年いるのですが、転職を考えています。どうして転職したいのかというこちらの問いに、急に不可解な、いかにも解せないという表情で、「どうしてって、私はもうこの会社に5年もいるのですよ。。。」と。まさに、「俺はこの会社に5年いるのだ。こんなに長くいるのだから転職したいのだ。今の会社に5年いる。それ以外に転職の理由などあるのか?」と言いたげな表情でした。

 シンガポールはジョブ・ホッピングが盛んです。シンガポールに来て間もない日本人の方々はまず始めにそれに戸惑います。社内を見渡しても10年勤続者とはまれです。5年でも長い方かもしれません。今あるアメリカの企業の為に営業マンを探しているのですが、「どのような業界の出身者でもいい、ただし、少なくと3年は連続してその会社に勤務した経験がある人」というご要望を頂きました。が、結構いないのですよ、探してみると(笑)。もちろん、実際は3年以上その会社に勤務している人というは大勢いると思いますが、そのような人たちは、多分転職活動などしないのでしょう。転職マーケットの常連さんとなる人たちは、レジュメを読んでいて気がつくのですが、大体2年くらいで変わっていますね(笑)。

 日本とシンガポール、転職される方々の思いはそれぞれ違っていて、そのお国柄もあると思います。私はシンガポールで、この命題「人はなぜ転職するのか?」もっと突っ込んで、「シンガポール人はなぜ転職するのか?」を極めて見たいと思っています(笑)。


 今日の一枚は、一日も早く青空復活を祈って。以前撮った写真。今シンガポールの空は隣国のヘイズで真っ白く曇った日が続いている。


 

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