倫敦の踊子

気がつけばロンドン。場所は変わっても踊りバカはかわらない。フットワーク軽く飛び回るちょっとおかしな日常生活。

音楽

2008-06-22 03:50:09 | Weblog
「すべては音楽から生まれる」茂木健一郎PHP新書をよみかえす。
音楽を聴くことはみえないものを考えることににている。
想像力はものをうみだす力となり、生命力になる。何もないのではなく、あらゆる可能性を有している。それを作り出すのは受取手(つまり観客)の能動的な行為でもある。
私はあまり音楽を聴かない。クラスのはじめにアップをするときにも音楽はかけない。音によって身体が動きやすくなることは知っているけれど、音によらずに自分の中にあるリズムとお話するためだ(後半はかけます、はい。)。聞くものもあまりいろんなものへ手を出さない。「これすき」をいつまでも聞いている。だから私に音楽のことを聞いてはならない。
ただ、視覚以上に人間の本能に近いところに働きかけている感覚はわかる気がする。生理的とでもいおうか。そしてそのいいという感覚は言葉で説明ができないことが多い。そういう点でとてもダンスに近い。ダンスも言葉で説明できない。(それを説明することを仕事にしている人もいるけれど。そういう人の言葉は創作する人の意図を越えていることもあって確かに助けとなってありがたい。しかし私は本当は言語化できないと思っていたりする。大学時代に運動学で論文を書くことになってしまったのはそのせいもある。)
もう少しちゃんときくようにしよう。
パリは音楽祭である。一年に一度(昔は夏至だったと思うが、多分平日にこのお祭りをすると翌日ダウンして社会復帰できない人が続出するため土曜日になったのではないかと思われる。フランスらしい、、、)夜通し、町中で演奏会が行われている。素人もプロもごちゃまぜ。コーラスからバンドネオンまで。ついでに踊りだす集団も現れる。今年はいけなかったなあと少し残念。