そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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街の灯

2006年07月27日 | ラブロマンス/青春


1931年 アメリカ 83分
■原題「City Lights」
■2006.7.27 BS2
■監督 チャールズ・チャップリン
■出演 チャールズ・チャップリン(放浪紳士) ヴァージニア・チェリル(盲目の少女) ハリー・マイヤーズ(富豪)  フローレンス・リー  アラン・ガルシア  ヘンリー・バーグマン

《story》
街の平和を願って作られたモニュメントの除幕式。幕を取れば、そこには放浪者チャップリンがいた。街を歩いていたら、盲目の娘が花を売っていた。チャップリンはなけなしのお金で花を買う。夜、酔っぱらいの金持ち紳士が、川に飛び込んで自殺しようとしていた。そこに出くわしたチャップリンは、彼を止め、二人は意気投合し、彼の家で飲んだり、バーに飲みに出かけたりした。しかし、その紳士は、酔いが醒めると、チャップリンのことを忘れているのだった。チャップリンは、盲目の娘のために、働き出したが、遅刻ばかりするので首になる。娘は家賃をためていて、20ドルないと家を追い出されることがわかった。また、新聞に、盲目を治す、画期的な治療が発見されたことが報じられた。チャップリンは何としてもお金がほしかった。ボクシングをするが負けてしまう。街をうろうろしていたところに、酔っぱらったあのお金持ちの紳士が現れる。酔っているときは、気前がよく、チャップリンに自動車をあげたり、娘のために1000ドルもお金を渡すのだった。しかし、そのあと酔いがさめたとき、チャップリンのことを忘れてしまう。逃げるチャップリン、お金だけは娘に渡し、彼は窃盗の罪でつかまってしまう。月日は流れ、盲目だった娘は、視力を取り戻し、街角で花屋をしていた。そこに釈放されて通りかかったチャップリン。娘は哀れな放浪者に花とお金を渡す。手を握ったとき、大金をくれたのが彼であることがわかる。

◎映画っておもしろいなあ、と思ったのが、この映画を劇場で見たときだった。中学生のときだった。映画は人の心を感動させてくれる。映画が好きな理由は2つ。「街の灯」のように、さわやかな涙を流せる感動があるから。私はハッピーエンドでなければ、わざわざ映画を見に来たかいがないと思う。2つ目は、映画ならではの特撮、今ではCG。ウルトラマンやゴジラを代表するように、夢を実現してくれる。SFでもホラーでもいい。もう1つあげるなら、世の中の知らない現実を知ること。これは悲しい結末で終わるかもしれない。でも、見なければ、と思ってしまう。
チャップリンとの出会いは、最初の「感動」を与えてくれる映画のすばらしさだ。ちょうどチャップリンの映画のリバイバルが流行っていたときで、映画館に足を運んだ。テレビよりやっぱり映画館だ。特撮は「ドリトル先生」「エクソシスト」
言葉がなく、動きがつながっておもしろさや楽しさを表現してくれる。まるでマンガみたいだけど、それを実際にしているところがすごいところ。ロープをつけて川に落ちるシーン、ボクシングのシーン、スパゲティーと一緒に紙テープを食べるシーン、毛糸のシーンなどいっぱいあげられる。ただ笑いだけなく、必ずメッセージがある。そして感動がある。ラストの「あなたでしたか」という場面は何度見ても涙が出てくる。しかし、あのあとどうなったのか、それは見ている人次第で変わる。歪んでいたら、どうせ女は彼を突き放すにちがいないと思う。純粋だったら、きっと二人は幸せに暮らすだろうと思う。街の灯(あかり)は見ている人の心によって変わるから。



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