オブシディアンを TEZUCA粒金技法 で飾った K18製 ブローチです。
- 「陰と陽を映し出す鏡」
オブシディアン=黒曜石 (コクヨウセキ) 火山質の天然ガラスです。 主な産地は メキシコですが、 日本でも 東京都の伊豆七島 神津島などでも産出されます。
モザイクや カメオを飾る枠のデザインに施された 19世紀のイタリアの宝飾師 カステラーニの ”粒金” を彷彿とさせます。 精密で規則的な模様の繰り返しが、素材のもつ魅力を最大限に引き出します。 決して主役より前に出ない。 でも 明らかに枠の存在の力を感じます。
古代エトルリアの粒金技法を 忠実に復元し、当時のヨーロッパの賞賛を得た カステラーニ一族。 TEZUCAが現代に復元して見せた ”粒金技法” は、 和製 カステラーニといわれ 作り出す作品には 風格と独創性があります。
TEZUCA曰く
- 古代エトルリアの時代の ”粒金” は、 『たぶん』 自然の砂金を、大理石のような 硬い物と摩擦させ丸くしあげ使っていたと思われます。
- 19世紀のカステラーニが ”粒金” を 復元した時には、産業革命後のため宝飾用の道具にも 格段の進歩があったことでしょう。 現代(20世紀)との間に、 特筆するほどの 道具の進歩は、ないのではないかと思われます。
私の感想
- 19世紀の 王侯貴族御用達の カステラーニのほうが、 時間も素材も思う存分使え、 優雅で有利だったかもしれませんね。
- 時間が費やされていて 独創性・ 希少性が高い。
- 私は ”粒金技法” と ”TEZUCA” を 広く知っていただく事をライフワークとして、 『粒金の語り部』として 日々熱く語りたいと思います。
”TEZUCA”は 『和製カステラーニ』 です。 カステラーニの作品が没後100年以上たっても 人々を魅了するように、 TEZUCAにも、100年後にも残る 作品の製作に没頭してほしいと願います。