ファン第一号

今日はファン第一号のおじいちゃん、

茅ヶ崎市の三橋卯之助さんのお話をします。

おじいちゃんと知り合ったのは私が幼稚園生の頃。

民謡の会の旅行で成田山へ行ったとき、そこで歌う私を見てファンになってくださいました。

それからずっと家族ぐるみで可愛がってくださって・・・

私にとって実の祖父のような存在でした。


おじいちゃんはものすごい記憶力の持ち主で、自分が体験した戦争や関東大震災、

昔の人たちの暮らしを世の中の人たちに伝えるため、何百枚もの模造紙に絵を描き残してます。

学校の授業や市のイベント、各方面で公演もされているので湘南では結構有名な方です。

まんまるした瞳をキラキラ輝かせながら、私にも多くのことをを教えてくださいました。

手先も器用で、わらじを作ったり、流木で置物を作ったり。

あと、おしゃれさんでしたね。華やかな色が好きでした。

９０歳を過ぎてからも自転車に乗ってどこかへ出かけて私たちを驚かせたり、

ビールも大好きだし、最近ではカップラーメンにはまっていたとか。


毎年バレンタインデーには必ずチョコレートを持って近況報告がてら会いに行っていたのですが、

確か昨年だったかなぁ…おじいちゃんからお返しにいただいたのは

「毎晩寝る前にね～、舞子ちゃんのポスターにチュ～ してるんだよ～♪」という衝撃の告白でした(笑)

今年も当たり前のようにチョコレートを渡しに行かれると思っていたのに、昨夜突然の知らせ。

ご家族の方に連絡をいただき、今朝、テイチクへ行く前に会いに行ってきました。

おじいちゃん、微笑みながら眠ってました・・・

ごはんだよ～って声をかけたら「あいよ～」って起きてきそうなお顔してました。

お線香を立てて、お土産に渡すつもりだったお饅頭を枕元に置いて、

掛け布団の上からぽんぽんって優しくたたいて

「おじいちゃん、またね」って、いつものとおり言ってしまいました。


本当に・・・あまりに突然のことで、実感が無いです。

悲しいとか寂しいとかいう気持ちは、これからやってくるのでしょうか。

優しくてお茶目で博識で行動力のあるおじいちゃん。９７歳。

心から尊敬してたし、大好きでした。

溢れそうなくらいの愛情をありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。