あぁ、監督 ――名将、奇将、珍将/野村克也(著)
まずは、敵将の本からというこで、野村監督の本を。
プロ野球の名監督を野村氏が分析しているのだが、
これが実に面白い。
6タイプに分けて分析している。
詳細は読んでからのお楽しみということで。
誰が一番とは明確にしていないが、
「巨人軍論」なる著書もあるように、
野村監督が目標にしていたのはV9時代の巨人。
ということは川上監督。
当著にも、川上監督だからV9を達成できたという記述があり、
川上監督が一番ということだと推測できる。
以前にも野村氏の本を読んだが、
一貫しているのは、人間形成ということ。
この本にも人間形成が第一ということが書かれており、
いろんな意味で参考になる本。
ただし、WBCの監督について、野村氏は中日落合監督を推していたようだが、
これについては素人ながら反論したい。
ホームランを打った選手を笑顔で迎えないような監督は、
WBCのような一発勝負の舞台ではどうだろうか?
代表チームの監督は戦術に長けているのもちろんだが、
選手のモチベーションを短期間でいかにあげるかも重要。
選手と一緒に喜ぶような監督は、野村氏は好まないようだが、
一緒に喜んでモチベーションをあげる監督が代表チームにはあうと思う。
どうでしょう?