■2005年 アメリカ 145分
■原題「Kingdom of Heaven」
■2006.7.29 wowow
■監督 リドリー・スコット
■出演 オーランド・ブルーム(バリアン) リーアム・ニーソン(ゴッドフリー) ジェレミー・アイアンズ(ティベリアス) エドワード・ノートン(ボードワン4世) エヴァ・グリーン(シビラ) ブレンダン・グリーソン(ルノー) マートン・ソーカス(ギー・ド・リュジニャン)
《story》
「恐れず、敵に立ち向かえ
勇気を示せ
死を恐れず、真実を語れ
弱きを守り、正義に生きよ」
子どもを亡くし、妻も悲しみに耐えられず自殺、生きる目的を失った鍛冶屋のバリアン。彼の元に、実の父親と名のる騎士が現れた。その騎士は、イベリンの領主であり、エルサレム王に仕えていた。共にエルサレムへ旅立ったが、道中、事件にまきこまれ、父は負傷する。父は、息子に騎士の称号を譲り亡くなってしまう。バリアンは、一人エルサレムに生きる意味を求めて旅立つ。そこでは、キリスト教徒とイスラム教徒の対立が激化していた。エルサレムの王は、エルサレムの民を守るために、前面に出て交渉する。その王の力で戦争を回避できていた。しかし王が病で死に、王位についた妹の夫は、すぐに戦争をしかけ、負けてしまう。サラセンの指導者サラディンの軍隊は、エルサレムの街めざして押し寄せてきた。バリアンは街の住民を守るために、抗戦するのだった。
◎詳しい流れはよくわからない。ただ、現代も続いているパレスチナとイスラエルの争いと深い関係がある。聖地エルサレムは、3つの宗教の聖地であり、その主導権を握る戦いの歴史があった。どちらにしろ、人を殺して天国に行けると説く宗教なんていんちきだ。どんな神でも、命を大切にすることを説かなかったら、それはだれか個人の利益のためにある宗教だ。たとえ違う宗教でも、心を広く持って愛しなさいと言える神はすばらしいと思う。しかし、神も人間がいいように変えてしまう。弱き者を助けること、それこそ神の願いだろう。バリアンがそう信じて、自分の信念を貫いたことは立派だと思う。でも、たくさんの命が奪われ、たくさんの命を奪った。もし、王の妹と結婚して王になっていたら、もっと変わったかもしれない。失わなくてすんだ命がいっぱいあったかもしれない。そう単純に考えてはいけないのだろうか。
公式サイト「キングダム・オブ・ヘブン」