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■2000年 アメリカ 132分
■原題「THE EXORCIST: DIRECTOR'S CUT」
■2008.9.26 DVD
■監督 ウィリアム・フリードキン
■出演
エレン・バースティン(クリス・マクニール)
マックス・フォン・シドー(メリン神父)
リー・J・コッブ(キンダーマン警部)
ジェイソン・ミラー(ダミアン・カラス神父)
リンダ・ブレア(リーガン・マクニール)
キティ・ウィン(シャロン・スペンサー)
マーセデス・マッケンブリッジ(悪魔(パズズ)の声)
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「この恐怖を越えた映画は いまだ存在しない」
メリン神父は、イラクの遺跡発掘現場で、悪霊バスズの偶像を発見する。そして、何か予感めいたものを感じる。一方、ロケのためワシントンに引っ越してきたクリス。家の屋根裏でおかしな物音を聞く。娘のリーガンは、何かに取り憑かれたようにおかしな行動をとるようになる。病院では、さまざまな調査をするが原因がわからない。悪魔払いが効果がある場合があるとすすめる。母親を亡くしたばかりのカラス神父がきた。そのことを知るはずもないリンダが、カラス神父に母親のことを口走る。リンダの体に、「ヘルプ、ミー」という文字が浮かび上がる。カラス神父は、メリン神父を呼び、悪魔払いの儀式に取りかかる。悪魔との壮絶な戦いが始まる。途中で、メリン神父が心臓発作で倒れる。カラス神父は、「悪魔なら自分に乗り移って見ろ」とリーガンに迫る。豹変したカラス神父は、窓ガラスに突っ込み、階段を転げ落ちる。
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中学1年生の時に、近所のおじさんに連れて行ってもらった試写会。そのおじさんは、子ども会の会長や映画雑誌の投稿などをやっている人で、招待してもらったのだ。それまであまり映画館で映画を見たことがなかった。テレビでやる「ドラキュラ」などを指の隙間からのぞいて見るくらいの恐がりだった。それがこの映画と出会ってトラウマとなった。あのリーガンの形相を見て、顔が上がらなかった。垣間見てはいるから、どんな場面なのかは覚えている。首が回るシーンも覚えている。でも、目の隅の方でみているだけで、顔は下がったまま。怖かった。この「エクソシスト」を越える映画はない。どんな残虐な映画でも見ることができるのに、この映画だけは見れなかった。トラウマが残った。この度、ドコドキしながら見た。
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悪魔なのか、ただの精神的な病なのか、どちらにも当てはまる場面があった。しかし、今回のディレクターズカット版では、悪魔の仕業であることを思わせる場面が多かったと思う。もし、悪魔だけに走ったらそれほどの怖さはなかったかもしれない。自己の心の中に原因があるかもしれないということがひときわ恐怖を駆り立てる。きっと、そんな心の隙間に悪魔は巣くうのだろう。暗示は人に大きな力を与える。悪しき力も引き起こす。改めて、続編を見たくなった。