そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

トム・ソーヤーの大冒険(吹き替え)

2007年01月04日 | ファンタジー/アドベンチャー


1995年 アメリカ 93分
■原題「Tom and Huck」
■2007.1.3 wowow
■監督 ピーター・ヒューイット
■出演
  ジョナサン・テイラー・トーマス
    (トム・ソーヤー-中崎達也)
  ブラッド・レンフロ
    (ハックルベリー・フィン(ハック)-広田雅宣)
  エリック・シュウェイグ
    (インジャン・ジョー-大友龍三郎)
  マイケル・マクシェイン(マフ・ポッター-島香裕)

《story》
トムは、叔母に育てられているわんぱくな少年。ある日、旅から帰ってきた身よりのない少年ハックと出会う。二人が夜に墓地を通りかかったとき、殺人を目撃する。ならず者のジョーが医師を殺害して宝の地図を奪ったのだった。次の日、ジョーは医師を殺害した別の男になすりつけ、宝探しに行くのだった。トムとハックを後をつけるのだが、見つかってしまい、殺人について話すと殺すと脅かされるのだった。無実の罪で縛り首になろうとしている男を、トムとハックは見捨てるのか。

トムソーヤの冒険という題は知っているけど
「トムソーヤ」って有名だよね。だれもが知っているし、図書館に行けば児童書には必ずある。でも、中身は知らないんだ。冒険っていうから、アドベンチャーかと思ったらそうではなかった。殺人者の後を追うだけだった。目撃したことを、命をかけて話すかどうか、そこに真の勇気がためされたのだった。あのままだまっていたら、きっと一生後悔しているだろう。優しい心を持っているだけに、見殺しにした自分を責めてしまうだろう。分厚い聖書がトムの命を救った。最後の、洞窟で追い込まれてしまうところで、もし犯人をナイフで殺すようなことがあったらどうしようと思ってしまった。たとえ正義のために、真実を話しても、悪人を殺してすっきりするはずはない。後味が悪い。自分で穴の中に落ちていったから、まだ救われるけど。でも、ジョーにも心のどこかにきっと優しさがあるはず。殺さなくても・・・・と、いつもの思考パターンだ。

 自分が死んだら
ある人が借りていた家を出ていった。お金がなくて住めなくなったのだ。荷物はもういらないと言って置いていった。家の中に入ってみると、生活していたあとを語るように物が散乱していた。お皿、調味料、ポット、コーヒー・・・はがき、ノート、卒業証書まで・・・服もたくさんあった。何かをメモしたようなファイル、期限が切れた保険証、印鑑もあった。ここで生活していたときは、すべてがその人の物で、大事に引き出しにしまってあったはず。でも、今はただのゴミなのだ。もし私が死んだらどうなのだろうか。この部屋にあるものはすべてゴミになるのだろうな。どれをとっても、だれかが手にとって懐かしんでくれる物はない。私が撮った写真も、この書き物も、仕事で作ったすべてのものが、みんなただのゴミ。自分は、今までこの世にいなかったかのように燃えてなくなってしまう。自分の存在を示すものがすべてなくなる。影の薄い私は人の心の中にはいない。なんだか悲しくなってきた。でも、みんなそうなんだろうな。図書館に残る伝記の人じゃあるまいし、私は生きていた痕跡も何も残らない。だからこそ、今をしっかり楽しく生きなければね。



最新の画像もっと見る