日本の右傾化・ファシズム化に危惧するブログ

近隣諸国との摩擦が表面化し、過去の侵略歴史の認識や反省が国民にないまま、国家存続の岐路に立たされています。

日本社会の病的体質、嗜虐的な弱者、少数者排除の論理 part1

2013-04-12 00:54:29 | 過去の日本の戦争犯罪、戦争責任
Twitterで大分前に書いたことですが、それを元に加筆・修正を加えながら書いていきます。長くなりましたのでPart1、2に分割したいと思います。

 日本の社会に根付く少数者、弱者への差別主義的な体質について考えていこうと思います。大日本帝国の戦前・戦中の過去の暗黒の歴史に真剣に向き合うことはありませんでした。表向きは平和憲法、民主主義体制に変えられましたが、旧態以前とした土建体質、警察や自衛隊組織、入管などにみられる人権無視・冷徹、官僚独裁社会のような過去の大日本帝国からの悪しき部分を余すところなく引き継いでしまったことがその原因だと私は考えます。
 自分たちとは主流とは違うもの、異端者や少数派、弱者を嗜虐的にまで蹂躙することがネット上で公然と行なわれ、市場や政治を支配する強者を善として称えるような日本社会の病巣について考えてみたいと思います。
 匿名掲示板やTwitterには、朝鮮人や中国人、生活保護者、ホームレス、差別といった異端者や少数派、弱者を叩き罵る差別主義的言辞で溢れてかえっています。そういう頭の行かれた病的な連中がネットから飛び出し、街頭にまででてきて、朝鮮人を殺せといった殺人教唆や醜悪なプラカード、シュプレヒコールを担いで堂々とやりたい放題荒狂う始末です。それを容認、あるいは黙認する日本社会が広がる現状をみると危機感をもたざるにはいられません。
 原発事故で避難を余儀なくされたり、津波で何もかも流されたり、家族を抱えて失業したりした苦しんでいる人もいますが、一方で正規で雇用されて衣食住に不自由なく生活をしている方が今の日本の現状でも多数派でしょう。その多数派が民主党が駄目だといって、棄権するか、あるいは自民党に入れるなどして安倍自民党政権の今をつくったという事実を直視しなければなりません。そして、その多数派にとって、社会的な弱者、少数派に権利を与えたり、保護するメリットというのは何であろうと私は考えます。
普通に考えれば、所謂多数派にとって弱者や少数派を権利を与え保護するメリットを自分たちの生活に直結する形で見出せないのは当然かもしれません。しかし、多数派にとってメリットが見出せないなら施行するなというなら、その人はそれに相応しい亡国などに行ったらいいと私は思います。こういうことは単に少数派、弱者の権利の問題だけではなく、基本的人権やホームレス問題、原発や過去の歴史問題を語るときも、同じ根っこで相互に繋がっていると私は思います。
 例えば、原発事故に関して、残留放射線物質や被爆や除染の基準を引き上げという試みもなされています。低線量の被爆にも閾値など存在せず、癌などの放射線障害を発症する高いリスクは存在するというのが世界の一般的な常識で語られていることです。これにも弱者の視点を加えて考えてみることにします。
 放射能の被害についても、被爆量だけではなく食生活やストレスのほかの要因によって異なってきます。そして、何よりも個人の遺伝的体質によってその健康的被害の個人差は非常に激しいと思います。放射能によって遺伝子の損傷されても、修復される機構は生物には備わっていますが、その修復する遺伝子が強い人、弱い人がいても当然です。チェルノブイリなどで子供の甲状腺癌の発症率が○倍になったという統計があったとして、同じ放射線量を浴びても、甲状腺障害やその他の障害を引き起こしたりする人もいれば、一方なんら障害もなかった人もいると思います。同じ本数のタバコを吸っていてもがんになったり、ならなかったりいる人と同じ理屈です。
福島でも甲状腺障害や甲状腺癌、白血病になたりとかした子供の報告も多数上がっていますが。その背景にも、被爆によって病気になった人もいれば、ならなかった人もいます。放射線に対する抵抗力や感受性は遺伝子や食生活、身の周りのストレスといったさまざまな要因による個人差が大きいことも考えるべきです。
放射能の内部被爆や除染、避難の基準を決める際にも、放射能に限らない農薬や化学物質などの基準を定める際にもそういう弱者は切り捨てられているのが現状です。放射能に対しても、それ以外の物事、暴力や過労、老化、いろんなストレスに対しても、感受性、抵抗力は集団によっても個人によってもバラバラです。
放射線にしろ、何にしろ、どれほどの弱者に対しても、そういう酷い障害を負わないような最低レベルでの上限基準値で設定されたやさしい社会でなければならないのだと思います。少数派、弱者に権利を与え、保障するという問題はこういったところでも繋がってきます。

続きは日本社会の病的体質、嗜虐的な弱者、少数者排除の論理 part2

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