チェリーさんの保育日誌

病院内の保育園で働いている保育士チェリーさんのつぶやき保育日誌です。
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食わず女房 プロローグ

2008-11-29 14:55:25 | weblog
「食わず女房」という 昔話をご存知だろうか?


むかし むかし あるところに 一人の青年がいた

青年は たいそうケチで、年頃になっても なかなか嫁をもらおうとしない

何故 嫁をもらわないのか 村人が不思議に思って聞いてみると

「嫁にまんま 食わせるのが もったいねえ」という

そんな 青年のところに ある日 きれいな美女が現れた

「あなたの お嫁さんにしてくだせえ」

「いいや、わしは 嫁はもらわん」

「わたしは 飯食わねから お嫁さんにしてくだせえ」

「そうか、飯食わぬのか? 飯食わぬなら 大歓迎だ」

と、その美女を嫁にもらうことにした

嫁は よく働いた

しかも、青年が食べるときでも、嫁は 飯をまったく食わね

「いい嫁さ もらった」 と 青年は 喜んだ

しかし、ある日 青年は米びつの中の米が 少なくなっていることに気がついた

「おかしいな、もしかして オレさいないあいだに 嫁が米食っとるのかもしれん」

そう考えた 青年は、仕事に出かけるふりをして 裏の窓から 家の中をうかがうことにした

嫁は いつものように 掃除 洗濯などの 仕事をてきぱきとこなし

夕食の支度をはじめた

「なんだ やっぱりわしの 思い違いか」

そう思って安心していたところ


夕食ができあがったとたん それまで 美しかった嫁の頭の中から 

大きな口があらわれ たった今作った夕食を ガガガガーと飲み込んでいく

それは まさに 化け物であった

青年は おどろいた

「お前は 化け物だったのか!」 

青年に見られていたことを知った嫁は 

「見~た~な~!!」 という言葉を残し 去っていった


ちゃんちゃん

チェリーの あいまい記憶的創作劇場でした。


長くなったので この続きは また

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