日本の右傾化・ファシズム化に危惧するブログ

近隣諸国との摩擦が表面化し、過去の侵略歴史の認識や反省が国民にないまま、国家存続の岐路に立たされています。

日本人は自国の戦争や侵略の歴史を自覚すべき、でないと滅亡あるのみです。

2013-01-20 23:50:47 | 過去の日本の戦争犯罪、戦争責任
 ニューヨークタイムスやエコノミストの欧米メディアが日本の極右を極右と呼び、歴史修正主義を歴史修正主義と呼び、日本を批判したことがありました。ジャーナリストとして当たり前のことですが、日本人の多くは知りません。
 現在の日本のメディア環境や政治では、過去の日本(大日本帝国)がアジア・太平洋戦争(第二次世界大戦)はもちろん、日清戦争、日露戦争、対ソ干渉戦争など、どれだけの国々を相手に、どれほどの地域に軍を進め、どれほどの規模の戦争を行ってきたのかを実感することすら難しいと思います。
 しかし、大日本帝国がかつて植民地支配したり、占領したり、軍を一時的にしろ進駐した国・地域もっても、韓国、北朝鮮、中華人民共和国、台湾、グアム、アリューシャン諸島、ロシア、マーシャル諸島、ミクロネシア、パラオ、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、東チモール、フィリピン、パプアニューギニア、ソロモン諸島、ナウル共和国、 キリバス共和国、インドがあり、25もの国・地域があります。
 アメリカやイギリス、オーストラリア、フランス、オランダ、オーストラリア、ニュージランド、ロシア(ソ連)、モンゴルなどの国々と戦火を交わしました。インドやスリランカ(セイロン)、オーストラリア、カナダなどにも砲爆撃を加えています。こうしたことを考えていけば、先の大戦もあわせて考えると非常に多くの国・地域と関わり、スケールの大きさは実感できるでしょうか?
 そして、過去の日本の加害や侵略戦争に関わった国や地域がどれほどあったかというスケールの大きさはもちろんのこと、さらに近現代史において、日本が過去の侵略や戦争により、最も多くの人間を(直接、間接に)殺した国家のランキングの上位に位置しており、さらにその(直接、間接に)殺した人間の対象を植民地支配したり、日本軍が占領した国・地域にいた日本人以外の民衆・市民、交戦した国々の捕虜や兵士等の「他国民(他民族)」という範囲に限定するのであれば、そのドイツすらをはるかに超越した国家であり、人類史上比類の無い最大なものであったことをもっと自覚するべきなのです。
 アジア諸国の人はもちろん、世界の人々はその国の歴史の教えられている通りに、それぞれの国民は歴史を認識します。また、日本軍の占領によって残虐非道の限りを尽くされた国々では今でも語り継がれ、そうしたことでもそれぞれの国民は歴史を認識します。日本人がそうした加害歴史を認識することはなく、そればかりか政府ぐるみで歴史の問題でずる賢く立ち回ろうとしているのが現状でしょう。日本の過去の加害の歴史を追及し、アジア諸国に謝罪しようとするような試みを日本の右翼勢力は「自虐」と呼んでいるのですが、私はそうした歴史の問題をずる賢く立ち回ろうとしたり、さらに日本軍がアジアを解放したと偽ったり、従軍慰安婦制度の犯罪性および政府の責任を否定するといった歴史修正主義のほうがよっぽど「自虐」です。
 日本人全員がこうした正しい過去の日本の歴史や戦争の認識を持たず、「普通の国」の列に加わり、アジア諸国の寛大な許しと尊重を得ることは永遠に不可能だと断言できます。
 安倍政権や閣僚および数々の政治家、文化人の従軍慰安婦制度の犯罪性や侵略戦争を肯定するなどの歴史修正主義を許し、日本人がそうした自国の侵略の歴史や戦争の自覚を欠いたままであれば、中国や韓国だけではなく、他のASEAN各国はもちろん、欧米諸国からの信頼や友情すらも失い孤立し、危険視されるばかりか、日本の企業や製品に対する嫌悪感を発生させて、経済すら立ち行かなくなるでしょう。そんな「自虐」をあなた方は欲していますか?安倍政権のそんな犠牲を国民に強いてまで、戦前を肯定したり、河野談話を撤回し、従軍慰安婦制度の犯罪性を否定しようとしています。みなさん、もっとこうした自国の戦争や侵略の歴史を自覚し、もっと国のあり方を真剣に考えてください。お願いします。

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