そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

風のダドゥ

2009年01月17日 | 人間/社会派ドラマ

2006年 日本 95分
■2008.1.10 DVD
■監督 中田新一
■出演
   榎木孝明(楠田達夫)  勝野洋(安藤幹夫)
   井上晴美(安藤桐江)  古閑三恵(塚田麻子)
   木村文乃(浅野歩美)  小林幸一郎(高柳慎也)
   萬田久子(浅野亜紀子)  犬塚弘(桜田源輔)
   石丸謙二郎(中林)  四方堂亘 (鎌田)

 《story》

「聞かせて “いのちのダドゥ(音)”を・・・」
「空の青、雲の流れ、緑の呼吸、
           大自然が心のキャンパスを塗り替えていく」
「“感じてください”心で見る、希望と再生の物語」

阿蘇山の麓で、手首を切って自殺を図った少女歩美。桜田によって、「阿蘇ふれあい牧場」に運ばれる。安藤の家族と、過去に生徒を失った元高校教師、言葉を失った少年が馬とともに暮らしていた。歩美は、過去に父を失い母とも心が通じ合えず、自分の存在に疑問を抱いていた。元競走馬との出会いから歩美は変わっていく。生を感じさせるダドゥ。桜田との触れ合い。その元競走馬メイワジョニーがスポンサーの乱暴で骨折。足の骨を折った馬は殺されてしまう。失意のどん底に落とされた歩美。しかし、仲間たちの思いが命を救う。




 阿蘇の大自然はそれだけで心を救う

馬についてはよくわからない。馬と人との触れ合いドラマはたくさんある。傷ついた人の心を馬は救う。馬の良さもわからない。でも、大自然を駈ける馬の爽快さはわかるような気がする。あの阿蘇の大自然は、そこにいるだけで心が洗われる。雄大な姿を見ているだけで、自分の悩みがちっぽけなものになっていく。セラピーという言葉が出てきたけど、自然の中で生き物と暮らすこと自体、植物や動物から生を感じ、自分の心を癒してくれるのだと思う。「ダドゥ」馬のお腹の中の音だって、と思うと変な感じがしたが、「生きている」と感じさせる音、自然と一つになった「生」の鼓動だと思うと、さわやかな雰囲気に包まれる。きっと人に優しくなれて、自分にも優しくなれて、心の重荷が取れるのだろう。

 公式サイト「風のダドゥ」

 うれしいことと悲しいこととつらいことと・・・・さまざまな出来事と感情が入り交じる。逃げ出したくて仕方ないけど、朝早く起きて準備して出発する。行ってみなければわからない。疲れがどっと出る1日もあれば、穏やかに過ごせる1日もある。そんな細かな気持ちはうまく伝えられない。だから家に帰って無口になる。責められるのがこわい。「そうなんだ」と共感してもらだけで救われるのだけど、無関心で失敗を責められる。1日を終えて布団に入った瞬間が一番幸せ。でも、すぐに不幸が訪れる。寝入った直後に起床時間がやってくる。熟睡しているのかな。目覚ましが鳴って、20分くらいごそごそして起きる。薬を飲んで気持ちを奮い立たせ出かける。そんな1年がまた始まった。


最新の画像もっと見る