『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

やる気さえあれば「戻って」こられる

2009年09月30日 | 素晴らしき人たち

 今日も日中は物凄く暑かったです。その強烈な日差しを避けて昼食に行くときなどは、どうしても「ビルの影」の中を歩きたくなりますね(笑)。光を避けて影の中を歩いて目的地まで行く。なにかの虫になった気分です(笑)。

 さて話は変わりますが、シンガポールは「エリート教育の国」として知られていて、また実際そうでもあるのですが、多くの人たちが誤解していることとして次のような話をよく耳にします。

 曰く、「シンガポールでは10代の前半で試験によって勉強ができる子とそうでない子に分けられ、できる子はそのまま進学コース、出来ない子は、“手に職をつける”コースに強制的に行かせられる。」と、いう内容です。で、そんな小さい頃に頭脳系と労働系に分けられるのは可愛そうだという話ににつながります。

 ところが、日々のレジュメ読みや面接を通して見えてくるシンガポールの教育システムは、そのような短絡的なものではありません。私から見れば、「本人にやる気さえあれば、いつでも勉学コースに戻ってこられる」、そして、「そのような人たちであっても回りはちゃんと受け入れる環境」がそこにあります。

 先日うちに面接に来てくれたSさんも、一旦は“手に職コース”に行ったけどその後働きながらポリテクニック(日本でいうところの専門学校にも似ていますが、ちょっと違います。)で「ディプロマ」の学位を取り、そして今夜間の大学へ通っていて来年に「ディグリー」の学位取得を目指しています。

 確かにちょっと「遠回り」していることもあり、クラスの中では順調に来た人たちよりも「歳が上」です。日本だと、クラスのみんなは同じ年で、1~2歳違うと、「なぜ」という雰囲気がありますが、シンガポールでは歳が異なるのは気にされないと言うか、社会的に受け入れられているという感じがします。ポリテクニックや大学まで行くと、クラスの中で歳が異なるのはむしろ「普通」だと思います。

 シンガポールの教育システムには「敗者復活戦がある」という言葉は適当ではないかも知れません。だって勉強することを止めない限りにおいては決して「敗者」などではないからです。「エリート教育」と一口で言いますが、その内容は多様です。「エリート中のエリートのコース」というのもありますね(笑)。それは将来を国によって嘱望されている人たちです。それについてはまた機会があれば(笑)。

 シンガポール、小さいながらも多様な社会です。やる気さえあれば「戻って」こられる、これは大事ですね(笑)。

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