涼宮ハルヒの憂鬱 第22話「涼宮ハルヒの溜息Ⅲ」 感想

　今回もミクルの冒険の撮影は続きます。ハルヒの無茶な要求に振り回されるキョンですが、このまま黙っているのでしょうか…。今回は長門がカッコよかったです～。ようやくミクルの冒険の長門の謎な行動の理由が分かりました。

　今回も１話通して映画制作の話。ＳＯＳ団は森林公園・神社・街と色々な場所でロケをします。とにかく見物する家族連れの視線がイタかったです…。あと住職をエアーガンで脅すシーンにちょっとびっくり。よいこは真似してはいけません…。
　今回もとにかくみくるがかわいそうでした…。溜息のみくるはもうかわいそうとしか思えません…。
　キョンはみくるを助けたいと思うものの、ハルヒの無茶な要求に巻き込まれるのを嫌ってなかなか動けずじまい。古泉、長門はただハルヒの要求に従うだけ。誰もハルヒを止めることはできませんでした。
　当の本人ハルヒは周りのことはおかまいなしに、ただ自分の撮りたい映像を撮ることしか考えていませんでした。そのために今回もみくるに無茶な要求ばかりします…。キョンも思っていましたが、ハルヒ自身がやるべきだと思いました。まあ恥ずかしがったりはしなそうでしたが…。でもキョンがハルヒにみくるの衣装を着るには少し胸が足りないと思ったシーンでちょっと気持ちが和らぎました。キョンのツッコミは今回もナイスです！
　
　途中で登場人物を増やさないかとハルヒにたずねたことで古泉にも更に出番が増えそうで…。古泉がヘマをするのは珍しいなと感じました。とりあえずこれで谷口達にも出番のフラグが…。キョンにザコキャラ扱いされる谷口達がなんだかかわいそうでした。
　長門は今回どのシーンでも良い味出していました。そばを食べるシーンがお気に入りです。淡々とそばを食べて、蕎麦湯を飲んでいるシーンが細かいなと感じました。

　進む撮影ですが、途中ハルヒが無茶なアドリブを要求したことで不穏な空気になるシーンもありました…。アドリブをできないみくるをメガホンで叩き叱るハルヒ。

「気合を出せ！」
「やめろ！」

　このシーンでみくるを叩くハルヒにはちょっとどうかと思いました。ここまで付き合っているのにそれはないんじゃないかと…。目からビームはみんなできないと思います…。ハルヒがまず手本を見せるべき。ハルヒの悪いところが前面に出てしまいました。この話は１期でやらなくて本当よかったと思います…。
　さすがのキョンもこのハルヒの横暴には我慢できず、止めに入ります！キョンはハルヒを珍しく叱ります。これにはハルヒも反省したのか、開き直って一応止めます。結局ハルヒを止められるのはキョンだけなのかもしれませんね…。
　その後ハルヒは気を取り直してみくるに「みくるビーム」のポーズを伝授しようとします。この辺のみくるの画が何だかかわいかったです。今回はみくるの画がなんかいつもよりよかった気がしました。

　で、早速本番に移るのですが、ここで事件発生。

　なんとみくるのコンタクトをしている目から
　本当にビームが出てしまいます――。

　予想外の事態になってきました。まず危険なのは、撮影しているキョン。見ていて焦りました…。本当にみくるビームが～。
　が、ここで長門がキョンの前に出て、キョンを助けてくれます！長門がかばってくれたおかげでカメラにビームが直撃するのは防げました。が、そのビームは反射してレフ盤を真っ二つにしてしまい…。ビームの攻撃力は相当なもののようです…。これがキョンを直撃していたら今ごろキョンの目とかは…恐ろしい話です。
　その後長門は被害を食い止めるために、力の核となっているコンタクトをみくるの目から取ることに。でもそれは長門がいきなりみくるに襲い掛かったようにしか見えず、ハルヒ・キョン達は混乱します――。ようやく０話で長門がいきなりみくるを襲った理由が分かりました。こういう理由があったんですね…。どんどん０話と繋がってきました。
　長門がみくるから離れると、みくるからコンタクトが外れていてまたこれでひと悶着が。とりあえずみくるは話を合わせるために、またハルヒから衣装チェンジされてしまいます。まともな格好をしたいと言うみくるですが、ハルヒに意思が通じるはずもなく…。またバニーの衣装を着せられることになってしまいます。しかもまた色々な設定がプラスに。みくるが不憫すぎます…。

