そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

砂の上のロビンソン

2008年05月07日 | 人間/社会派ドラマ

1989年 日本 105分
■2008.5.3 日本映画専門チャンネル
■監督 すずきじゅんいち
■出演
   大地康雄(木戸周平)  
   浅茅陽子(木戸涼子)
   橋本俊一(木戸恭平)
   鈴木武次郎(木戸草太)
   浅川奈月(木戸葉子=世話役)
   高橋ひとみ(津田早苗)
   戸川京子(土屋多美=OL)
   有吉ひとみ(カラオケバーのママ)
   片桐はいり (スーパーの買物客)
   小林トシ江(主婦A)
   川口節子(主婦B)  伊藤公子(婦人警官)  小川美那子(悪戯電話の女)
   高橋由美子(上島聖子)  森本レオ(野瀬)  下絛アトム(深見課長)
   石橋蓮司(渋谷部長)  根上淳(東西不動産社長)
   大塚周夫(東西不動産の重役)  団令子(東西不動産の重役)
   藤木悠(寿司屋の大将)  西川きよし(電車のサラリーマン)
   立木義浩(紳士)  柳家小三治(刑事)  東野英心(警官)
   多々良純(清水文雄)  風見章子(山崎たき)  長門裕之(間淵)
   小沢昭一(浮浪者)

 《story》

「とにかく1年間我慢すれば、この家は私たちのものになるのよ」

木戸一家は団地に住む平凡な家族。夫婦と大学受験を控えた息子、中学生の次男、小学生の長女の5人で狭い住居で生活していた。大きな家に住みたいと思っていたところ、「理想的な家族にモデルハウスを差し上げます」という広告が目に入った。ダメで元々と審査会場に出かける。ところが見事当選し、一家は最先端技術で作られた大きなモデルハウスに引っ越す。条件は、1年間は当会社の社員として見学者を案内すること。じろじろ見られる生活が始まった。1年間がまんすればと思っていたが、一家に魔の手が襲いかかる。夫の周平は、妬まれた上司に営業に左遷させられる。長女は、見知らぬ女子高生にネコの死骸を押しつけられる。次男は、欲求不満から夜出歩きいたずらを繰り返す。長男は不良に襲われる。家にいる妻は、嫌がらせの電話と家の中をわがままに回る客に頭を痛める。家族は次第にバラバラになっていった。そんなとき、次男がそのモデルハウスに石を投げガラスをわる。荒れた家の中で、夫婦は衝突し、周平は家を飛び出す。会社も辞め、浮浪者となって生活を始める。妻と子どもは、モデルハウスを飛び出し、団地にもどる。次男は自分を責めつつも、荒れた心を抑制できず浮浪者狩りに出かける。殴りかかった浮浪者の顔を見て動けなくなる。

 見られるというのは耐えられないかも
生活をじろじろ見られるというのはしんどいよ。あの食事風景をたくさんの人が囲んで見ている場面は異様だ。あんなにして見る必要があるのか。会社は家を売りたいのなら、住んでいる人が本当にいかに幸せになったかを伝いたいはず。人の妬みが、人の幸せを崩していく。だれもがあんな家に住みたいと思う。それが自分じゃなかったらけ落としてしまう。いやな心理だね。みんな幸せに暮らしましたとさ、で終われないかな。でも、幸せって何かな。大きな家に住むこと、願いが叶うこと・・・・・。狭い家でも肩を寄せ合って生きている方があったかいよね。大きな家は夢だけど、幸せではない。

もし私が家を飛び出したら、どうやって生活をしていけるだろうか。住むところはない。お金もすぐにつきるだろう。他の仕事につけるだろうか。肉体的な仕事はだめだ。すぐに腰をやられ動けなくなる。浮浪者になるにも健康でなければだめだ。のたれ死ぬだけかな。生きていけないかもね。


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