さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

バッカスの狂宴

2018年01月18日 | 



男2人女4人という、波乱を予想させる宴会がスタートした。
第一部はワイン。一本目はスペイン、「フアン・ヒル」。
スペイン東部、地中海からやや内陸部に入ったところ、フミーリャ地方の
ワインです。日照りがすごくて降水量が極端に少なく、夏は40度にもなるが
冬は氷点下になるような気候で、石がゴロゴロな土壌なんだってさ。
モナストレルという葡萄品種は、深くエレガント。スペインでは最高です。


次はイタリアの最高級ワイン、バローロ。イタリアの北西部、ピエモンテ州の
最高級品です。ちなみにこの日に飲んだやつで一番お高いやつでした。
重厚なワインで、着飾った王様のよう。参加女性のうち2人は、こういった
がっつり系が大好きで、2本連続でガツンとやりました。

合わせたのはイタリア産の白カビで包まれたサラミと、スペイン産の生ハム
ハモン・セラーノの塊を買ってきて、豪快に切り落とした。濃すぎるスタート。
パプリカ、ブロッコリー、エリンギをニンニク・オリーブオイルでぐつぐつと
アヒィ~ジョ^^;

(その他ビールやスプマンテ、テーブル赤ワインなどもいろいろ飲んだが
説明は割愛する)



第一部のメインイベントは、フランス・ラングドック地方のデザートワイン、
「リヴザルト」。42年前のワインだ。ヴェルサイユ宮殿を建てた太陽王ルイ14世も
愛したワインだとか。ドライフルーツをさらさらにしたような深み(?)
まさにヴェルサイユ宮殿の鏡の間で飲むのにふさわしい(俺が行ったときは工事
してたけど^^;)



ここから第二部。日本酒に入ります。

石巻で飲んで旨かった酒、「日高見」の限定純米初しぼり。爽やかながら、
しっかりとした旨味あり。やはり魚と相性がいいので、前日から準備しておいた
函館の昆布で作った鯛と平目の昆布締め。おおお、なんて贅沢!
ちなみにタスマニア産のサーモンも切ったのだが、酔っ払って飲んでばっかり
いるうちに、きれいにされてしまった。。。



日本酒のメインイベント、塩釜の酒、「阿部勘」の純米吟醸かすみ。
一升瓶が2本目だというのに、するするとのどを流れ落ちてゆく。
ここまで、ここまでの地点に到達しますか、匠の最高峰は!

ここで女性2人が激しい口喧嘩を始める。ヒートアップどころか、ノーガードの
殴り合いの様相だ。酒のせい?しかしそれって、酔っ払ったせいでおかしくなった
のではなく、普段から溜まっていた不満が酒のおかげでリミッター解除された
わけで、むしろ歪んだストレスが発散されたのではないでしょうか。酔いがさめた
ときに「やっちまった感」で取り返しがつかないかもしれないけれど(^益^;



残りのメンバーは、し~んとするしかありませんでした。

俺はとっておきのウィスキー、「イチローズ・モルト」を開けました。
これは知る人ぞ知る、秩父の酒で、はるばるヨーロッパからマニアが買い付けに
くるとか。ほとんど出回ってないし、探し出してもすごい値段なので手が出ません
でしたけれど、今回は手頃な値段で手に入れることができたのです。

これを飲んだのは男2人だけでしたが、喧嘩がどうなったのかは覚えていない
のです。ちなみに〆で、中国人の友人チェングォが土産にもってきてくれた
香辛料を使って「豚のバラ肉蒸し御飯」を作ったのですが、水の分量を間違った
のか、固くて大失敗。これも最後はどうなったんだか全くわからない始末。

酒は全部出したのだが、料理を作るホストがへべれけになってはいけませんのう。