クラナドアフター22話・本編最終回。約4クール続いてきたクラナドも遂に今回で終わりを迎えます。前回汐まで失った朋也。果たして朋也は運命を変えることはできるのでしょうか…。今回はもう小さな手のひらがかかっただけでも満足です…。京アニは最後まで期待に応えてくれました。
と、いうことでこれまで語ってきた思いを胸に、全力で語っていきたいと思います!そんなわけで今回も2分割です。TBはできればこのその1に下さると嬉しいです。
始めは幻想世界の僕と少女の様子から。いよいよこちらの世界も今回結末を迎えることになります。辺りは雪が降り注ぎ、一面白い世界。そこで少女は寒さにより倒れてしまいます…。僕は少女を掘り起こそうとしますが、力が足りず…。そんな中、僕はあることに気づきます。
『そうだ…僕はずっとこの子と一緒にいた。
この子と二人きりでずっといたのだ…
この、誰もいない、物悲しい世界で……』
それはずっと僕が少女と二人きりでいたこと…僕も徐々に何かを思い出してきました。
今回は提供のバック絵に注目です。この絵と放送終わり時の画面を見比べてみると…ここまで再現してくるとは思わなかったです。
前回また坂道の前に立った朋也。朋也はまたここで渚を呼び止めるべきかどうか迷っていました。幻想世界の方の僕も彼女を連れてこなければよかったと後悔していました。でも2人とも、ここで終わりたくないと思っていて…。2人の思いがリンクし始めていました。
そうしてまた朋也の横を通り過ぎていく渚。ここから流れてきた音楽もまた良い感じでした。今の状況にとても合っています。幻想世界の僕も少女を助け出そうと頑張ります。と、ここで少女は僕にこう話しかけます。
「ねえ、君はそこにいるよね」
『もちろん。僕はいつまでも君の傍にいるよ』
「ありがとう…」『?』
「君の声、やっと聞けたね」
「ほんとだ…」
「私はもう人じゃなくなるから…だから君の声も聞こえる」
今、少女は僕の声も聞くことができるようになりました。今まで会話できなかった2人にとっては喜ばしい瞬間でした。でもそれは少女がもう人でなくなるということで…何だかこちらも話が暗い方向へ進みだしそうな予感が…。
そこで少女は僕へこう話します。
「夢を見ていたの。そうしたら色々なことが分かったの。
私のこと、君のこと…聞いてくれる?」
「うん」
「私と君は同じ世界にいたの。それも、すぐ近くに…。
ずっと昔…ううん、今でもそうなのかもしれない」
ここで少女と僕はかつて同じ世界にいたことが明らかに。僕が朋也だとすると少女は…。ようやく2人が誰だったかも明かされようとしていました。
そう聞いて僕はこの世界から出るべきだと言いますが、それに少女は、
「ごめんね。私はここに残らなければならないの」
「どうして?」
「私はこちらの世界では、この世界そのものだから」
「分からないよ。だって約束したじゃないか!」
と、答えます。少女はもうそれ以上の存在になりつつありました。
「私がいなくなったら、この世界はなくなってしまうの。
そうすれば、たくさんの光が不幸になる」
「光…?あのたくさん舞っていた光?」
あの光は少女がここの世界からいなくなると維持できなくなるようです。そしてここで少女から光が何だったのか明かされることに――。
「そう。あれはね、向こうの世界の住人の想いだったの。
君も光のひとつだったんだよ。
一番遠くて、一番近い、もうひとつの世界…。
私達はずっとそこにいたんだよ。
そう、同じ場所にいたの。ただ見え方が違うだけ」
「もうひとつの世界…?そこに僕もいるの?」
「君には分かるはず。
だって君は2つの世界に存在しているから――
世界という距離を越えて、私達は出会うことができた。
私はそれで十分。」
ここでこれまで朋也が関わってきた・救ってきた人々の振り向く姿が。そして渚・汐、朋也――。ここの画もとても良かったです。最終回はこれまで以上に演出が光っていた気がしました。あの光の玉はやはりあの世界の住人の想いでした。そして僕もまたその世界にいたことも明らかに。
そう話した後、少女は僕へこれからすべきことを教えます。
