近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.30「アカザ」 赤ナマズ(赤いギギ)

2007年01月11日 08時08分48秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる日本淡水魚紹介、今日の1匹はアカザ。滋賀県東部でアカザを採取することが出来ました(フィールド紹介20で捕獲した個体)。以前、北海道の「まっちゃん」さんのコメントで「真っ赤なナマズ」の話が出ましたので、捕まえに行こうかと思っていましたが、やっと捕獲を報告できますね。
<データ>
名前:アカザ
分布:滋賀県西部、東部の山側で確認 
体長:採取経験100mmくらいまで 
生息:底床が礫質な河川の礫の間、砂の中
 
特徴:
 漢字で「赤佐」と書く日本固有種。形状はナマズ型と言うよりも、太いドジョウの様な体ですね。その体に丸い頭部が付いている感じでして、頭には小さな目と四対の立派な髭があります。体色は地域や個体によって差があるようですが、見たのはほぼ赤褐色系です。産卵期は春~夏頃で、流れの速い瀬にある石の下で産卵し、雄が卵を保護します。生まれた稚魚は、赤色では無くて黒っぽいですね。背鰭、胸鰭には棘があり、刺されるとチクチク痛むため注意が必要です。地方名はアカナマズ・アカザス(赤刺すからアカザになった?)
参考・引用文献
私見:
 私は刺されました!傷は小さくとも、意外と痛くて血が止まり難かったです!
採取:
 タモ網を下流で構えて、上流の石を除けてタモ網に追込む。逃げて石の下に潜った場合、同じ手順を繰り返す。場合によって長期戦になることもある(捕獲後は、刺されないように注意して下さい)
飼育:
飼育:
 ①容器:60㎝サイズの水槽に飼育数は2~4匹程度
 ②底床:砂及び砂利。
 ③濾過:流れあるものが良いのでは
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ○、ファンorクラー△
 ⑤水草:入れなくても良い
 ⑥餌 :人工配合飼料に餌付き難い
 ⑦混泳:単独飼育が好ましい
 ⑧置物:石でも流木でも炭でも可
 ⑨繁殖:可能ですが難しい

 冷水性の魚ですが、比較的高水温に耐性があるように思います。餌はナマズ用のタブレットを与えると餌付ますが、餌付き難いように思います。偶に冷凍赤虫や生き赤虫を上げると喜びます。
動画:

画像:
        
     水槽内での1枚。明るい時でも、たまには顔を見せてくれます。
        
     07.08.30追加画像。採取したばかりのアカザの体色
        
     08.12.25追加画像。飼育中の未成魚です

       

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きつね)
2007-01-13 00:35:59
アカザって間抜けな顔ですよね。愛嬌あって好きですが、飼育環境が厳しそうです。
地元フィールド、アカザ探索を今年はテーマにしようかな。
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Unknown (ryu-oumi)
2007-01-13 07:54:56
>きつねさん
 仰る通り、アカザの顔は間抜け面なので、ナマズ好きの方にはお勧めですよ。地域によって体色が若干異なるようなので、きつねさんの地元フィールドでの捕獲報告お待ちしています。
返信する
アカザ (滋賀・咲くブログ)
2007-01-19 09:37:02
滋賀にこんな魚がいるんですね。
琵琶湖博物館へはよく行くのですが、珍しい魚が
いっぱいですよね。
「今日の1匹」楽しみです。
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Unknown (ryu-oumi)
2007-01-19 12:41:57
>滋賀・咲くブログ様
 初めて知りましたが、面白いことをやっておられますね。登録させてもらいました。
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