近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「ハベカワニナ」 判別が難しい!

2008年01月21日 18時14分24秒 | 滋賀県の貝類紹介
 今日の1匹はハベカワニナ。琵琶湖の北部の砂の中で捕獲したこのカワニナ・・・タテヒダカワニナでは無いと思うのですが、イボカワニナカか?ハベカワニナか?分りません(カゴメカワニナではなさそう)。書籍などからイボカワニナとしましたが、詳しい方からの訂正を受け付けております!
※西村さんより、ハベカワニナの可能性が高いと御指摘頂きました。
 それに伴い種名をイボカワニナ→ハベカワニナと変更いたしました。
<データ>
名前:ハベカワニナ
分布:琵琶湖でしか確認していません 
体長:25mm~40mmくらい 
生息:琵琶湖、琵琶湖水系の砂質・砂泥質底や石の下
     
特徴:
 漢字で「波部川螺」と書く琵琶湖水系の固有種です。形状は円錐形の細長い殻に微小な顆粒が見られますね。タテヒダカワニナよりも殻口は大きく、形状も鋭い円錐型に見えました(この種は個体差が大きいので見た目の判断が難しいとのこと)。
滋賀県版レッドリスト:分布上重要種
参考・引用文献
私見:
 ずっとイボカワニナと思っていたものは、全てハベカワニナでした!難しい・・・
採取:
 琵琶湖の水深1m位の砂地にいますので、柄の長い網で掬って下さい。夏ならば、海水パンツに着替え泳ぎながら素手で拾えます
飼育:
 カワニナと同様でよいかと思います。(ただしカワニナよりも、酸性に傾いた飼育水で殻が崩壊し易い様な気が・・・)
動画:

画像:
         
 同じ個体を裏側から撮影。
         
 右からハベカワニナ、タテヒダカワニナ、ヤマトカワニナ。
      

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4 コメント

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浅いけど… (懐畔泥鰌)
2008-01-21 22:29:19
どちらにも縦襞の筋が見えますね。
イボカワニナの方が浅いようです。
私のブログにコメントをくださるtriactisさんがお詳しいのですが…。
川蜷道も奥が深い!
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判別困難 (ryu-oumi)
2008-01-22 07:04:28
>懐畔泥鰌さん
 何時のもように、タテヒダカワニナを採取していると10対1ぐらいの割合でイボっぽいのが採取できました。でもイボカワニナって見た眼で判別し難いんですよね・・・ガサ道は奥が深いと言うか底無し・・・
返信する
確かに判別困難ですね (triactis)
2008-01-23 21:58:10
はじめまして。
こちらにコメントするのは初めてですね。

確かにイボカワニナとハベカワニナ、タテヒダカワニナは
とても分かりにくいです。
確かにイボカワニナっぽいのですが、
イボカワニナにしてはちょっと装飾が強い気がします。

見分けるポイントは稚貝ですね。
イボはほかの2種と違ってとても大きな子供を産みます。
サイズは5ミリ以上で、残りの2種が3ミリにいかないぐらいです。
※生まれたての段階で。
あと、ハベとタテヒダも稚貝に違いがあります。
ハベは稚貝の表面に顆粒が1つか2つありますが、
タテヒダは縦肋のみです。
こちらも生まれたての時ですが。
どれもメスじゃないとわからないのが欠点です・・・

あと、カゴメとは絶対に違います。
そもそもカゴメは3メートル以深に棲んでいるので、
ガサでは採れないんですよ。

参考になれば幸いです。
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はじめまして! (ryu-oumi)
2008-01-24 08:06:51
>triactisさん
 初めまして、そして丁寧なアドバイスを有難う御座います。書籍によっては、縦肋がハベカワニナの方が弱いとありますが、弱いという表現の曖昧さで判断基準にならず困っていました。

>そもそもカゴメは3メートル以深・・・
 琵琶湖内水深10m辺りに生息(南湖で2~5m)と言う話がありましたので、一応カゴメカワニナは候補から外していました。しかし、人為的移動があった場合、私では見分けられませんね・・・

今後とも、ご指導宜しくお願い致します。
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