そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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人間の証明

2007年09月15日 | サスペンス/ミステリー

1977年 日本 133分
■2007.9.13 wowow
■監督 佐藤純彌
■出演
   岡田茉莉子(八杉恭子)
   松田優作 (棟居刑事)
   ジョージ・ケネディ(ケン・シュフタン)
   ジョー山中   三船敏郎(郡陽平)
   岩城滉一(郡恭平)   高沢順子(朝枝路子)
   鶴田浩二(那須警部)   ハナ肇 (横渡刑事)
   鈴木瑞穂(山路部長刑事)
   地井武男(草場刑事)  和田浩治(河西刑事)
   峰岸徹 (下田刑事)   夏八木勲(新見隆)
   范文雀(なおみ)  長門裕之(小山田武夫)
   ジャネット八田(三島雪子)  坂口良子(澄子)  伴淳三郎(霧積温泉主人)
   竹下景子(中山静枝)   北林谷栄(八尾の老女)   西川峰子(八尾の娘)
   大滝秀治(おでん屋の客A)   佐藤蛾次郎(おでん屋の客B)
   室田日出男(横川の警官)   深作欣二(渋江警部補二)
   森村誠一(チーフ・フロント・マネージャー)   鈴木ヒロミツ(喫茶店・ボーイ)
   シェリー(ウェイトレス)   E・H・エリック(司会者)
   ブロデリック・クロフォード(オブライエン署長)
   リック・ジェイソン(ライオネル・アダムス)
   ロバート・アール・ジョーンズ(ウィルシャー・ヘイワード)

 《story》

「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」

ニューヨークのスラム街から、黒人青年がキスミーに行くと言って、日本で殺された。最後の言葉は「ストローハット」犯行現場近くには古ぼけた麦わら帽子が落ちていた。一方、同じ頃ひき逃げ事件があった。犯人は八杉恭子の息子だった。黒人青年殺人事件を追っていた棟居刑事は、「霧積」の調査から八杉恭子との関係を知る。そこで、棟居刑事は八杉がニューヨークに逃がした息子を追う。追いつめられた八杉の息子は逃亡し射殺されてしまう。息子の死を知った八杉は、黒人青年が自分の息子であり、邪魔になって殺害したことを白状する。

 迫力に欠けるなあ
何となくもの足らない。よかったのは松田優作の機敏な動きくらいかな。映画の宣伝はものすごくと派手で、意味深なあのフレーズで観客を呼んだと思う。きっと切ない過去がそこにあるのだと思ったことだろう。でも、その切なさを宣伝以上に感じなかったところに、この映画のつまらなさがある。まだ「野生の証明」の方が良かった。全体的に素人っぽい感じがする。出演者を見て、「なるほど」と納得。話題性を広げようと、つまらない出演者の名前が並ぶ。きっと、ああよかったなあ、また見たいなあ、と思うことのない映画だ。松田優作を見たい人はまた見るかもしれないけど。あのフレーズと音楽だけ心に残った。題の「人間の証明」とは、いったいどういう意味なのだろうか。人間であることの証明をだれがしたのだろうか。八杉恭子だろうか。人間とは生きるために精一杯であること、母親は子供のために何も見えなくなってしまうこと、でも自分の子どもを殺してしまうんだよね。人間って悲しい生き物だなあと感じてほしいのかな。


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