「君はこれからこの世界での意識を閉じる。
そうして向こうの世界で目覚めるの。
色々な人と出会って、色々なことがあって、
そして君は私と出会う――」
「また会えるの?向こうの世界で?」
「大勢の人の想いがこちらの世界では光になって見えるように、
私の思いもいくつかの光になって輝くの。
ひとつひとつの光が小さくても、たくさん集まればきっと、
とても、大きな力になるはず…」
僕はまたこれから違う世界でやるべきことがあるようです。話がいよいよ朋也の世界と繋がってきそうな予感が。その果てに少女はいるのでしょうか。
と、ここで光の筋が見え、そして少女があのだんご大家族の歌を口ずさみます。この歌を知っているということは少女は2人のどちらか…。
「その歌…知ってる」
「そう、いつも私に歌ってくれていた歌」
で、これで大体少女の正体も分かってきました。ここは何だか嵐の前の静けさのようでした…。
で、ここで遂に光が降り注ぎ、幻想世界が変わる時が――。それにより遂に2人にも別れの瞬間が。僕の体は光により吹き飛ばされていってしまいます…。ここは映像がつくと更に悲しい感じがしました。砕けっぷりが…。そしてその別れ際、少女は僕へ、こう別れの言葉を呟きます――。
「さよなら…パパ」
そうしてここで少女が汐、僕が朋也だったということが明らかになりました。僕が朋也なのは何となく分かってはいましたが、1期の時は少女が渚なのかなと思っていたので、原作で初めて少女が汐だったという、この事実を知った時は驚きました。おかげで汐が死んだ悲しみもどこかに…。
そして少女はその後光の玉となって砕け散り、幻想世界と同化していきます――。切ない別れでした。音楽が何だか泣かせます…。少女が消える瞬間が切なかったです。こうして幻想世界での僕と少女の話は終わり、そして朋也の世界の話へと繋がっていくことに――。ここから朋也の物語はまた始まりを迎えていました。
そして坂に立つ朋也の話へ。この時点で朋也は既に少女の示した通りに光を集め、ある条件を満たしていました。朋也はここで色々なことを思い出し、決意し、そして渚を呼び止めようと必死に叫びます――。
「渚ぁ――――っ!!」
この叫びはもう…。ようやくこの時がきたんだなって感じがしました。朋也はようやくすべてを受け入れました。そうしてその後、朋也は渚を追いかけ、後ろから抱きしめます――。
「渚!!」「あっ…」
ここの朋也の必死に抱きしめる姿は朋也の想いが深く伝わってとてもよかったと思いました。渚の靴が脱げるのがいい効果だったかも。ようやく来たこの瞬間にはグッときました!ピアノ演奏で更に涙が…。そして朋也は渚へこう伝えます。
「渚…俺はここにいるぞ!」
「朋也くん…」
朋也はそう全力で渚と出会ってよかったと、肯定をします。渚もそんな全力な朋也に一瞬戸惑いつつも、朋也の今の表所を見て、その気持ちを徐々に受け入れ、こう話します。
「よかったです。声かけてもらえて…」
「渚…」
「もしかすると朋也くん、私と出会わなければよかったとか、
そんなことを思っているんじゃないかって、すごく不安でした」
「くっ…」
「私、朋也くんと出会えてすごくよかったです。
とても幸せでした…」
「渚…」
渚もまたそう、朋也と出会えてよかったと心からそう思っていました。渚のその言葉も聞くと切なく暖かく感じてきます。また今こうして2人の心は重なり合いました。そして渚は朋也にこう伝えます。
「だから、どうか、もう迷わないで下さい…。
これから先、何が待っていようとも、
私と出会えたこと、後悔しないで下さい。
だめ…でしょうか?」
ここで朋也が渚の頬に触るのですが…ここの渚がかわいくて何だかヤバかったです。最終回の渚は更にかわいさが増していたような気がしました。渚の朋也への想いが伝わってくるような言葉でした。それに朋也は涙を流しながら、あの坂でこう渚に呟き…
「そう…だよな。ありがとうっ…!」
そして、渚の手を取りキスをし、渚を抱きしめます――。ここの甘い空気がまた良い感じで…。唇にキスをするより何だかドキドキしました。それに戸惑いつつも嬉しそうにする渚の姿もまた良かったです。こうして朋也は渚と出会えたことをよかったことだと肯定し、渚を気持ちをまた通わせました。ようやく安心しました。
