終わりは無く区切りがあるだけ

　いよいよ大晦日。一年で一番好きな日です。また新しく始めることが
　できると、思わせてくれるのがうれしいです。実際は頭の中も体も何も
　変わりはしないですけど、一年の終わりという大きな区切りがあると
　自然と湧き出す新鮮さがあっていいですね。
　　
　まあ、日々、こういう新たな気持ちで生きていければいいのでしょうが
　凡人には難しいです。この文章を書きながら、今年一年を振り返ってみて、
　何があったか思い出そうとしているんですが、うまく思い出せない自分に
　少々呆然としているのが実情です。いろいろあったといえば、もちろんいろいろ
　あったんですが、さて、何があったとなると、えーと、って感じです。いやあ、
　ホントになにがあったんだろう。ぽつぽつと浮かんではきますが、いつの時期だったか、
　そもそも今年の出来事だっけ、などと、オレってもしかして若年性認知症？と
　怖くなるぐらいです。大けがや大病、仕事での事故などがなかった証拠と思えば
　気も休まりますが、流されて生きているともいえるわけで、うつむきたくなってきます。

　でも、まあいいか、明日から新年だし。明日から心機一転。全部、明日から。
　新年は新年の風が吹く。今日はグダグダしよう。
　という訳で、良いお年を！

お店をたちあげるということについて １４ メニュー編２

　新しいメニューのランチョンミートはどのようにしてできたのか？でした。

　お惣菜の手羽元ができ、豚角煮が続いて、もう一つ肉のお惣菜を、と考えて、
　牛肉は単価的に出すのは難しいので、ひき肉料理でいこう、というところ
　まではすんなり決まったのですが、そこから迷走が始まりました。定番だと
　ハンバーグですが、あまりにありきたりだし、それだけに他との違いをだす
　のが難しい、というので、まず見送り。肉団子、つくね、ときて、
　ミートローフ。これは知ってはいるけど弁当メニューではほとんど見かけ
　ないのでいいかと思いましたが、形が違うだけでほとんどハンバーグだし、
　味の違いを出すのが難しい。
　いろいろ迷ううちロールキャベツ？いやいやいっそ中華で餃子？ウーン、
　中華ならもっと思い切って点心とか、作るの大変そう、そうかシュウマイも
　ありか、などと逡巡するばかりで月日は流れ数か月。やっぱり定番で
　ハンバーグが無難かな、と元に戻って変わり種のハンバーグならどうだろう、
　と具材をいろいろ検討しましたが、だいたい既にあるものだし、よほど
　変わったものじゃないとインパクトはないし、とまた迷走の日々。
　それがある日曜日の朝、髭を剃っていて、そうだ！ランチョンミート！、
　と閃きました。前に既製品でしたがトッピングで使っていたし、他の店の
　メニューで自家製ランチョンミートを出しているところは見たことがないし、
　潜在的需要はある、出せば受け入れられる、作り方は分からないけど何とか
　なる。と、髭を剃りながら根拠なき自信がわいてきました。
　便利な世の中で、思い立ってすぐパソコンで検索してレシピを調べ最初の
　試作品を作りその日の晩御飯になりました。もちろんそこから何度も作り
　直してメニューに出せるぐらいのレシピができあがるにはまた時間と労力が
　かかりましたが、確実に進んでいるという手ごたえはあるので面白いもんです。

　こうやって自分で思いついたものを商品にして売り出して生活の糧にして
　いくというシンプルな形が自分の性格に合っているんでしょう。ささやかな
　営みですが充足感はあります。
　ただそれが閉じこもりになるのでなく、人から、これってイマイチじゃない、
　と評価されればすぐにもとに戻って作り直すという作業を惜しまないことが
　肝要だと心得ています。、、、と
　言うのは簡単ですが、なかなかできませんよね、これが。自分だけじゃないと
　思いますが、ついつい思い込みにとらわれて身動きできなくなって周りの
　せいにする。よくやってます。
　反省。