　コンタクトについて「知らない」と答えた長門ですが、ハルヒ・みくるが着替えに行っている合間に長門は自分がそのコンタクトを持っていることを明かします。そして、みくるが出した光線について、

「レーザー」

　と、説明を始めるのですが、相変わらず長門の説明は難しく分かりませんでした。でもコンタクトを持っていた長門の手がひどく焼けていることから、そのレーザーがどんなに強力なものかは理解できました。今回も長門は苦労人ですね…。とりあえず修復できてよかったです。
　で、みくるビームが具現化できた理由について、古泉はハルヒの願望が具現化したからだとキョンに話します。またハルヒが無意識の中、とんでもないことが起きようとしていました…。

　その後２人が戻ってきたことで撮影再開。キョンがみくるの胸にズームインするシーンが面白かったです～。その後ハルヒにつっこまれていることを含めて。ハルヒがちょっと嫉妬していたら面白いなと思いますが、どうなんでしょうか。
　それ以降、この日の撮影は順調に進んでいきます。街での撮影は色々しんどそうでしたけど…。何気ない日常風景が良い感じでした。

　なんだかんだでその日の撮影は終了しますが、なんと翌日も撮影が…。どうやら学園祭まで休みはないようです。一人はりきっているハルヒが浮いて見えました…。この時点でみくるが着替えていてちょっと安心。
　張り切るハルヒを見送った後、キョンは古泉から保険をかけると話をされます。どうやら長門に協力を頼むようです。協力とは何なのでしょうか…。
　またここでキョンは改めて長門を大切に思います。もし長門がいなかったらと思うとゾッとしますね…。着々と消失へと伏線がつながっていきます。

　翌日。ようやく谷口・国木田の出番が！２人とも何だか相変わらず。ここで谷口がみくるへのやましい気持ちを口にした時のキョンの心の中のツッコミ、

『ザキくらって死ね』

　にはちょっとウケました。相変わらず杉田さんが面白いです～。
　またここで鶴屋さんも登場！！久しぶりの出番です。なんかすごく懐かしかったような…。どうやらみくるの様子を見に来たようです。
　こうして役者が揃った…と思っていたら、どうやらみくるが昨日のショックをひきずっていて来ていないようで…ハルヒがキレてしまいます。ここのハルヒはなんかDQNに見えました。というか溜息全体。
　キレたハルヒはタクシーに乗り、みくるを強制的に連れてこようとします！ためらいなくタクシーに乗れるハルヒはちょっとすごいかも…。この日のハルヒの服が１期っぽくてよかったです。この辺は見ていて懐かしさが…。

　その合間に古泉はキョンに昨日長門に協力してもらったことを話します。どうやら長門に頼んでみくるにナノマシンを注入してもらったようです。とりあえずこれでビームのようなことは起きないんでしょうか。今回長門は結構活躍していました。
　また古泉はここで長門が所属している組織「TFEI」の中でも、長門は別格な存在だとキョンに教えます。長門の謎が更に深まってきました…。

　色々話しているうちにハルヒはみくるを連れて戻ってきます。みくるも一応事情を知っている様子。長門にかまれたということが気になります。ここで長門がステッキを回していて笑。意味はあるんでしょうか？
　今回最後はハルヒが次の撮影場所である池に行こう！と言うシーンで終わり。また中途半端なところで切れましたが、今回もページ数が関係しているのでしょうか。

　ＥＤではまたハルヒとキョンのテロップだけズレていました…。どんどん２人の思いがズレていることを表しているのでしょうか。これは次回が楽しみです。次回も何かが起こるはず…。
　ちなみに今回脚本の人はプロデューサーの人のようです。１期でも誰だろうと思いましたが、ようやくまた謎が解けました。あと今回は石原さんと池田さんの１期コンビで嬉しかったです。やっぱり１期の雰囲気の方が好きです。
　

　次回は「涼宮ハルヒの溜息Ⅳ」映画制作は更に混乱してきそうな予感が。ハルヒの無茶ぶりも更にエスカレートしてきそうですね。世界も更に狂ってきそうです。キョン達はこの事態を何とかすることはできるのでしょうか。黙っているわけにもいかなそうです。次回辺りは話的に今回以上に見ていて暗い気分になりそうな気が…。
　なんだか次回で終わりそうになさそうなので、やっぱり溜息は５話でしょうか。でもそうすると９月でサムディまでいかなくなりそうなのが不安だったり…。とりあえず角川ならやってくれる…！と願ってます。

　ではまた次回に！