それにより、幻想世界とかくされた世界が交じわり合い、新たな世界が開かれる時が――。ここからは光が街を駆け回っていく描写に。ここは原作ゲームと同じようで驚きました。ちなみに自分の家のPCのスペックに問題があるのか、原作ゲームのここのシーンのムービー再生は激重で動きがすご~く遅く、もやもやせられたのをよく覚えています。しかも5分以上はあったような…。OPも同様。アニメでもこのシーンは1分と結構長く感じるとは思いますが、それでも短い方だったと思います。
その話はそれまでにして。光の玉はそうして街を駆け回り、世界に影響を及ぼしていきます。このシーンの最中には作中でも意味深な渚のこのセリフも。
―お連れしましょうか?この街の願いが叶う場所に―
そして次に朋也・僕が感慨深そうにこう呟きます…。
――ああ、今終わる…。長い長い旅が――
ここは原作で見た時も、ああ、ようやく終わるんだな…とドキドキしたのを覚えています。原作ではもう何十時間もそうしてプレイし続けていたのでこの言葉がとても心に沁みました。こうして朋也の旅も本当の終わりを迎えようとしていました――。
新しい世界が開かれた瞬間、まず聞こえてきたのが汐の産声。そう、朋也は渚が出産で尽きたあの瞬間の時に戻ってきました。朋也にもそれまでの記憶があるのか戸惑いを見せます。でも朋也の手は渚の手を握っており…。そして渚も笑みを浮かべつつ、生きていました。この世界では渚は生き残ることができていました。その事実に朋也は、
「渚…」
と、感涙します――。そして渚も目覚めます。
「朋也…くん」
「渚!?」
「どうかしましたか?」
「今、俺達、一緒にいたよな?」
「私達はずっと一緒です。
朋也くんと…いつもそうお話ししていました。」
「ああ…そうだな」
この瞬間を見て、この瞬間は色々思うところもありますが、こうしてまた出産後も生き続ける渚を見れてよかったです。朋也はあの坂でのことを渚にたずねますが、あのことをはっきりと覚えているのは朋也だけのように思えます。渚も心では覚えていると思いますが。ここで愛しそうに渚の手をさわる朋也がまたよかったです。
その後朋也は八木さん・秋生にこう言われます。
「赤ちゃんもお母さんも心配ありませんよ。
よく頑張りましたね」
「よく頑張ってくれた。ありがとよ」
「朋也さん、産湯につけてくれませんか?」
「あっ、はい!」
秋生・早苗の心からの笑顔がとてもよかったです~。この瞬間がみれただけでもこの世界ばんざいと思ってしまったり…。
早苗からそういわれた後、朋也は汐を産湯に。この産湯につける時の描写も細やかでよかったです。赤ちゃんの表情がすごいです。この瞬間は幸せに満ち溢れていたように思えました。
汐を産湯につけた後、渚は朋也に労いの声をかけた後、汐のことを心配しますが、
「ごくろうさまでした、朋也くん」
「元気な赤ちゃんですね~」
「大きくなっても、ずっと元気でいてほしいです」
「大丈夫だ!
心も体も強い子になる!絶対にな!!」
すべてを見てきた朋也はそう強く断言します!街とのつながりがなくなった今、これから、明るい未来が待っているように思えました。それに渚も頷きます。と、ここで外ではある変化が…
「はい…朋也くん、窓の外を見て下さい。
とてもきれいです」
「えっ…」
「雪のことじゃない…これは――」
外では雪が降っている…わけではなく、光の玉の数々が空へ舞い上がっていっていました。それは街全体から起こっていました。これを見ると本当にフィナーレという感じがします。街から光が溢れ出るこの現象――それを渚は笑みを浮かべて、朋也はそれに戸惑いながら見つめていました。
ここから話は新しい世界での朋也・渚達の話のその後に続いていくのですが、分量の関係でその2へ続きます。その2に送っても大丈夫ですが、TBはできればこちらにお願いします。
本当ハッピーエンドでよかったですよね~。
本当によかったです…。
ではでは。